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鎮静剤を用いて行う
負担の少ない胃・大腸内視鏡検査

富士森内科クリニック

(八王子市/西八王子駅)

最終更新日:2021/10/12

富士森内科クリニック 鎮静剤を用いて行う 負担の少ない胃・大腸内視鏡検査 富士森内科クリニック 鎮静剤を用いて行う 負担の少ない胃・大腸内視鏡検査
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胃内視鏡検査や大腸内視鏡検査を受けて、つらかったという記憶を持つ人も多いだろう。しかし、日々進化する医療の技術の中で、内視鏡検査も痛みや恐怖心を軽減するためのさまざまな工夫がなされている。八王子にある「富士森内科クリニック」の清川重人院長は「鎮静剤を使用することで、ぼーっとなって気がついたら終わってしまうような感覚です」と、その負担の少なさを教えてくれた。同院では経験豊富な院長を筆頭に、大学病院から招いた日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医による精密な検査を受けられるのも特徴だ。では、実際検査はどのように行うのか。清川院長に内視鏡検査の素朴な疑問を投げかけながら、問診から始まる内視鏡検査の流れを教えてもらった。

(取材日2020年4月9日)

検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!

Q内視鏡検査はどんなタイミングで受けたらいいでしょうか。
A

40歳を越えると多くの方に大腸のポリープが見られるようになるといわれていますので、40歳を越えたら1度は大腸内視鏡検査を受けたほうがいいでしょう。市の検診などで検便も行いますが、これは便に血が出ているかをチェックしています。つまり、ポリープがあったとしても、出血がなければがんの兆候を発見できないため、内視鏡検査を行う必要があります。胃に関しては若い方でも胃潰瘍や萎縮性胃炎などさまざまな疾患がありますので、がんを発見するというよりは、がんの前段階を見つける目的で受けましょう。ピロリ菌検査も早くに行ったほうがリスクを抑えられますので、10代、20代でも胃内視鏡検査を1度受けることをお勧めします。

Q検査は「怖い」というイメージがあります。
A

確かに怖い、苦しそうというイメージで受けるのをためらわれる方もいます。ですが、鎮静剤を使用することでぼーっとした状態になり、痛みなどを感じにくい状態で検査を受けていただくことも可能です。当院では点滴で鎮静剤を入れますので、事前の問診で希望がある方はすぐに投与し、検査をやってみてやっぱり薬を使ってほしいという方には、検査の途中でも投与することが可能です。また腸に負担をかけにくい挿入の方法もありますので、薬と合わせて、技術の面からも痛みの軽減をめざしています。胃の観察は3~5分、組織を取ったとしても10分程度。大腸も同様で、入りにくい人でも10分程度の所用時間です。

Qこちらのクリニックの特徴を教えてください。
A

大規模病院ですとさまざまな医師がいて、医師によって検査の技術に差が出てしまう場合があります。しかし、私たちは開業医で小さなクリニックですので、検査を行う医師が限られ、技術の差もそれほどないと思います。当院では日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医を、聖マリアンナ医科大学病院や順天堂大学医学部附属病院などから招いています。観察するだけではなく、ポリープがあった場合、ある程度大きなポリープであってもその日のうちに切除することが可能です。また当院には女性の医師もいます。女性の患者さんには、女性医師の検査日のほうがよいかの確認も行っています。

検診・治療START!ステップで紹介します

1事前の問診で症状や内服薬を確認
富士森内科クリニック 事前の問診で症状や内服薬を確認

問診では症状や持病などを確認。特に血をサラサラにする薬を服用している場合などは、ポリープを取った際の出血に関わるため、内服薬の確認も。基本的には薬の服用をやめずに検査を行う方向だが、疾患によっては主治医との相談が必要になる。併せて、内視鏡検査の経験の有無も確認。以前の検査での嘔吐反射の強さ・弱さなどから、当日使用する麻酔の量を決める。

2前日の食事と準備
富士森内科クリニック 前日の食事と準備

前日の食事に関しては、希望者には有料で検査食の用意もある。胃内視鏡検査の場合は夜8時、もしくは9時までに食事を済ませ、以降飲食はしない。大腸内視鏡検査の場合は食事を終えたら、夜に下剤を服用する。当日の服装は自由だが、大腸の場合、検査着に着替えるため着替えやすいものを用意しておくとスムーズだ。

3当日の前処置
富士森内科クリニック 当日の前処置

大腸内視鏡の場合は、下剤を検査の4、5時間前に服用。便秘などの症状に合わせて下剤の服用方法が変わる。クリニックでも下剤を飲むことは可能だが、トイレに限りがあるため、自宅で服用してから来る患者が多い。胃内視鏡は胃の粘膜をきれいにするための薬を、直前にコップ一杯飲む。人と人との交わりが少なくなるよう、個々のロッカールームが用意されている。

4内視鏡検査を受ける
富士森内科クリニック 内視鏡検査を受ける

緊張すると胃も大腸も力が入ってしまうので、なるべくリラックスして臨む。鎮痛剤は、当日直前でも検査中でも投与可能。胃の観察は3~5分ほどで、組織を取ると少し伸びるが10分程度。大腸も一番奥まで行くのに5分ほど、入りにくい人でも10分程度の時間で済む。ポリープがあった場合はすぐに取ることもできるが、3日間安静が必要なため、「3日間自宅にいられますか?」と質問があり、それに答えてから対応してもらえる。

5検査結果を聞く
富士森内科クリニック 検査結果を聞く

結果は当日に聞ける。鎮静剤を使用した場合は30分ほど休んでから。ゆっくり休めるようベッドが用意されている。がんや大きなポリープが見つかった際には、八王子の場合、東海大学医学部付属八王子病院、東京医科大学病院、東京医科大学八王子医療センターなどを紹介してもらえる。何も処置がなければ、当日仕事復帰もでき、食事は通常のものを取れる。ただし鎮静剤を使った場合は、帰りの車の運転ができなくなるので注意が必要。

ドクターからのメッセージ

清川 重人院長

胃がん、大腸がんは非常に多い病気ですので、なってしまうのは仕方がありません。いかに早く発見するかが重要です。病気の早期発見は、自分の身を守ることにつながります。怖がらずに一度内視鏡検査を受けてみると、意外と大丈夫なことがわかり、定期的にやろうという気持ちになる人もいると思います。つらい思いをして、二度と内視鏡はやりたくないという人もいると思いますが、そういう方は一度鎮静剤を使用するクリニックで検査を受けてみると、内視鏡に対する考え方が変わるのではないでしょうか。負担に配慮しながら検査できる時代になりましたので、声を大にして、ある程度の年齢になったら検査を受けていただきたいと伝えたいです。

清川 重人院長 富士森内科クリニック

自由診療費用の目安

自由診療とは

内視鏡検査/胃:1万8000円(ピロリ菌検査含む)、大腸:2万5000円 ※一例です。症状がある場合は保険適用になります。詳細はお問い合わせください。

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