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中澤 秀夫 院長の独自取材記事

なかざわ整形外科

(稲城市/稲城駅)

最終更新日:2021/10/12

中澤秀夫院長 なかざわ整形外科 main

2005年11月に若葉台クリニックモールに開業し、2018年5月に京王線の稲城駅からほど近くの閑静な住宅街に移転した「なかざわ整形外科」。「地域の皆さんの健康寿命を延ばせるように、町医者らしい窓口としての医療を提供していきたいです」と語るのは、院長の中澤秀夫先生だ。充実したリハビリテーション設備の導入や、理学療法士をはじめとするスタッフとの連携などに注力しながら、地域のかかりつけ医として誠実な対応を心がけているという。中には、一度診察を受けた患者が故郷の両親を連れて診療に来ることもあるという。優しく穏やかに語る中澤院長から患者を想う優しさがひしひしと伝わってきた取材であった。

(取材日2019年4月4日)

リハビリテーション体制を強化し、多角的アプローチを

まず、稲城市東長沼に移転された際のお話をお聞かせください。

中澤秀夫院長 なかざわ整形外科1

もともとこの地で40年近く整形外科をされていた先生から場所を引き継ぎ、2018年5月に移転開業しました。当院は整形外科ですので、足腰に悩みをお持ちの患者さんも多くいらっしゃいます。開業に伴い、新しく3階建てにリニューアルしましたが、どのフロアも歩きやすいよう広めにスペースを設けました。院内にはエレベーターも設置していますので、移動もスムーズに行えますよ。駐車場も備えていますので、車でも通っていただけます。

クリニックの患者層についてはいかがでしょうか。

稲城市は人口増加率が高く、転入してくる方が多いのが特徴です。そのため、若葉台で開業していた頃はファミリー層を含めて幅広い世代の方がいらっしゃっていました。一方、この近辺は昔から稲城市で暮らしていた方を中心に、自営業や農業などをされている方も多く暮らしているようです。例えば、農業の患者さんは関節が変形している方が多いなど、診る症状も少し変わってきますね。仕事をされていることから、すぐに結果を求められる患者さんも少なくありません。地域のかかりつけ医である“窓口”として、うまく機能するクリニックでありたいと考えています。

クリニックの特徴は何でしょう?

患者さんは年齢層が比較的高い方が多いので、リハビリテーションに力を入れています。そのため、2階には通常のリハビリ室、3階には通所リハビリ用のリハビリ室を設置しました。当院には理学療法士9人と作業療法士1人、マッサージ師2人が在籍していますので、お互いに連携し合いながら患者さんのリハビリを支えています。

リハビリ体制の充実に注力されているのですね。

中澤秀夫院長 なかざわ整形外科2

そうですね。さらに言うと、理学療法士はベテランばかりですし、それぞれが得意分野を生かしながらリハビリの提供に取り組んでいます。多角的にアプローチできる点が強みです。また、院内でのカンファレンスはもちろん、若葉台にある分院の理学療法士とも、共同カンファレンスなどを開催しています。その他、外部のセミナーにも参加するなど、勉強熱心な理学療法士がそろっていますよ。ご高齢の方は、運動をしないと体が衰えていってしまう場合が多いです。当院のリハビリにより、そんな悩みの手助けができればと考えています。安心してお任せいただければうれしいです。

子どもから成人まで、健康な体を支えていくことが目標

市民に向けた公開講座を開催されているとお聞きしました。

中澤秀夫院長 なかざわ整形外科3

はい。地域住民の方に向けて、定期的に公開講座を開催しています。例えば、「健康でいるための体のつくり方」など、毎回テーマを決めて、元気な体でいられるためのアドバイスをさせていただいています。というのも、当院では高齢者のリハビリはもちろん、患者さんの健康寿命を延ばすために、ロコモティブシンドローム(運動器症候群)の予防に力を入れているんです。リハビリ室で正しい体の動かし方をお教えした上で、家でも継続して体を動かしてもらうように促すなど、予防に向けた取り組みを大事にしています。その一環として、公開講座の開催も始めました。ちなみに、2~3ヵ月に1回は開催していく予定です。

他に力を入れていることはありますか?

子どもたちの成長期の障害やスポーツ障害などの診療にも注力しています。現在、学校健康診断では手足の動きを診る運動器検診も行われていますので、その結果を持って受診される患者さんが増えたためです。子どもの運動器の障害を早期に発見した上で、早めに治療が行えたらと。具体的に言うと、野球肘なんかは過度に使うと悪化につながりますが、早めに発見して途中でストップをかけられれば、大きな障害にはならないことも多いのです。障害を食い止められるよう、子どもたちの成長を支えていきたいですね。また、思春期の子どもに多い側彎症は、気になる保護者の方はぜひ相談にいらしていただければと思います。私は側彎症の研究に携わっていたこともあり、概要については当院のホームページにも記載しています。

ずばり、クリニックの強みは何でしょう?

中澤秀夫院長 なかざわ整形外科4

患者さんからのあらゆるご要望に応えるための環境を整えていることです。診療のほとんどは私が担当していますが、非常勤の医師も複数名いますので、それぞれが専門性を生かした診療を行っています。例えば、私は脊椎、他のドクターは肩や膝を専門とするなど、得意分野が異なるため、患者さんからの幅広い要望に応えられます。この体制により、きちんと結果につながっていると自負しています。また、リハビリのスタッフや受付スタッフ、そして医師である私も含め、情報共有を大切にしています。チームワークに関しては、事務長である妻にいつも助けられていますね。院内の風通しが良いからこそ、患者さんが利用しやすい環境が成り立っていると思っています。

地域で一番信頼されるクリニックをめざして

ところで、先生が整形外科を選んだ理由を教えていただけますか?

中澤秀夫院長 なかざわ整形外科5

これからの時代にどのような医療が患者さんから求められるかを考えた上で、整形外科の道を選びました。また、整形外科は他科と比べ、重い病で亡くなる患者さんは多くはありません。その上でニーズは高いので、医師としてのやりがいを感じやすいのかなと考えました。ちなみに、医師を志したのは、内科の医師である叔父から「医学部を受けるのも良いんじゃないか」とアドバイスをもらったことがきっかけです。組織に所属して働くよりも、自分の力で仕事をする医師という仕事に興味もありました。

今後の展望をお聞かせください。

地域医療の窓口であり、かかりつけ医としての責任を果たしていきたいです。当院で完結できる治療に関してはスタッフと連携して誠実に対応し、必要に応じて地域の基幹病院や大学病院などへの紹介も迅速に行います。病診連携にも力を入れていますので、地域に根差したクリニックとして、地域で一番信頼されるクリニックをめざしたいですね。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

中澤秀夫院長 なかざわ整形外科6

症状をご自分で判断して「大丈夫」と思わずに、些細な痛みであっても一度はクリニックに足を運んでいただけるとうれしいです。早い段階で治療を開始すれば、慢性的な痛みになることや治療が長期化することを防ぐことにもつながります。ドアに挟んで指が腫れただけ、と言葉にすると大したことはない印象かもしれませんが、実際は骨折している可能性だって否めません。「こんなことで来院してすみません」ということはありませんので、わからないことなどは何でも気軽に相談していただきたいです。スタッフ一同、誠実に対応させていただきます。

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