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関根 尚彦 院長の独自取材記事

関根歯科医院

(八王子市/八王子駅)

最終更新日:2024/05/10

関根尚彦院長 関根歯科医院 main

八王子駅南口から徒歩3分の好立地にある「関根歯科医院」。2022年4月に先代院長である父、関根哲夫先生からクリニックを継承した関根尚彦院長が、2代目院長として地域医療に貢献している。関根院長は、日本大学歯学部を卒業後、社会人大学院生としてペインクリニックを専攻し、博士号を取得した経歴を持つ。虫歯治療をはじめ、入れ歯、インプラント治療、歯周病治療、ホワイトニングまで幅広く対応するが、得意分野は大学院で担当していた顎関節症の治療で、緻密な診断にのっとった治療を提供している。理知的で穏やか、話しやすい雰囲気だが、先代から引き継いだ「歯科医は職人であれ」というモットーを掲げて技術研鑽に励む職人肌の一面も持つ関根院長に、これまでの経歴や今後の展望について話を聞いた。

(取材日2024年4月8日)

先代から受け継いだ精神「歯科医師は職人であれ」

先生は、関根歯科医院の2代目院長でいらっしゃいます。

関根尚彦院長 関根歯科医院1

もともとは父が1991年に八王子の別の場所で当院を開院し、2005年にこの場所へ移ってきました。私は別の歯科クリニックで働いていましたが、父が高齢になったことから戻ってきて、2022年4月に院長を引き継ぎました。当院が入っているこのビルには子どもの頃から結構遊びに来ていましたので、古くからの患者さんやスタッフ、同じビルにある「市川矯正歯科医院」の先生方には、「大きくなったね」などと声をかけられることもあります。

先生から見てお父さまはどのような歯科医師でしたか?

かしこまったところがなく、フレンドリーで患者さんとの距離が近い歯科医師という印象があります。それでいて、父は「歯科医師は職人であれ」という確固たる考えがあり、忙しい日々の中でも新しい技術の研鑽に励んでいました。患者さんは、父を信頼して通ってくださっていて、居心地の良い空気感があったと思います。

歯科医師として、お父さまから譲り受けたレガシーはありますか?

関根尚彦院長 関根歯科医院2

「歯科医師は職人であれ」という父の考えには賛同しています。特に父は、義歯治療が得意で、一般的には妥協するような場面でも徹底的にこだわりました。日本歯科大学で顎関節症治療に尽力されてきた丸茂義二先生の丸茂研究室で学び、「フェイスボウトランスファー」という機械を導入して、患者さんの顎の位置や動きを再現させて、患者さんそれぞれに合った噛み合わせを追求していたんです。そういう父の背中には影響を受けましたし、実際にアドバイスをもらい完成度の高い義歯の調整ができたこともあります。私も手先が器用なタイプなので、患者さんが快適に過ごすことができ、後々まで長持ちする歯科治療を実現するため、0.1ミリの細部までこだわっていきたいと思っています。

ビル内には「関根歯科開院」の他に2軒の歯科医院があり、歯科の総合ビルのようです。

3階の「市川矯正歯科医院」の理事長である村松先生は、父の従兄弟なんです。近くて信頼できますので、当院にお越しいただいた患者さんで歯列矯正を考えている方にはそちらをご紹介します。逆に市川矯正歯科医院の患者さんに虫歯がある場合は当院をご紹介していただいて、お互いに連携し合っています。電話で先生方と患者さんの状況について話をしますが、気になることがあれば3階に行って直接会って確認できます。しっかり情報共有をしていますので、患者さんのご負担も少なく安心して治療を受けてもらえると思いますよ。

大学院でペインクリニックを学び、対応力を高めた

先生のご経歴を教えてください。

関根尚彦院長 関根歯科医院3

日本大学歯学部の出身です。大学卒業後は社会人大学院生として働きながら大学院に通い博士号を取得しました。当時を振り返ると、都内の病院で働き、大学院で学び、学生の指導も行っていましたので、毎日休みなしで大忙しでしたが充実した日々を過ごしましたね。その後、別の歯科クリニックでインプラント治療の技術などを学んでから、当院の院長に就任しました。

大学院では何を勉強されていたんですか?

特殊なんですが、痛みや知覚異常の診断と治療が専門領域であるペインクリニックを専攻していました。大学病院で実際に診療も行っており、「痛みの原因がわからない」と、街の歯科医院から紹介状を持って来院される患者さんを診ていました。こういう場合の痛みの原因は、歯の痛みに似ている三叉神経による神経痛など神経の異常や筋肉の異常、ストレスなどさまざまなので、いろいろな可能性を考えながら診療します。時々、虫歯が原因ではないのに、虫歯治療を受けるだけでなく、抜歯に至っている患者さんもいて、ペインクリニックの役割や意義がもっと浸透していってほしいなと思っていました。

特殊な分野をなぜ大学院で学び直したいと思われたのでしょうか?

関根尚彦院長 関根歯科医院4

大学在学中、大学病院で9ヵ月間患者さんと実際に接した際、患者さんが受ける治療に対して、「もっと違う原因があるのでは?」「必ずしもこの治療法じゃなくてもいいのでは?」と考えることが多くなり、診断基準に自信を持てるようになるためにペインクリニックを選びました。結果的には、いろいろな特殊なケースを担当させていただいたことで、対応力が身についたと感じています。

診療の際、大切にしてることを教えてください。

患者さんの話をしっかりと聞くことです。その上で、もし自分や自分の家族だったらどう治療したいかという視点で治療計画を立ててご説明し、患者さんの都合や要望に合わせてさらに調整していきます。あとは、痛みがある場合は一番最初に痛みを取り除くこと。痛みでなくても患者さんが気になっている部分があればそこを一番最初に治療します。これは、私がぎっくり腰になった時に通院した整形外科の先生に「患者さんの痛みを取ることが何よりも大事です」と言われ、自分が患者の身になって実感したことです。一般的な治療の進め方や歯科医師としてのポリシーに反していても、まずは患者さんの困り事に対応して解決を図ることが大事だと考えています。歯の治療に恐怖心がある方の場合も、セオリーにこだわりすぎず、患者さんと信頼関係ができるまではゆっくりと治療を進めていくように心がけています。

顎関節症の先進的な治療を実施

今後、力を入れていきたい治療などはありますか?

関根尚彦院長 関根歯科医院5

ペインクリニックでは顎関節症の患者さんもよく診療していて、3年ほど顎関節症の担当もしていましたので、顎関節症に関しては先進的な治療法も導入しています。顎関節症でお困りの方にはぜひ来院していただきたいですね。あと、父は昔ながらの町医者という感じで、スタッフには時々怒ったりしていたので、僕はなるべく怒らず温和でいようと思っています(笑)。

顎関節症の先進的な治療とは、どのような治療法でしょうか?

歯ぎしりや食いしばり、姿勢の悪さなど、顎関節症の原因となっている習慣を患者さん本人に自覚していただき、自分で改善をめざすアプローチに加え、マッサージや顎の運動を指導していく方法です。場合によってはマウスピースを作る方法もあります。

お休みの日はどのように過ごされていますか?

関根尚彦院長 関根歯科医院6

学生時代はテニス部で、以前は同期とテニスやボルダリングをしたりアクティブに過ごしていましたが、最近は2歳の娘と一緒に家族でのんびり過ごすことが多いです。今はもうやっていませんが、子どもの頃はプラモデルに熱中していて車やガンダムを作ったりジオラマを作ったりしていました。それこそ、使わなくなったクリニックの機材を使って細かいパーツを削ったりしていました(笑)。父もそうだったのですが、手先が器用で物作りが好きで、イヤホンなど何か壊れたら一度分解して中の構造や故障の原因を調べたり、自分で修理したりしていました。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

当院では、先ほどお話しした顎関節症の治療や虫歯治療、インプラント治療、親知らずの抜歯なども行っています。難しい症例は、東海大八王子病院や災害医療センターなど地域の高次医療機関と連携して対応します。患者さんの話に耳を傾け、患者さんにとっても、スタッフにとっても居心地のよい歯科クリニックにしていきたいと思っていますので、歯の痛みやお口周りで気になることがあればお気軽に来院してください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント治療/41万8000円~(税込)
オフィスホワイトニング/3万3000円(税込)
ホームホワイトニング/2万2000円(税込)
デュアルホワイトニング/5万円(税込)

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