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長嶋 雄樹 院長の独自取材記事

クレア歯科医院

(江戸川区/葛西駅)

最終更新日:2024/02/29

長嶋雄樹院長 クレア歯科医院 main

東京メトロ東西線・葛西駅から徒歩1分の場所にある「クレア歯科医院」。院内は白い壁と木目調の床で統一され清潔感がある。院長の長嶋雄樹先生はにこやかで、穏やかな口調が印象的な歯科医師。めざしているのは「再治療が少ない治療」だという。そのためにどういった診療を実践しているのか、また、常に丁寧なコミュニケーションを心がけているという患者への接し方など、さまざまな話を聞いた。

(取材日2023年11月17日)

怖くない優しい歯科医師をめざして

先生が歯科医師をめざされたきっかけは何だったのでしょう。

長嶋雄樹院長 クレア歯科医院1

1つには、子どもの頃に歯医者が怖かったという記憶があり、「もっと優しい歯科医師の先生がいればいいのに」と思っていたことがあります。もう1つのきっかけは、私が進路を選ぶ頃、当時仲良くしていた友人の父親が歯科医師だったんです。とても優しい方で、「こういう歯科医師になりたい」と思ったことがきっかけですね。それで歯科大学に進んで、卒業後は千葉県のさまざまな歯科クリニックに勤め、新浦安にあった分院の院長も経験しました。医療法人の理事長はインプラント治療で多くの経験を積まれた先生で、私はその先生に歯科医師として育てていただいたと思っています。臨床で多くの経験を積んで、その後2011年にこのクレア歯科医院を開業しました。

葛西に開業された経緯についても伺います。

もともとこの地域に、前職の医療法人の理事長の知人が開業していたクリニックがあったのですが、そこが空いて、そのまま当院が入る形で開業しました。ですから、葛西の地を選んだのは偶然です。ですが開業してみると、人が多くにぎやかで活気のある町だな、と思いました。都心のオフィス街で働く方のベッドタウンでもあるので、若いご家族連れの方もいれば、古くからずっとお住まいの方もいらっしゃいます。ちなみに開業したのは2011年で、東日本大震災があった年です。直前まで勤務していた新浦安のクリニックは被害もありましたが、当院ではあまり影響を受けることはありませんでした。

患者さんはどういった方々が来られていますか?

長嶋雄樹院長 クレア歯科医院2

お子さんからご高齢者まで幅広く、特に30代~50代の方が多い印象です。開業から10年以上がたち、最初お子さんだった患者さんがすっかり大きくなり、あらためて10年の年月を感じることもありますね。私は勤務医時代に、お子さんからご高齢の方まで本当に多くの方を診てきましたので、さまざまな年齢層の歯科疾患に対応できると考えています。また当院には、女性歯科医師も在籍しており、小さいお子さんや、特に歯科に恐怖心をお持ちの方の診療を担当してもらっています。また矯正歯科についても、専門の先生に来てもらい診療しています。

「再治療が少ない治療」のために

先生は「再治療が少ない治療」をめざされているそうですね。

長嶋雄樹院長 クレア歯科医院3

はい。従来の治療だと、基本的に再治療を行うのが前提になっていると思います。そうすると、治療しても数年たったらまた悪くなって、またそれをリカバリーすることをめざして、という流れになります。具体的には、虫歯を治したり、詰め物を入れ直したりすることで大きく歯を削ることになり、そのうち神経の治療をすることでばい菌が入り膿んでしまい、今度は歯を抜くことになりかねません。さらには入れ歯を入れてブリッジをしたところからまた歯が悪くなり……と負のスパイラルのようなことになりかねません。それをどこかで止めて、将来的に歯を失うことを防ぐというのが私の考える「再治療が少ない治療」です。

予防歯科も大事ということですね。

そうですね。当院ではメンテナンスに通ってくださる患者さんが多く、長期的に経過を診ることができ、歯に悪いところがあれば早期発見・早期介入ができるというのも大きいと思います。例えば、それほど進行していない虫歯であれば、定期的な経過観察にとどめておくこともできます。定期的に診ていくことによって診療の選択肢がさらに広がります。やはりここでも、長期的に幅広い年齢の方の歯の状態の経過を診ることができた勤務医時代の経験が役立っています。常に介入するのではなく、その時その時で状態を判断し、患者さんと相談しながら都度治療方針を決めていくというのが私の基本的なスタンスです。

診療で特に力を入れていることはありますか?

長嶋雄樹院長 クレア歯科医院4

具体的な治療方法でいうと、歯と詰め物・かぶせ物の接着には細心の注意を払っています。接着がしっかりできていないと、隙間から細菌が入り込み、虫歯になるなど再治療の可能性も出てきてしまいます。そのため当院では接着のための薬剤や方法にもこだわっています。機材に関しては、歯科用CT、マイクロスコープ、ハンドスキャナーなど一通りそろえていて、このうち、マイクロスコープは、接着の治療をする際、細かい歯の面を観察するのに役立っています。またハンドスキャナーの利点は、精密な詰め物やかぶせ物の作製に役立つということもありますが、何より患者さんの歯の記録がデータとして残ることですね。もしも再治療になった時、過去のデータが残っているのは非常に重要なことですから。

患者の「怖い、苦手」を探るために話を引き出す

患者さんと接する際に気をつけておられることは何ですか?

長嶋雄樹院長 クレア歯科医院5

患者さんの中には歯の治療が怖かったり、来院される時点で緊張されている方もいらっしゃると思います。ですから、何か言いたいことがあっても言えないのではないか、と考えていろいろ話し方を変えながら、話を引き出すようにしています。例えば単純に「怖い」といってもいろいろですよね。そういうところを何がどのように怖いのか具体的に聞いて、患者さんの不安を取り除いていくことが重要だと思います。また、患者さんが何を望んでいるかをよく聞くようにもしています。歯科医師側が患者さんにとって良い治療だと思っても、患者さんがその治療を受ける気にならなければ、意味がないと考えています。ですから、いきなり治療を始めることはせず、患者さんが納得するまでお話をしています。話だけで診療が終わることがあっても良いと思っています。もちろん、緊急の対応が必要な場合はすぐに治療に移らせていただきます。

今までの診療で特に思い出深い患者さんはおられますか?

以前診療を担当した高齢の女性の方が印象に残っています。その方は歯に痛みや腫れがあり、他のクリニックに何度も通っていたのですが、なかなか症状が改善せず、そのうち歯医者そのものが怖くなってしまったそうなんです。ですがしばらくすると歯が痛くて食事をするのも大変になり、意を決しクリニックを受診。私が担当となりました。もう同じような思いはしてほしくなかったので、長い時間をかけてじっくりと丁寧に、患者さんの思いをくみながら治療を行いました。すると患者さんも途中で通院を中断することなく、しっかりと最後まで頑張ってくださったんです。治療後の定期検診の際にもすごく喜んでくださいました。われわれの仕事は命を救うことではないですが、患者さんがきちんと噛める状態になってお食事できる喜びを提供することも大切な使命だと考えています。

最後に、患者さんへのメッセージをお願いします。

長嶋雄樹院長 クレア歯科医院6

今までお話ししてきたこととも重なりますが、やはり歯科を怖いところだと感じておられる方もまだまだ多いと思います。ですから、何かお悩みのことがあれば、まずはお話だけでも構いませんので、来院していただければと考えています。当院ではそういった治療の前段階も大事にしています。また、治療方針は、歯科医師が独断で決めることではなく、患者さんと話し合って決めることだと考えています。診療のさまざまなタイミングで、じっくりコミュニケーションを取りながら、一緒に治療をしていきましょう、というのがお伝えしたいところです。

自由診療費用の目安

自由診療とは

矯正治療/40万円~

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