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高崎 淳 副院長の独自取材記事

羽島皮膚科・内科

(羽島市/竹鼻駅)

最終更新日:2023/02/27

高崎淳副院長 羽島皮膚科・内科 main

羽島市竹鼻町の「羽島皮膚科・内科」は、2代にわたり長年診療を続けている地域のかかりつけクリニックだ。2014年に両親から同院を継承した皮膚科医の高崎真理子院長と、夫で外科・消化器内科を担当する副院長の高崎淳先生が診療を行っている。2人とも朗らかで親しみやすい人柄のドクターだ。淳副院長は胃・大腸の内視鏡検査も行っており、継続して検査を受けてもらうため、できるだけ苦痛のないように努めているのだという。「症例によって皮膚科で治療するか、外科でオペをするか判断し、すぐに連携して処置できることが当院の強みです」と語る淳副院長に、クリニックの診療内容や、2022年4月に増築したスペースについて話を聞いた。

(取材日2022年1月6日/更新日2022年5月25日)

リラックス空間の診療を大切に、内視鏡検査に注力

地域のかかりつけクリニックとして長く診療を行っているとか。診療内容や患者層について教えてください。

高崎淳副院長 羽島皮膚科・内科1

ここは妻で院長の真理子先生の両親が開業したクリニックで、2014年に私たちが引き継ぎました。かつては義母が皮膚科、義父が内科を、現在は真理子先生が皮膚科、私が内科および外科を専門に診療しています。患者さんはお子さんからお年寄りまで幅広く、親子2代で通ってくださる方もいらっしゃいます。患者さんのバランスとしては皮膚科が内科・外科に比べて2対1くらいで多いでしょうか。2022年4月に増築工事が完了しましたが、院内の基本的構造や院名は変わっていないので、地域の方々にはこれまでと同じように来院していただけると思います。

診療スペースを増築された、いきさつは何だったのでしょう。

ありがたいことに少し前から来院してくださる患者さんが増えてきて、待合室が手狭になったので増築を考え始めたんです。計画を進めている最中に新型コロナウイルス感染症の拡大が起き、感染症対策として患者さんにソーシャルディスタンスの確保をお願いすることに。増築前の待合室では、空いている時間帯はまだしも、患者さんの多い時間帯だと密を避けるために車の中で待っていただくこともあり、心苦しかったです。現在は増築が済み、待合室が以前より広くなったので、より安全に快適に待ち時間を過ごしてもらえると思います。

増築にあたり、先生がリクエストしたことはありますか?

高崎淳副院長 羽島皮膚科・内科2

私は日本の老舗高級ホテルの設計も手がけたことのある、20世紀初頭に活躍したアメリカの建築家が好きでして。先代である義両親が建てたこのクリニックは、待合室の天井に施した格子の装飾や、外装に使われているスクラッチタイルという表面に溝をつけたタイルが、その建築家が造った建物に似ていたんです。当時設計を担当した方に確かめたところ、「その方を意識して設計したんですよ」ということでうれしく思いました。ですから今回の増築では、先代から引き継いだこのクリニックと統一感を持たせてほしいとお願いしたんです。新しい建物も皆さんに親しんでもらい、やがて地域の景観になれたらと思います。

感染症対策を強化し、新たな医療ニーズにも応える

新しいスペースではどんな診療を受けられるのでしょうか。

高崎淳副院長 羽島皮膚科・内科3

胃と大腸の内視鏡検査室は以前よりも広く設けたので、圧迫を感じることなくリラックスして診療を受けていただけると思います。特に大腸の内視鏡検査は患者さんにとってハードルが高いですから、できるだけ不安を軽減できるように検査室のプライベート性も高めました。検査で大腸にポリープが見つかり、切除の必要があると判断したら、その場で処置することがあります。切除には機器やさまざまな道具を使うので、スタッフが動きやすい空間で行うことが重要になります。検査室を広くしたのは、動きやすくして、パフォーマンスを向上させるためでもあったんですよ。

内視鏡検査はどのような人が受けるといいのでしょう?

胃の場合、40歳を超えたら1度は受けたほうがいいでしょう。そして、胃や十二指腸の病気の原因となる、ヘリコバクターピロリ菌がいるかいないかを確認しておくのがお勧めです。ピロリ菌がいない場合は毎年ではなく、数年に一度の定期検査でいいでしょう。一方、ピロリ菌がいると胃が荒れて、がんができるリスクが高くなるといわれていますので、毎年検査をしたほうがいいですね。大腸の場合、ポリープの一部ががんになる可能性があるので、定期的に検査を受けたほうがいいです。ただ、いきなり内視鏡検査を受けるのではなく、まずは便潜血検査を毎年受けるのをお勧めしています。そして、便潜血検査で引っかかったら内視鏡検査を受けると無理がありませんよ。詳しく検査を行ってもポリープが見つからなかったら、その後は2~3年おきの間隔でいいと思います。

増築を機に新しく導入された設備や治療はありますか?

高崎淳副院長 羽島皮膚科・内科4

増築前、皮膚科の自由診療でレーザーによるしみのケアを行っていたので、患者さんから同じ自由診療である脱毛について尋ねられることが多く、ニーズを感じていました。そのため増築したスペースにはレーザー治療専用の部屋を作り、新たに脱毛ケアのためのレーザー機器を導入したのです。最近は女性だけでなく、男性もひげや手足の脱毛に関心のある方が多いんですよ。当院では健康や自信を維持するためのケアにも対応しているので、関心のある方はご相談いただければと思います。

感染症対策にはどのように取り組んでいらっしゃいますか。

感染の疑いのある方は、他の患者さんと分離して診察する必要があります。増築前まではキャンピングカーの車内を診察室仕様に改装し、感染が考えられる患者さんはその診療車で診察を行っていました。増築後は発熱患者さん専用の診察室を設置したため、受付から診療、会計までの動線が他の患者さんと交わることはありません。この設備は新型コロナウイルス感染症が収束しても、インフルエンザなどの感染力の強い病気の患者さんの診察に活用できます。新型コロナウイルスとの闘いで気づいたことを糧にして、患者さんとスタッフを守れるように今後も感染症対策に取り組んでいきます。

フランクで話しやすい雰囲気を大切に

皮膚科と内科、さらに外科が診られるこちらの強みとは何でしょう。

高崎淳副院長 羽島皮膚科・内科5

例えばできものの場合、皮膚科で真理子先生が切除したほうがいいかを診断し、処置の適応を決めて、必要となったらすぐに外科で私が手術をすることが可能です。他院に紹介したり、後日来院してもらったりせずに1回の通院で済むことが多く、患者さんの負担が少ないのは当院の強みでしょう。また、皮膚科の病変は良性か悪性かその見極めが難しい部分がありますので、皮膚科を専門とする医師が診るという点でも患者さんにとってメリットは大きいのではないでしょうか。当院は肛門外科も診療しているのですが、疾患によっては皮膚科領域の判断や、外科的な処置が必要になる場合があります。そんなときに皮膚科と外科、連携して迅速に処置できるのは、非常にバランスが良いと思っています。

先生が診療で大事にされているのはどのようなことですか?

どんな些細なことでもお話ししていただけるように、笑顔を絶やさず、フランクな雰囲気づくりを心がけています。また、患者さんのお顔を一目見るだけで、症状や原因がだいたいわかる場合があります。「胃が痛い」と言われた時に精神的な原因も関係あるかもと考え話を聞き進めると、家庭の悩みが原因の根本にあったと判明したことも。そんな時は、話をすることで気持ちが軽くなって、症状も軽くなることもあるかと思います。こちらは何でも受け止められるようにどっしり構えているので、気軽に話してもらえたらうれしいですね。当院のスタッフは先代の頃からいるメンバーで、フォローもとても優しいので、医師に話しづらい時はスタッフに声をかけてみてください。

最後に患者さんへのメッセージをお願いします。

高崎淳副院長 羽島皮膚科・内科6

当院はこれまで20年以上地域に根づいて診療を続けてきたクリニックですので、義両親が築いてきた患者さんとの信頼関係を大切に、さらに地域に貢献して皆さんの健康を守りたい、という思いが根本にあります。今、家の庭で家庭菜園をしているのですが、患者さんも畑をされている方が多く、「達人」と呼ばれる方も何人かいらっしゃいます。種はいつまいたらいいのか、ダイコンの銘柄は何がいいのかなど、教えていただくことばかりです。患者さんとの会話はとても楽しいですよ。増築に対して「私のために別荘を建ててくれて、ありがとうね」と冗談を言われる方もいます(笑)。これからも皆さんに喜んでいただけるように、さまざまな面で工夫や改善をしていこうと思います。

自由診療費用の目安

自由診療とは

しみのケア/4000円~、レーザーによる脱毛/8000円~
※詳細は医師にお伺いください

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