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小林 純二郎 先生の独自取材記事

小林内科医院

(藤沢市/本鵠沼駅)

最終更新日:2024/03/04

小林純二郎先生 小林内科医院 main

小田急江ノ島線本鵠沼駅東口から歩くこと2分の場所にある明るい茶色の建物、これがホームドクターとして30年以上、地域住民の健康を守り続け、2014年3月にリニューアルオープンした「小林内科医院」である。長年の経験を持ち「誠実に患者さんを診ることの繰り返しに未来がある」と語る小林純二郎先生は、専門である消化器・一般内科に加えて、地域の他の医師と協力して機能強化型在宅療養支援診療所の条件を満たし訪問診療にも力を入れている。そして院内の明るい雰囲気は、その色使いだけでなく、小林先生の穏やかで明るい人柄がにじみでているのかもしれない。優しい口調で語りかけてくれる小林先生の話題は豊富で、インタビューは、笑顔が絶えない楽しいものとなった。

(取材日2015年9月8日/更新日2024年2月8日)

生まれ育った地元で30年以上、地域医療に貢献

長年診療されていたところからこちらへは、移転してこられたそうですね。

小林純二郎先生 小林内科医院1

そうなんです。2014年の3月に、以前やっていた場所からここへ移転しました。前の場所は、ここから歩いてもすぐのところで、そこでは私の父が1954年からやっていました。私が2代目で、今ここで一緒に診療している息子が3代目です。私の祖父は埼玉県久喜市で医者をやっていましたので、それから考えると、私が3代目になりますね。前の医院の建物は、1969年に建てたんですけど、それはこの辺りで最初のビルでした。今回、移転したのは、設備が古くなってきていたことと、息子が一緒にやることになったので、設備を一新したりバリアフリーにしようというのが理由ですね。

これまでの経歴を教えてください。

私は、地元生まれの地元育ちで、小学校から高校までは、この辺りにいました。大学の最初の2年間は、通学の関係で他の場所に住んでいましたけど、3年になってから戻ってきました。医師になったのは、父親の影響というか、父がやってくれと。継ぐのが当然という感じだった(笑)。それで東邦大学の医学部に進んだんです。大学で消化器内科を専門に選んだのも、父が消化器の専門だったから。大学を卒業してからは、大学病院勤務や国内留学、その後にアメリカに留学をしたりして、その後から少しずつ、父親の手伝いをするようになったんです。内科の医師は、患者さんの生活背景も含め広く話をして接することが多いので、患者さんと話をするのが好きな私は内科で良かったなと思っています。

患者さんは、近隣の人が多いのですか?

小林純二郎先生 小林内科医院2

そうです。この地域のホームドクターという感じで、風邪からお看取りまで全部見ます。風邪などは、うちで薬を処方し、重症の患者さんなどは適切な病院へ紹介しています。風邪だからと油断をしていると、肺炎の場合もあるので、それを見逃さないで病院へ送るのが、ホームドクターの役目だと思ってます。明治、大正生まれの患者さんの中には父と私、そして息子の3代にわたって診ている人もいます。

誠実に患者を診ることが未来につながる

どのような症状で来る患者さんが多いのですか?

小林純二郎先生 小林内科医院3

多いのは高血圧症、脂質異常症など生活習慣病と、あとは胃痛、腹痛や胸焼け、めまいなどですかね。消化器では、食道、胃、十二指腸の内視鏡検査や大腸内視鏡検査をやっていますが、それで特に気をつけているのは、胃がんと大腸がんの早期発見です。腫瘍が見つかった場合は患者さんに説明して大きな病院に紹介します。胃の内視鏡検査は、かれこれ40年近くやっているので、当院で腫瘍を見つけて、現在も元気に生活している患者さんもかなりいますよ。大腸の内視鏡は息子が担当しています。下血している患者さんの診断が適切にできるようになりました。

往診もやっているのですね。

うちは外来は午前中だけで、午後は往診と在宅診療を行っています。看護師さんやヘルパーさんと連携して定期的に患者さんの所に伺ってます。在宅診療では、認知症の患者さんも多いですね。往診は父親の頃から、60年前からやっています。今でこそ在宅医療といわれてるけど、当時は珍しかった。個人のお宅も行きますし、認知症のグループホームなどの施設も、何ヵ所か回っています。それとALS(筋萎縮性側索硬化症)という難病があるんですが、この病気になると、体がまったく動かなくなってしまうんです。そしてこの病気には、有効な治療法がないんですね。なので病院に入院していても何もできないので、自宅に帰ってくる人がいます。もちろん自宅に人工呼吸器などが必要になりますし、診察も必要ですから、今はそういう患者さんも往診で診ています。

診察のときに心がけていることはありますか。

小林純二郎先生 小林内科医院4

誠実に患者さんを診ることですね。それの繰り返しだけど、その繰り返しの先に未来があると思っています。あと息子は、消化器外科とか救急外科とかの外科系が専門なんですけど、昔ある先生に「内科は診断学で、外科は治療学だよ」と言われたことがあります。ホームドクターというのは、治療が重要な面もあるから、私が内科で息子が外科ということで、より多くの患者さんに適切に対応できるようになったと思います。他にも傷や床ずれの処置とか、難しい機械類の操作なども、私が得意でないことは全部彼がやってくれるので助かっています(笑)。

在宅診療も遠慮なく相談してほしい

印象に残っているエピソードはありますか。

小林純二郎先生 小林内科医院5

長いことやっているのでたくさんありますが、やはりお看取りの関係ですかね。人生の最期を自宅で迎える場合、いろいろな状況があります。例えばお風呂でお亡くなりになることもありますが、私だけでは対応しきれない時には息子や看護師も一緒に行ったりします。もちろんご家族も突然のことでいろいろ大変なんだけど、そういう時になるべく物事がスムーズに進むようにお手伝いするようにしています。今は近隣の先生とグループになって、機能強化型在宅療養支援診療所というのもやっています。患者さんからの連絡に24時間対応できるようにするためです。最後は自宅で亡くなりたいという人は多いですから、その辺りにも、もっと対応できるようにと思っています。

休日は何をして過ごしていますか?

ゴルフです。ゴルフは、学生の頃からやっています。日常から開放される。今は週に1回、近くのゴルフ場に行きますね。いつも行っているゴルフ場には一人で行って、空いているところに入れてもらうんです。ゴルフでラウンドしている最中に、携帯電話が鳴って呼び戻されちゃうこともあるけど(笑)。お盆休みは海外旅行に行くのが楽しみです。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

小林純二郎先生 小林内科医院6

胃が痛いとか胸焼けがする、あとは便秘で悩んでいる人、また胃腸以外の一般的な風邪とかでも、気軽に受診しに来てほしいですね。あとは往診や在宅医療についても、ぜひ相談してください。最近では、在宅診療をやっているところも多いですけど、実際には、もういっぱいで新たに受け入れることができない医療機関も少なくありません。うちは在宅医療も積極的に受け入れていますから、近隣の方や、多少遠方でも対応できることがありますので、お気軽に相談してください。

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