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虫歯になりにくい歯をつくるため
4ヵ月に1度の高濃度フッ素塗布

レスト・キッズ・デンタルクリニック

(大田区/池上駅)

最終更新日:2023/11/15

レスト・キッズ・デンタルクリニック 虫歯になりにくい歯をつくるため 4ヵ月に1度の高濃度フッ素塗布 レスト・キッズ・デンタルクリニック 虫歯になりにくい歯をつくるため 4ヵ月に1度の高濃度フッ素塗布
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歯科医院に行くと「フッ素」という言葉を耳にすることがある。また市販の歯磨き粉やジェルにもフッ素が含まれていることが多く、私たちは知らず知らずのうちにフッ素を使用しているのかもしれない。「レスト・キッズ・デンタルクリニック」の東令副院長によると、フッ素は大人にも効果が期待できるが、子どもならなおさらだという。理由は大人と子どもの歯の違いで、子どもの歯は大人の歯に比べてフッ素の吸収率が高いそうだ。フッ素には低濃度と高濃度があり、大切なのはそれらを併用すること。低濃度フッ素の含まれた歯磨き粉やフッ素ジェルで毎日のケアを行い、4ヵ月に1度の高濃度フッ素塗布で歯を強化していくことをめざす。「幼児期のこの習慣が、その後の歯の健康につながります」と話す東副院長に話を聞いた。

(取材日2023年10月24日)

虫歯になりにくい歯をめざすため、日々の低濃度フッ素でのケアと4ヵ月に1度歯科医院で高濃度フッ素塗布を

Qフッ素とはどのようなものなのでしょうか?
A
レスト・キッズ・デンタルクリニック フッ素を用いた予防処置に力を入れる同院

▲フッ素を用いた予防処置に力を入れる同院

歯科診療においては、歯質を強化するためのものとしてフッ素を使用します。歯にフッ化カルシウムを与え、歯質の強化を図ることで、虫歯になりにくいお口をつくることをめざすんです。フッ素はもともと自然界に存在しており、海藻を含んだ食事など日常的にも摂取しています。歯磨き粉にもよく使われていますね。歯科で使用するフッ素には低濃度と高濃度のものがあり、小児歯科では主に高濃度のフッ素を使用します。

Q低濃度と高濃度のフッ素の違いを教えてください。
A
レスト・キッズ・デンタルクリニック 口腔内の変化がわかるように冊子に記録する

▲口腔内の変化がわかるように冊子に記録する

歯磨き粉やフッ素ジェルに含まれているのは低濃度のフッ素です。お子さんが小児歯科専門ではない歯科医院で保険診療を受けた際、最後にフッ素を塗布してもらう方も多いでしょう。そのように保険診療でフッ素塗布を行う場合は、低濃度のフッ素が使われることが多いです。低濃度は毎日でも使用できるのが利点です。対して高濃度のフッ素は、歯科医院や大学病院においても自由診療で取り扱っております。そのため、お子さんのホームケアでよく使われる歯磨き粉やジェルで高濃度フッ素を取り入れることは難しいのです。定期的に小児歯科で高濃度フッ素を塗布してもらうことが、その後の歯の健康につながると考えています。

Q高濃度フッ素塗布がなぜ歯の健康につながるのですか?
A
レスト・キッズ・デンタルクリニック 子どもが楽しめるように絵本やDVDが用意されている

▲子どもが楽しめるように絵本やDVDが用意されている

子どもの歯は、大人の歯に比べてフッ素の吸収率が高いです。吸収率が高い時期に高濃度のフッ素を塗布することで、歯をしっかりと強化することが期待できます。乳歯はいずれ抜けてしまいますが、乳歯がきちんと役目を果たすことによって、その後の永久歯の健康にも影響を与え得るのです。また、虫歯治療はお子さんにとって大きなストレスになります。小さい頃からフッ素塗布など「予防」で歯科医院に通い慣れておくことで、お子さんが歯科医院に対して「怖い」「痛い」などのマイナスなイメージを持たず、かつ嫌がるお子さんを無理に連れて行くことがなくなるなど、親御さんの負担の軽減にもつながります。

Qどれくらいの頻度で塗布するものなのでしょうか?
A
レスト・キッズ・デンタルクリニック 自宅での生活習慣と定期的なメンテナンスが大事

▲自宅での生活習慣と定期的なメンテナンスが大事

まずは毎日の歯磨きやフッ素ジェルで健康なお口のベースをつくり、その上で4ヵ月に1度を目安に高濃度フッ素を取り入れることをお勧めします。ベースづくりの歯磨き粉やフッ素ジェルは当院内でもご紹介できます。「何を使ったらいいのだろう」と迷ったら、気軽にご相談ください。高濃度フッ素塗布後の注意点として、30分間は飲食禁止です。味や違和感が気になって唾を出す程度なら良いのですが、うがいは頑張って我慢してください。高濃度フッ素は浸透性も高く、毎日のセルフケアと組み合わせることで歯質の強化が期待できます。

Qフッ素塗布を始めるのに良いタイミングを教えてください。
A
レスト・キッズ・デンタルクリニック 保護者と連携を取りながら診療を進める

▲保護者と連携を取りながら診療を進める

下の前歯2本が生えてきたら、自費にはなりますが量を調整しながらフッ素を塗布することができます。大田区では2歳になると「フッ化物塗布受診券」が送られてきます。そこから就学前まで年齢に応じて4枚送られてきますので、届き始めたら受診をお勧めします。お子さんのお口の中の状態を確認しながら、塗布に適しているかを歯科医師が判断し、それからは4ヵ月に1度のサイクルが理想です。子どもの幼弱な永久歯を守り、そして80歳になっても20本の歯でおいしく食べられるように、高濃度フッ素の力を借りて健康な歯を育てていきましょう。

ドクターからのメッセージ

東 令副院長

アメリカやフィンランドのように、日本も徐々に患者さんにとって歯科医院は「虫歯を治す場所」から「予防のために通う場所」に変わりつつあります。100年といわれる長い人生の中で、子どもの頃ほどに高濃度フッ素を効率的に取り入れられる時期はありません。虫歯になりにくい口腔内環境をつくるためには、最初が肝心なんですね。このインタビューを通じて、幼児期の高濃度フッ素塗布の大切さを知ってもらえるとうれしいです。子どもたちが将来、歯科治療で痛い思いをしたり、歯が抜けて生活の質が下がることのないよう、強い歯と口をご家族と一緒につくっていく。それが小児歯科の役割だと思っています。

自由診療費用の目安

自由診療とは

高濃度フッ素/前歯のみ:1500円、奥歯込み:3000円~

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