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気になる大人のニキビ、子どものニキビ
皮膚科で受けるニキビ治療

岡村皮フ科医院

(小金井市/東小金井駅)

最終更新日:2024/03/01

岡村皮フ科医院 気になる大人のニキビ、子どものニキビ 皮膚科で受けるニキビ治療 岡村皮フ科医院 気になる大人のニキビ、子どものニキビ 皮膚科で受けるニキビ治療
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「ニキビは青春のシンボル」といわれたのはもう過去のこと。ニキビの出る年齢は人それぞれで、思春期に限らず、小学生の時から出る子どももいれば、繰り返すニキビに悩む大人も多い。最近は、コロナ禍でマスク生活が長くなるにつれ、強い炎症が起こっていてもマスクで隠せるため、治療をせずに放置している人も増えているという。そんな現状に「ニキビは皮膚の病気で、早めに治療を始めることが大切」と、「岡村皮フ科医院」の岡村理栄子院長は警鐘を鳴らす。なぜニキビを放置してはならないのか、ニキビの原因から、自己流ケアのリスク、皮膚科で受けられる治療や予防法まで、日本専門医機構皮膚科専門医である岡村院長に聞いた。

(取材日2021年5月19日/情報更新日2021年11月30日)

「ニキビ」は皮膚の病気という認識を持ち、早めに治療することが重要

Qニキビができる原因を教えてください。
A
岡村皮フ科医院 性ホルモン、皮脂分泌増加、毛穴のつまり、アクネ菌の増殖が原因

▲性ホルモン、皮脂分泌増加、毛穴のつまり、アクネ菌の増殖が原因

基本的には毛穴に皮脂が詰まり、そこに細菌が感染して生じます。皮脂は皮脂腺から分泌される油で、皮脂腺が大きくなり皮脂の分泌量が増える思春期はニキビができやすくなります。また、男性ホルモン過多によっても皮脂分泌が促進されます。特に顔、背、胸は皮脂腺が密集していて、皮脂が詰まりやすい箇所です。さらに、常在菌の一つであるアクネ菌は皮脂を栄養とするので、毛穴の詰まりが長引くとアクネ菌が過剰に増え、赤く炎症が起こるのです。油の多い偏った食事や睡眠不足など不規則な生活も影響します。進行すると毛穴が破れて発症が周囲に広がることも。気になるからと触ったり、つぶしたりすると痕になりやすいので注意が必要です。

Q特に気をつけるべき年齢はありますか?
A
岡村皮フ科医院 悪化したり、ニキビ痕になる前に、早めに皮膚科受診をと話す院長

▲悪化したり、ニキビ痕になる前に、早めに皮膚科受診をと話す院長

一般的には12~13歳頃から始まり、18歳ぐらいがピークといわれます。ただ、ニキビが出る年齢は人それぞれで、小学生で出る子もいれば、大人になって突然出る方もいます。女性は男性に比べて重症化することは少ないですが、お化粧でニキビを隠そうとして逆に毛穴をふさいでしまうこともありますし、長い前髪などのおしゃれはニキビの悪化につながります。男性は、思春期に強い炎症が起こるケースも多く、その時期に適切な治療を行わずに放っておくと、「ニキビ痕」と呼ばれる凸凹やしみができることがあります。ニキビ痕は一度できてしまうとなかなか消えず、ダメージを長く引きずることになりますから、医療機関の受診をお勧めします。

Q子どものニキビの治療法にはどのようなものがありますか?
A
岡村皮フ科医院 白ニキビ、黒ニキビ、赤ニキビ、黄ニキビと状態で呼び名が異なる

▲白ニキビ、黒ニキビ、赤ニキビ、黄ニキビと状態で呼び名が異なる

小学生の場合、ニキビの詰まりの原因になる角質の角化を抑えるための塗り薬や、ニキビの原因になるアクネ菌を殺菌し、ピーリング作用による角質ケアを行う抗菌剤を使用することで、多くの方は改善をめざせます。思春期に多い、炎症を起こしている赤ニキビや化膿している黄ニキビなどの進行したニキビには、これら2種類の成分を配合した塗り薬のほか、抗生物質クリームや内服薬を処方することも。白ニキビに対してはコメド(面ぽう)圧子という器具でつぶす方法を用いるなど、なるべく抗生物質を使わない治療に取り組んでいます。ニキビの進行度を自分で見分けるのは非常に難しいですから、悪化する前に皮膚科の医師に相談することが大切です。

Q大人のニキビは、治療法が異なるのでしょうか?
A
岡村皮フ科医院 ニキビを治すためには根気が大事となることも

▲ニキビを治すためには根気が大事となることも

基本は同じです。初診の約2週間後に再診し、3ヵ月間集中的な治療を行い、その後の維持期では再燃を防ぐための治療を行いながら、ニキビのできにくい肌に整えていきます。改善が難しい場合は自由診療のケミカルピーリングを行う場合もあります。治療中も化粧が欠かせない女性には化粧指導も実施。油分の少ない化粧品を選べば、メイクは可能です。ただ、パウダーファンデーションを軽くはたく程度とし、厚塗りは避けてください。クレンジングや洗顔、保湿にはノンコメドジェニックタイプなど低刺激のものを選ぶと良いでしょう。ケロイド状になったニキビにはステロイド注射による治療を行いますが、そうならないうちの早めの受診をお勧めします。

Q予防のために普段からできることはありますか?
A
岡村皮フ科医院 ニキビケア商品を薬局や通信販売で購入する前にできることも

▲ニキビケア商品を薬局や通信販売で購入する前にできることも

朝と晩、1日2回丁寧な石けん洗顔をし、タオルで押すように優しく拭くこと。タオルは安価でいいので、定期的に取り換えて清潔なものを使用します。すすぎは32~35度のぬるま湯が適温です。また、ニキビ予防は規則正しい生活、「早寝・早起き・朝ご飯」が基本です。十分な睡眠を取り、早起きして朝ご飯をしっかり食べれば腸内環境が整い、ニキビの大敵である便秘解消につながります。「朝は顔を洗う時間がない」という方は、今より5分早い起床を心がけてください。また、ニキビを悪化させないためには、絶対に自分でつぶさないこと。赤ニキビ一つでも医師はきちんと診察・治療しますので、気になる症状があれば躊躇せず受診してください。

ドクターからのメッセージ

岡村 理栄子院長

ニキビは「皮膚の病気」だと理解することがとても大切です。スキンケアは治療の補助にすぎず、スキンケアだけでニキビを治すことは困難です。市販のニキビ用化粧品は手軽で安価に見えて、実際に使用する方も多いですが、炎症を起こしている時にしっかり皮膚科で治療するほうが、結局は費用的にも安く、何よりきれいに治すことがめざせます。ニキビ治療で大切なのは、ニキビができている時にしっかり治療すること。治療の目安は3ヵ月で、途中でやめないことも重要です。繰り返すニキビをつぶしたり、放置したりするとニキビ痕が残ることがあります。早めに受診し、生活習慣を含め気になることは何でもご相談ください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

ケミカルピーリング/1回3000~4000円

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