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原田 遼 理事長の独自取材記事

保谷整形外科

(西東京市/保谷駅)

最終更新日:2024/05/07

原田遼理事長 保谷整形外科 main

疾患を診るだけでなく、痛みを抱える患者の精神的な支えになれるようなクリニックづくりをめざしている「保谷整形外科」。原田遼理事長はいつも、患者が自分の家族だったら、との思いで日々の診療を行い、患者の一番大切にした想いに寄り添い、多彩な治療方法から患者にとってより良い方法を考えてくれる。スタッフも経験豊富ながらも活気のある雰囲気で、患者に健康とともに元気も届けてくれるようなムードが漂う。優しげな笑顔で、はきはきと話す原田理事長に話を聞いた。

(取材日2023年9月21日/再取材日2024年4月5日)

痛みを抱える患者に寄り添い、支える治療

「保谷整形外科」の一番の特徴は何でしょうか?

原田遼理事長 保谷整形外科1

近隣エリアには高齢者も多く住んでおられるので、ここは整形外科が必要なエリアだと実感しています。当院の患者層は中高年が中心で、肩や腰、膝などの慢性的な痛みに悩まされている方が多くいらっしゃいます。前院長の時代から引き続き通ってくださる方も多いので、私も地域の皆さんの信頼にしっかり応えたいと思います。当院は患者さんの声に耳を傾ける丁寧な診療と、充実したリハビリテーション体制を強みとしています。慢性的な痛みを抱えている患者さんが多いので、リハビリは特に重要視していますね。整形外科医による診療とリハビリを組み合わせた体制こそが、患者さんにとっての通いやすさや診療への満足感につながると感じています。リハビリのスタッフは患者さんの症状やご要望に合わせたリハビリメニューで成果を上げています。理学療法士も在籍しているのが特徴です。

スポーツ系の悩みにも広く対応していると伺いました。

当院には小学生から中高校生を中心に、急な捻挫や骨折で駆け込んでこられるケースが多いのですが、スポーツを頑張る子どもたちや、生涯の趣味として運動に取り組む方々もスポーツによるケガや故障で来院されています。私自身、学生時代は長く野球をやってきまして、骨折も3回しましたし、椎間板ヘルニアでブロック注射をしながら試合に出た経験もあります。一つの試合にかける強い思いはとても理解できますから、医師として適切な助言をしつつ、思いにも寄り添って治療にあたらせていただきたいと思っています。またケガや故障の時はもちろん、その後に再発させないようにするための運動方法などもご相談に応じています。リハビリスタッフにもスポーツ経験者がいますので、よき先輩としてアドバイスもできるかと思います。

基本的に夜は20時まで診療していて、待ち時間短縮に努めているそうですね。

原田遼理事長 保谷整形外科2

はい。以前は待ち時間の長いことが問題だったのですが、オンラインでの予約システムを導入し、かなり軽減されました。2人の医師が並行して診察を行う二診制の日も多く設定しています。また基本的に診療の受付時間を19時15分まで、診察を20時まで行っています。お勤め帰りの方や学校終わりの学生さんなどにも来院していただきやすくなりましたし、リハビリも同様に受けつけているので、患者さんのご都合に合わせて通っていただきやすくなりました。またご予約のみですが、多くのクリニックではお昼休みの時間帯も診察をしています。つまり朝の9時から夜の8時まで通しで診察しているので、利便性はかなり向上したかと思っています。整形外科の受診やリハビリは継続したほうが良いケースもありますので、普段の生活の中に無理なく通院を組み込んでいいただければと思います。

患者の一番大切にしたいことに寄り添う

患者さんと接する上で、先生が心がけていることはありますか?

原田遼理事長 保谷整形外科3

患者さんが自分の家族だったら、との思いで取り組んでいます。その中で大切にしているのは、患者さんが一番求めておられることは何か、ということです。とにかく痛みを早く取りたい、いろいろ検査して原因を突き止めたい、薬や湿布を早く欲しいなど、患者さんのご要望はさまざまですし、ご家族との関係性や思いもあるでしょう。私たちの考えがいつも正しいわけではありませんし、医療的に考えられる正解が患者さんの正解とは限りません。患者さんの思いをすべてかなえることは難しいでしょうが、一番大切にしたいことがわかれば治療のアプローチはまったく変わってきます。患者さんの願いをできる限りかなえられるよう、いつも全力を尽くしています。その思いは当院のスタッフ全員で共有しています。

具体的にどのように患者さんと向き合っていらっしゃるのですか?

患者さんの声を聞くことと同時に、お話しされる時の表情も見るようにしています。患者さんが診察室に入られたら、カルテから目を離し、まずは患者さんと目を合わせるようにしているんです。そして話しやすい雰囲気をつくるよう心がけています。診察室ではあくまで患者さんが主役。医師の質問はなるべく簡潔に、その分患者さんに多く話してもらうことが大事だと考えています。そして、患者さんの表情に注意を傾けることは非常に重要で、カルテを見る以上に有益な情報が得られると考えています。痛みの原因は患者さんの生活背景まで考慮する必要があるので、診察室では目の前の患者さんとしっかり向き合うというスタンスで診療します。

骨粗しょう症の診療にも力を入れていると伺いました。

原田遼理事長 保谷整形外科4

私自身、これまで骨粗しょう症に関して専門に取り組んできたので、当院でも力を入れています。骨粗しょう症は実はとても怖い疾患で、もし骨が弱ってしまって大腿骨などを骨折すると、その後の5年生存率はあまり良い結果ではないんです。ですから検査と早期治療が大事になってきます。当院では検査機器として超音波(エコー)検査装置も導入していて、これはさまざまな用途で活躍しますが、特に骨粗しょう症の検査・診断に役立てています。股関節や腰などで骨密度を測ることができ、従来の方式よりもより精密な検査が可能になるのです。骨粗しょう症は特に中高年の女性に多く見られる疾患で、40代を目安に定期的に検査を受けることが重要です。当院でも実施しているので、月経が不順になってきた、または閉経のタイミングで、一度骨密度をチェックされると良いでしょう。

ストレスや不安も軽減できる心のよりどころになりたい

複数の医師が在籍されているそうですね。チームとしてどのような診療をめざしていますか?

原田遼理事長 保谷整形外科5

はい。いずれも手術経験が豊富で、医師同士で常に情報共有しながら診療を行っています。慢性的な疾患では、患者さんが痛みを受け入れ、痛みと向き合いながら過ごすためのサポートを心がけています。ご自宅での運動の継続、モチベーションがアップするような声かけも積極的に行っていますが、一人で運動を続けることは至難の業です。誰かに見てもらう、見守ってもらうことが継続の鍵ですから、整形外科に通ってリハビリを受ける時間を、ぜひ日常生活に取り入れていただきたいです。当院ではそういったクリニックの使い方も歓迎しています。

整形外科医として患者さんに日常生活のアドバイスはありますか?

体幹や大きな筋肉を鍛えることは大切ですから、来院してのリハビリだけではなく、できる限り日常生活にトレーニングを取り入れていただければ、と思います。わりと家にあるもので簡単な筋力トレーニングができるんですよ。例えばカーテンを使った肩のトレーニングとか。あとは弱い部分を悪化させないための生活のコツや、無理のない運動の取り入れ方なんかもお教えしたいと思っています。せっかく来院してくださったんですから、何かお土産のようなプラスワンアドバイスをお伝えできればと思いますので、ぜひお気軽にご相談ください。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

原田遼理事長 保谷整形外科6

整形外科疾患をはじめ体の不調は突然訪れます。しかしクリニックを受診してもすぐには改善が見込めず、もどかしさを感じることもあるでしょう。そうなると体の痛みだけでなく、精神的なストレスを抱える方も多くいらっしゃいます。私たちは疾患を診るだけでなく、患者さんのストレスや不安に寄り添った治療をしたいと考えています。また心身の不調を抱えた患者さんの心のよりどころのような、地域に根差したクリニックづくりをめざしています。当院は医師もリハビリに携わるスタッフも、時間が許す限り患者さんのお話をお聞きしたいというスタッフばかりですので、どんな些細なことでも気軽にご相談ください。そしてご自分が大切にしたい思いやご要望をぜひ遠慮なくお話しください。

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