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小児の歯並びと口腔機能の育成に
マウスピース型装置を用いた矯正

近藤歯科クリニック

(立川市/立川駅)

最終更新日:2023/06/26

近藤歯科クリニック 小児の歯並びと口腔機能の育成に マウスピース型装置を用いた矯正 近藤歯科クリニック 小児の歯並びと口腔機能の育成に マウスピース型装置を用いた矯正
  • 自由診療

子どもの成長発育をテーマに小児矯正に注力する「近藤歯科クリニック」。理事長の近藤哲夫先生は、日々の診療の中で子どもの飲み込む力や話をする際の口の筋力の衰えを感じ、10年後、20年後を見据えた予防的な矯正、小児矯正に取り組んでいる。口腔機能の低下や歯並びの悪さは、生活習慣の結果であるという考えから、同院では正しい舌の使い方を覚えていく口腔トレーニングを小児の床矯正を行う子どもたちに指導してきた。そこに新たに加わったのがマウスピース型装置を用いた矯正だ。できる限り抜歯せず、口腔トレーニングと床矯正、マウスピース型装置による矯正を併用することで歯並びと口腔機能にアプローチするという同院ならではの取り組みについて詳しくレポートした。

(取材日2022年3月25日)

検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!

Q小児のマウスピース型装置を用いた矯正の特徴を教えてください。
A

成人のマウスピース型装置を用いた矯正の特徴には、歯の回転や傾きにまでアプローチし3次元的な矯正ができることや、痛みが少なく目立たない、矯正期間の短さなどがありますが、子どもの場合は、骨格そのものが成長している時期ということもあり、マウスピース型装置を用いた矯正で前歯の噛み合わせを矯正し、歯や口腔機能の成長発育を正しい方向へ導いていくと、それに伴って顔つきも変化が期待できます。子どものマウスピース型装置を用いた矯正がまだあまり普及していないない理由は、子どもの成長発育の予測が非常に難しいからです。ですから、子どもの成長発育を正しく予測して、それに合わせた矯正を行っていくことが大切です。

Q矯正中の口腔ケアや装置の管理は子どもには難しくありませんか?
A

小児矯正はお子さんと保護者、そして歯科医師が一体となって取り組むことが大切です。親の立場から子どもに対して物を言おうとすると子どもは反発しますから、子どもの気持ちになって、何のためにこの矯正をするのか、やらないとどうなるのかをわかりやすく話して「じゃあどうしようか」と一緒に考えて取り組む。そこは学校教育と同じだと思います。実は、当院が長くメインとしている床矯正はネジを巻いたり正しい装着の確認などが必要なため、マウスピース型装置よりも管理が困難です。マウスピース型装置は取り外しさえできれば簡単に壊れませんし、当院にはこれまで床矯正で培ってきた実績があるからこそスムーズに導入できたのだと思います。

Qこちらのクリニックの矯正の特徴について教えてください。
A

歯並びは呼吸や姿勢、寝相、食べ物の嗜好など、生活習慣も大きく影響するため、歯並びだけを治しても後戻りしかねません。そこで当院では、舌、または唇の機能トレーニングを積極的に行うことで、後戻り防止にもつなげています。また、形だけ歯並びを整えてもかえって歯が弱くなったり、噛みにくくなったりすことがあるので、可能な範囲で抜歯をせずに歯を動かしていきます。そして、患者さんが矯正を受けやすいよう可能な限り費用を低く抑えることも心がけています。口腔トレーニングによって良い生活習慣を身につけ、床矯正、マウスピース型装置を用いた矯正のコンビネーションで子どもの良い成長発育を引き出し、機能的な歯並びをめざします。

検診・治療START!ステップで紹介します

1カウンセリング
近藤歯科クリニック カウンセリング

歯並びの現状やどういった歯並びの状態を求めているのかを確認。最後まで矯正を続けることができるかどうかを見極めるポイントとして、歯列矯正を希望したきっかけの聞き取りも合わせて行う。マウスピース型装置を用いた矯正は7歳以上の子どもから可能。同院では同様の装置を用いた成人の矯正にも対応している。

2光学スキャナーを用いて口腔内のデータを取る
近藤歯科クリニック 光学スキャナーを用いて口腔内のデータを取る

光学スキャナーを使って口腔内のデータを取る。印象材を使った型採りの必要がなく効率的な上、リアルな画像をモニター上で確認できる。この段階でマウスピース型装置を用いた矯正が可能かどうかを判断し、スキャンした画像を装置のメーカーへデータで転送し、診療プランの出来上がりを待つ。なお、同院では別途、詳細な口腔シミュレーション画像で確認したいという要望にも対応可能だそう。

3診療計画の説明と最終チェック
近藤歯科クリニック 診療計画の説明と最終チェック

メーカーから返送されてきた診療プランを近藤理事長が確認し、必要な調整を加えた後、プランと口腔シミュレーションを患者とともに最終チェックする。このマウスピース型装置を用いた矯正では、ゴールを設定することが重要なのだそう。後戻りの可能性も考慮して、患者とゴールを設定した後、装置の製作をメーカーに依頼する。

4マウスピース型装置の完成・装着
近藤歯科クリニック マウスピース型装置の完成・装着

最終チェックから約1ヵ月後、マウスピース型装置が完成する。歯の回転などを誘導していく際に必要な白いアタッチメントを歯に接着し、その上にマウスピース型の装置を装着する。同院では、できる限り抜歯しない矯正を行うため、細かい調整を行う。食事や歯磨き以外、1日22時間以上は装置を装着。期間は約半年、その後の保定期間は約1年から1年半が目安。

5定期的な交換とクリニックでのチェック
近藤歯科クリニック 定期的な交換とクリニックでのチェック

マウスピース型装置は週に1回患者自身で交換。2ヵ月から2ヵ月半に1回通院し、きちんと使えているかのチェックと口腔トレーニングを行う。意識して舌を持ち上げる筋力トレーニングを行い、睡眠中、舌が正しい位置に収まるよう誘導する装置を使うことも。マウスピース型装置との併用が可能だが、口が完全に閉まらない場合は、装置を削って口が閉じられるよう調整を行う。また、口の乾燥を防ぐためにマスクの着用も推奨している。

ドクターからのメッセージ

近藤 哲夫理事長

歯並びは普段の生活習慣の結果です。当院では、日常の生活の中での習慣により、落ちた咀嚼機能や歯並び、発音などの口の機能を少しでも改善していくお手伝いをしたいと考え、噛み方や舌の位置のトレーニングを導入しており、このマウスピース型装置を用いた矯正も、子どもの成長発育を生かす目的で取り入れました。また、当院ではどのような矯正法であっても、現状からかけ離れた無理な歯並びは求めないほうが良いとも考えています。口腔トレーニングを歯並びや噛み合わせの改善につなげ、期間の短縮化が期待されるマウスピース型装置による矯正のメリットを生かした小児矯正が、最終的に患者さんの幸せにつながっていくことを願っています。

近藤 哲夫理事長 近藤歯科クリニック

自由診療費用の目安

自由診療とは

子どもの床矯正/38万5000円~49万5000円(分割支払い)、マウスピース型装置を用いた矯正/81万9500円(分割支払いとデンタルローン選択可)、口腔シミュレーション/5000円

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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