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上野 大樹 院長、大脇 佑樹 副院長の独自取材記事

上野レディスクリニック

(名古屋市北区/平安通駅)

最終更新日:2023/07/06

上野大樹院長、大脇佑樹副院長 上野レディスクリニック main

平安通駅から5分ほど歩くと、住宅街にひときわモダンな建物が現れる。2023年2月にリニューアルした「上野レディスクリニック」だ。院内は全体的に丸みを帯びたやわらかいデザインで、ホテルに来たかと思うほど優雅な空間が広がる。同院は上野大樹院長の祖父が1961年に開業して以来、地域のお産を支えてきたクリニック。今回のリニューアルで分娩を受け入れる環境をさらに充実させた。産婦人科医師2人に麻酔科、小児科の医師がそろい、特に無痛分娩に注力。そのほか、出産前後を含め妊婦や家族のさまざまな要望に応えている。「祖父の代から勤務するベテラン助産師も健在。医師・スタッフが力を合わせ、安全で安心なお産をめざしています」と上野院長。弟の大脇佑樹副院長とともに、産科・婦人科医療への思いを語ってもらった。

(取材日2023年5月18日)

3代続くクリニックをリニューアル

今回のリニューアルで、妊婦さんがより安心して出産に臨める環境が整ったそうですね。

上野大樹院長、大脇佑樹副院長 上野レディスクリニック1

【上野院長】分娩室をLDRとして2室設けています。LDRとは陣痛、分娩、産後の時間を移動せずに過ごせる個室で、妊婦さんの体への負担を抑えられます。また、ご家族も入っていただけるので、ご自宅に近い感覚で心穏やかに過ごしていただけると思います。当院では、出産前に妊婦さんのご要望をお聞きし、バースプランを立てています。無痛分娩の場合、アロマを焚いたり音楽をかけたりしながら出産に臨めますし、自然分娩の方でも出産までの時間を少しでもリラックスして過ごしていただけるよう、ご要望に応じて環境を整えています。
【大脇副院長】リニューアル後からすでに多くのお産がありました。皆さんが笑顔で退院される様子を見られるのは私たちの大きな喜びです。今後とも、お一人お一人が安心して安全にお産できるよう頑張らなければと身の引き締まる思いです。

クリニック全体がリラックスできる空間という印象です。

【上野院長】安心で安全なお産のために設備を整えるのはもちろん、心安らげる場所にしたいという思いでリニューアルを進めました。待合室のテーブルやソファー、受付カウンターなど、全体的に曲線的なデザインでやわらかいイメージを大切にしています。病室もベージュを基調としたホテルの寝室のような雰囲気に仕上げており、ゆったりと過ごしていただけると思います。
【大脇副院長】3階には屋上庭園を設けており、夕方以降はライトアップで日中とは違った景色が楽しめます。また、当院には妊婦さんだけでなく、婦人科の悩みを抱えた幅広い年代の患者さんが来院されます。そういった方々も受診しやすい環境をさらに整えていかなければと考えています。

地域に根差したクリニックとして、さらに歴史を紡いでいくのですね。

上野大樹院長、大脇佑樹副院長 上野レディスクリニック2

【大脇副院長】当院は祖父の代から60年以上の歴史があり、3代にわたってお付き合いのある方もいます。祖父が取り上げた子が成長し、その赤ちゃんを父が取り上げ、また次の世代の誕生に私たちが関われれば本当にうれしいことです。当院には祖父の代から勤務する助産師もいて、その経験とコミュニケーション力にかなう者は院内に1人もいません。そうした経験と知恵を若い世代が継承し、新たな価値を加えながらさらに歴史を紡いでいければと思っています。
【上野院長】祖父も父も産婦人科医として地域のお産を支えてきました。多くの方に信頼され、慕われている様子を見て、私たち兄弟も自然に医師をめざしたんです。特に産科は365日24時間体制で対応する必要があり、大変な部分もありますが、医師・スタッフが連携してこれからも安心で安全なお産をめざしていきます。私たちも祖父や父と同様、お産を通じて地域に貢献できればうれしいですね。

麻酔科医師や助産師と連携し、無痛分娩に力を注ぐ

クリニックの特徴を教えてください。

上野大樹院長、大脇佑樹副院長 上野レディスクリニック3

【上野院長】当院には私たち産婦人科医2人のほか、麻酔科と小児科の医師が在籍しており、私自身も麻酔科の研鑽を積んでいます。特に力を入れている無痛分娩では産婦人科と麻酔科、助産師の連携が不可欠です。また、産後の健診では小児科、助産師と連携してお子さんの成長とお母さんの心身の健康をしっかり見ていく必要があります。医師・スタッフがそれぞれの専門性を発揮し、お一人お一人を丁寧にサポートしているのが当院の特徴といえるでしょう。
【大脇副院長】長年地域に密着してやってきた親しみやすさも当院の特徴です。不安や疑問を気兼ねなくお話しいただけるような雰囲気づくりも大切にしています。とはいえ、医師には言いづらいこともあるでしょうから、助産師や看護師にお話しいただいても構いません。不安を引きずることなく安心して帰っていただけるよう、私たちからも積極的にお声がけするよう心がけています。

地域のクリニックで出産できて、産後もサポートしてもらえるのは心強いですね。

【上野院長】近年は分娩の取り扱いをやめる医療施設が増えており、ますます地域のお産を支えるという大きな責任を感じています。当院では、帝王切開以外の分娩で2人までの立ち会いが可能ですので、パートナーや上のお子さんにもお母さんに寄り添い、一緒に新たな家族を迎えていただければと思っています。また、子育てには不安がつきものです。産後も、母乳や赤ちゃんの成長について気軽に相談できる場として当院をご活用いただきたいですね。
【大脇副院長】新たな命の誕生はいつも感動的で、私たちも大きなやりがいを感じています。一方で、お産には生命に関わる事態に陥る可能性が拭えません。だからこそしっかりと体制を整える必要があり、医師・スタッフはどんな場面でも安心して頼っていただける存在でなければならないと考えています。

ご兄弟だからこそのメリットもあるのではないでしょうか。

上野大樹院長、大脇佑樹副院長 上野レディスクリニック4

【大脇副院長】産婦人科クリニックというと医師が院長1人、あるいは勤務医の先生と2人といったケースが多く、緊急時に助けを頼みづらいことがあるようです。その点、私たちは住まいが近いこともあり、互いに何かあれば遠慮なく電話1本で連絡を取り合っています。外来でもお産の場面でも、すぐにもう1人が駆けつけられるというのは大きな強みといえるでしょう。

幅広い年代のさまざまな悩みに真摯に向き合う

妊娠・出産以外ではどのようなご相談が多いのでしょうか。

上野大樹院長、大脇佑樹副院長 上野レディスクリニック5

【上野院長】幅広い年代の方が来院されており、月経痛や月経困難症、更年期障害などご相談内容はさまざまです。最近は、ご自身の体が妊娠できる状態かどうか確認するブライダルチェックを希望される方も増えています。不妊のご相談も受けていますが、生殖医療などを必要とする方には不妊症専門の施設をご紹介しています。
【大脇副院長】2023年4月から子宮頸がんの新たなワクチン接種に公費が出るようになり、当院でも接種を希望される方が増えています。また、子宮頸がんは早期発見が望める病気ですので、すべての女性に2年に1度の検診を習慣化してほしいですね。なお、不正出血があった場合には子宮体がんの可能性があるため、早めの受診をお勧めします。

先生方にもお子さんがいらっしゃいますか。

【上野院長】私には10歳と7歳の子どもがいます。まだ小さいので、妻の出産や新生児期のこともはっきり覚えています。妊婦さんやご家族、上のお子さんの思いを想像し、実感を持ってお声がけできるのはちょっとした強みかもしれません。
【大脇副院長】私には男の子3人と10ヵ月の女の子が1人います。実は、産婦人科の医師であっても自分の子どもの出産には意外と関わらないんです。私たちきょうだいも、父が取り上げたのは妹だけです。でも、診療においては子を持つ父親であるという実感を生かせる場面も多くありますね。

今後への意気込みをお聞かせください。

上野大樹院長、大脇佑樹副院長 上野レディスクリニック6

【上野院長】当院にいらっしゃる女性は、何らかの助けを必要としている方ばかりです。センシティブな事柄も多いため、とにかく丁寧にお話を聞き、不安に寄り添うよう努めていきます。そして、新たな命の誕生に立ち会えるというのはとても幸せなこと。安全に配慮し安心して出産いただくためにサポートするという強い使命感を抱き、地域のお産に貢献できるクリニックであり続けたいと思っています。
【大脇副院長】出産には多少なりともリスクがあり、だからこそ私たちは安全を何よりも優先し、妊婦さんの不安を和らげられるよう心を配っています。安心してお任せいただき、出産後も「ここで産んで良かった」と感じていただけるご縁をより多く築ければ幸せです。

自由診療費用の目安

自由診療とは

ブライダルチェック/2万2000円~

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