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桂 三千男 院長の独自取材記事

長津田駅前胃腸内科

(横浜市緑区/長津田駅)

最終更新日:2024/05/07

桂三千男院長 長津田駅前胃腸内科 main

白衣ではなく、カラフルで楽しい柄のシャツとソックスがトレードマークの「長津田駅前胃腸内科」桂三千男院長。消化器科を中心とするクリニックとして、便や痔などの悩みも恥ずかしがらずになんでも相談してほしいと、親しみやすい雰囲気を心がけている。内視鏡検査施術の豊富な経験を生かし「苦痛が少なく正確な内視鏡検査を行うことで、疾患の早期発見に貢献していきたい」と開業。また、勤務医時代は消化器科だけでなく、外科・内科でも長年にわたりさまざまな患者を診療した経験から、痔など肛門科治療や、糖尿病など生活習慣病まで幅広く対応する。「患者さん一人ひとりが大切です。だからこそ、適切な治療と居心地の良い場所を提供したい」という桂院長に、同院の特徴やめざすところを語ってもらった。

(取材日2018年6月14日)

内視鏡検査の経験豊富な「おなかとお尻の専門家」

まず、開業までの経緯や開業のきっかけを教えてください。

桂三千男院長 長津田駅前胃腸内科1

大学卒業後、大学の外科医局で主に大腸がんの手術や内視鏡検査・治療を中心に研鑽し、その後、清瀬市や静岡県沼津市の関連病院、静岡県内のクリニックに勤務していました。その中で内視鏡検査・治療だけでなく、肛門科、消化器を中心とした内科疾患、さらに生活習慣病を併発した患者さんなどの診療を数多く経験してきました。生活習慣病の中でも特に糖尿病に関しては、日本糖尿病協会の研究会に参加するなどして現在も勉強を重ねています。また地方の病院では、重傷や急患の患者さんが運び込まれてくる現場も経験しましたので、ケガの縫合など外科処置も得意ですし、眼科と産婦人科以外は対応できる自信があります。ここで開業したのは、このクリニックモールで内視鏡検査の得意な開業医を探していると紹介されたのがきっかけです。長津田は都心に近くて便利な一方、緑も豊かで、人口構成も多彩で魅力的なエリアなので開業を決めました。

開業の際、どのような点にこだわられましたか?

開業にあたっては、他にはないサービスを提供するために施設の充実が必要だと考えました。患者さんはもちろん、付き添って来院されるご家族にも居心地の良い場所・サービスを提供できるよう、さまざまな工夫を施しています。院内は完全バリアフリーで、内装は暖色系で統一しました。消化器科を中心としていますので、排泄のことで患者さんに我慢を強いることのないよう、特にトイレにはこだわり、複数のトイレを設置。スタッフが随時チェックし、常に清潔を保つように心がけています。また玄関ドアを大きく造り、入りやすく感じていただけるようにしました。照明にもこだわり、待合室は明るく、検査室やリカバリールームは少し暗めに設定して落ち着いた雰囲気にしてあります。

診療面の特徴を教えてください。

桂三千男院長 長津田駅前胃腸内科2

地域のホームドクターとして、胃腸科・外科・内科のことなら、なんでも安心して相談していただけるクリニックでありたいと考えています。具体的には、今までの診療経験を生かして、胃と大腸の内視鏡検査・治療をはじめとする消化器疾患の治療、痔など肛門の病気やトラブル、糖尿病など生活習慣病、風邪などの感染症、ケガの縫合などの外科処置まで幅広く対応します。さまざまな経験があるので、本当に急を要するか、専門家につなぐ必要があるかどうかの見極めはできると自負しています。開業以来、多くの患者さんに来ていただき、特に内視鏡検査のニーズがどんどん増えてきたので、昨年、院内をリニューアルし回復ベッドを増やし、より多くの内視鏡検査を行える体制を整えました。

痔の治療や、糖尿病など生活習慣病にも幅広く対応

ご専門の内視鏡検査・治療について詳しく教えてください。

桂三千男院長 長津田駅前胃腸内科3

内視鏡検査については、疾患の早期発見・早期治療につながるよう、できるだけ苦痛のない安全な検査をめざし、検査を受けやすい環境を整えることに力を入れています。内視鏡検査は、医師の腕によって患者さんの受ける印象や苦痛の度合いがまったく異なるんですよ。ですから私は、より苦痛が少なく正確な内視鏡検査を提供できるよう、今も研鑽を続けています。また、内視鏡検査には、微細な病変も見逃さないため、光の波長特性を利用した診断方法や各々に拡大観察機能を付加した医療機器を導入しています。吐血・下血の止血術、大腸のポリープ切除などの内視鏡治療も行っています。外来診察時間中や昼間の休憩中などにも検査を行いますし、胃と大腸の内視鏡検査をセットで実施することもできます。薬を使い意識下鎮静で検査する方法や、胃の検査では経口より嘔吐反射の少ないといわれる経鼻内視鏡検査も選んでいただけます。

痔の治療や、糖尿病の治療にはどのような特徴がありますか?

肛門科の患者さんもだんだん増えてきました。軽度な痔には、局所麻酔をした上で、患部に注射を打つことで痔を退縮させ、日常生活に支障のない状態をめざす治療を行っています。手術と比べて痛みが少なく、日帰りで治療できるため忙しい方にお勧めしたいですね。一方、手術が必要な方は、症状やご要望に合わせ、適切な施設をご紹介します。糖尿病など生活習慣病はすぐに治らない、長く付き合っていかなければならない病気ですから、治療が必要な方が確実に治療を受けられる環境を提供することが重要と考えています。通院しやすく、無理なく治療を続けていけるようなサポートに力を入れています。

診療される上で、どのようなことを大切にされていますか?

桂三千男院長 長津田駅前胃腸内科4

診療のモットーは、思いやりと心遣いです。そして患者さんを自分の家族だと思って接し、患者さんが話しやすい状況を心がけています。私が先頭に立つのはもちろんですが、スタッフも心のこもったサービスを提供できるよう、満足して働ける環境づくりにも心を配っています。高齢の患者さんに対しては人生の先輩への礼儀として敬語をきちんと使いますが、敬語だとかえって気を使われるという方には気さくに話すなど工夫しています。また、症状を見極め、“交通整理”をするのがホームドクターの役目ですから、いざという時に紹介できるよう、各分野のエキスパートの先生たちと交流し、近隣の病院やクリニックとの連携にも力を入れています。どんな症状の方にも、今できる最高の対応をしたいと考えています。

地域のホームドクターとして、在宅医療の対応も視野に

ところで、先生のプライベートについても少し教えてください。

桂三千男院長 長津田駅前胃腸内科5

とにかく今は患者さんがたくさん来てくださるので、朝から晩まで診療で手いっぱいですね。休みの日は休養と、たまに釣りです。子どもも大きくなり、生活パターンが合わなくてあまり話をする機会もないですし、猫も相手にしてくれないんですよ(笑)。だったら徹底的に働こうかと。私自身は、「敷居の低い医者」でありたいと思っています。患者さんが緊張して言いたいことも言えない、お尻のトラブルは恥ずかしくて相談できないということのないように、こんなシャツも着ながら(笑)、親しみやすい雰囲気づくりを心がけています。

今後の展望についてお聞かせください。

苦痛の少ない内視鏡検査を提供することで、苦しい・つらい・怖いといった印象を払拭して、一人でも多くの方に「これなら来年も受けてもいいな」と思ってもらえるよう努力し、より多くの方の内視鏡検査を実践して地域医療に貢献していきたいですね。そして生活習慣病など長期間の治療が必要な方には通いやすい環境を提供し、乳幼児からお年寄りまで、頭の先から足の先までトータルに診て差し上げられるホームドクターとして医療サービスを提供していくのが目標です。そしてもう一つ、通院ができなくなった高齢の方のために、在宅医療にも取り組んでいこうと考えています。当院を受診したことで、本来の寿命が全うできるように医療を提供することが、私の目標です。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

桂三千男院長 長津田駅前胃腸内科6

内視鏡検査は普及してきましたが、まだ、大腸の検査は受けにくいという方が多いようです。しかし、日本人の食生活や生活習慣が旧来のものから大きく変わり、それに伴って大腸がんが増えてきていることは確かです。ただの便秘や痔の出血と思っていると、そこに大きな疾患が隠れている場合も。ぜひ大腸の検査を受け、何かトラブルがある場合には消化器科や肛門科の専門家に診てもらいましょう。当院は、住民の皆さんがこのクリニックがあるから、ここに住んで良かったと思っていただけるように、適切な治療と居心地の良い場所を提供したいと考えています。お一人お一人に合わせてより良い治療を追求し、病気の予防・早期治療に努めていますのでなんでもご相談ください。

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