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山東 優 先生の独自取材記事

中切パークサイドクリニック

(名古屋市北区/黒川駅)

最終更新日:2023/07/11

山東優先生 中切パークサイドクリニック main

北区中切町の静かな住宅地に建つ「中切パークサイドクリニック」。地域に長年、親しまれてきた診療所が、新しい院長を迎え、内科、眼科、皮膚科を診療するクリニックとして2023年にリニューアル開業した。このクリニックで皮膚科と美容皮膚科を担当するのは、山東優(さんどうゆう)先生。他界した父親が残したクリニックを継承し、院長を務める夫の山東元樹先生、母親の鈴木潤先生とともに家族3人力を合わせて地域医療に取り組む。総合病院で経験を積んだ山東先生は、「クリニックではまだあまり使われていない新しい薬や治療などを積極的に取り入れていきたい」と意欲を示す。気さくで話しやすい山東先生に、同院の皮膚科診療について詳しく話を聞いた。

(取材日2023年6月14日)

新たに皮膚科と美容皮膚科を展開

今年リニューアルしたばかりだそうですね。

山東優先生 中切パークサイドクリニック1

もともとはここで私の父と母が診療所を開いていました。診療所兼自宅だったので、私にとっても愛着のある場所です。父が他界した後、私の夫である山東元樹先生が院長となって、今年、新たなクリニックとして生まれ変わりました。駐車場も現在、工事をしていて7月下旬には完成します。1階が内科と眼科、2階が皮膚科と美容皮膚科で、キッズスペースや授乳室も設けて親子連れの方にも快適に利用していただけるようにしました。美容皮膚科は、すっぴんで来院される方も多いので、人目に触れないよう専用の待合室を設け、他の患者さんとも顔を合わせることのないよう一人掛けチェアが窓に向かって配置されています。施術後にメイクして帰られる方のために、個室のパウダールームもございます。

皮膚科のフロアでこだわった点はありますか?

診察室を2つ設け、足洗い場を新しく設置しました。医師は私1人ですが、診察室が2つあることで、患者さんをなるべくお待たせすることなく、効率良く診察を進めることができます。足のケガや巻き爪などのトラブルの患者さんは治療前に足を洗うのですが、リニューアルオープンする前は、ベッドの上で吸水シーツを敷いてペットボトルの水を上からかけて洗う必要がありました。それでは不便ですし、患者さんにも気持ち良く診療を受けていただきたいと思ったので、足洗い場を設けました。その隣にはフットレストのあるチェアを3台設置したので、ゆったりと治療を受けていただけます。内科で糖尿病の治療を受けている患者さんの中には潰瘍のある方もいらっしゃいますが、内科で診察した後、フットケアを受けていただくこともできるので、ぜひご利用ください。

患者さんの層やスタッフさんについても教えてください。

山東優先生 中切パークサイドクリニック2

小さいお子さんから高齢者まで患者さんの年齢層は幅広く、多い疾患はアトピー性皮膚炎や湿疹、ニキビ、イボなどです。父の代から通ってくださっている患者さんも多いですね。スタッフについては、ベテランが多く、みんな優しい人ばかりですから私も安心して任せています。開業医になる前は小牧市民病院に勤務していたのですが、その頃から一緒に皮膚科で働いていた看護士や婦人科での経験がある看護士も在籍していますから、女性やお子さんへの接し方もこまやかです。男性患者さんについても、特に陰部の治療では恥ずかしさもあるようですが、私もスタッフもそういった患者さんを何人も診て慣れていますからまったく気にせず診察を受けていただければと思います。

新しい薬も取り入れて幅広い治療の選択肢の提供を

皮膚科の医師をめざしたきっかけとその後のご経歴について教えてください。

山東優先生 中切パークサイドクリニック3

大学時代に、レックリングハウゼン病という皮膚の難病を知って皮膚科に興味を持ちました。この疾患は皮膚がボコボコして見るからに大変な病気だとわかります。少しでも皮膚病に困っている人の役に立ちたいという思いで、皮膚科を選択しました。クリニックに勤務する前は、小牧市民病院や名鉄病院、名古屋大学医学部附属病院の皮膚科に勤務し、さまざまな疾患を診てきました。中でもアトピー性皮膚炎の治療やイボに対する治療は得意です。

アトピー性皮膚炎の新しい治療法はありますか?

アトピー性皮膚炎のお薬も日々進化して、今やノンステロイドの治療薬がかなり増えました。アトピーのかゆみや皮膚の炎症を抑えるための注射薬、内服薬、アトピー性皮膚炎に特化したステロイドではない塗り薬もあります。こんなに治療の選択肢が増えていることを、まだ知らない患者さんも多いですね。10年前とはアトピー治療がかなり進化しています。ですので、以前はアトピー治療をしていたけれど治らなかった等のお困り事があったら、一度皮膚科へ相談をしに来てほしいですね。当院では、先ほどお話ししたさまざまな新しい薬を積極的に治療に取り入れています。患者さん一人ひとりに合ったアトピーの治療方法をご提案します、いうなればアトピーのカスタマイズ治療ですね。

イボに対する治療についても教えてください。

山東優先生 中切パークサイドクリニック4

イボは、液体窒素を使って超低温で冷やして焼くという治療を数回に分けて行いますが、液体窒素の当て方を工夫しています。当て方が弱いと効果があまり期待できないので、様子を見ながらしっかりめに当てるのがコツですね。多少の痛みはありますが、回数は少なくて済むので、患者さんの負担も減るかと思います。

「手当てする」気持ちでしっかりと触診して診察

診察する上で心がけていることはありますか?

山東優先生 中切パークサイドクリニック5

五感として皮膚の厚みや感触も観察したいので、感染性のものでない限りは、素手で触診をするようにしています。患者さんとしても医師が手袋をしていると、「自分は病原菌なのかな」と不快な気持ちになりますよね。子どもの頃、医師である母から教えてもらったことがあります。「『手当てする』というのは、患部に手を当てるから“手当て”なんだよ」と教えられたことはずっと心に残っていて、皮膚科医として手を当てることをとても大事にしています。検査機器が発達した現在は、検査結果の画像だけを見て患者さんとお話しする診察も多くなりがちですが、患者さんにきちんと手を当てて触診することで患者さんにも安心していただけますし、私も五感で診断ができます。

美容皮膚科の患者さんも多いそうですね。

おかげさまで、たくさんの患者さんが来てくださっています。美容皮膚科ではしみ取りを希望される患者さんが多いです。主にレーザーを使ってしみ取りを行います。しかししみにも種類がいくつかあり、それぞれ施術方法が異なります。一人ひとりに合った施術を当院ではご提案いたします。しみなのか肝斑なのかわからない、という場合もぜひご相談ください。まずは、医師のカウンセリング予約をお待ちしております。

しみケアも気軽に受ける人が増えたのですね。

山東優先生 中切パークサイドクリニック6

そうですね。ひと昔前は美容医療は「内緒」のものでしたが、今はそんな時代は終わりましたね。例えば、白髪が目立ってきたら美容院で白髪染めをするでしょう? それと同じで、しみやしわが気になってきたら、美容医療でケアをする。そういう感覚で当院へ足を運んでいただけたらと思います。「老化」と諦めるのはさみしいです。ただ、ご自身ではしみだと思っていても、診察してみたら、しみではなく皮膚がんだったということもあり得ます。一部の皮膚がんは痛くもかゆくもなくしみのように見えるのでご本人にはわかりにくいと思います。ダーモスコープという機器を用いて皮膚表面を拡大して観察すると、しみか皮膚がんか鑑別が可能です。痛みの少ない検査ですので、ご安心ください。しみを侮らず、皮膚科でも美容皮膚科でもいいので、一度受診してみてください。

皮膚科の医師から伝えておきたいことがあれば、お願いします。

病気がこじれた場合、治療期間も長くなってしまいますから、皮膚にトラブルが出た場合は早めの受診をお勧めします。また、ニキビやアトピー性皮膚炎の治療などを子どもの頃から続けていたけれどなかなか結果が出ないからと治療を中止してしまった方も、今はいろんな薬がありますから、一度、当院へ足を運んで、どんな治療法があるのかだけでも聞いていただきたいですね。最新の治療法についてもきちんとご説明させていだきますので、気軽にご来院ください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

レーザーを用いたしみ取り 1cm/1万1000円
(詳細はクリニックホームページをご参照ください)

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