医師と理学療法士が
チームで支えるリハビリテーション
まつだ整形外科・リウマチ科
(練馬区/練馬駅)
最終更新日:2024/05/02
- 保険診療
筋力をアップしたり、関節の可動域を広げるなどして運動機能の回復をめざすリハビリテーション。ケガからの回復にはもちろん、高齢になっても寝たきりにならず、自立した生活を送るために、ますます重要になっていくと思われる。「まつだ整形外科・リウマチ科」では、運動器リハビリテーションに力を入れており、新たにリハビリテーション室を増設。理学療法士が患者一人ひとりにきめ細かなリハビリテーション指導を行っている。リハビリテーションの対象は、高齢者、スポーツ選手、子どもなど幅広い。そこで今回は、松田圭二院長と、リハビリテーションを担当する理学療法士の田中一彦さん、田所昂大さんに、同院でのリハビリテーションの特徴や大切にしていることを聞いた。
(取材日2019年8月9日/情報更新日2024年4月19日)
目次
運動器リハビリテーションで日常的な動作をスムーズに
- Qこちらで提供するリハビリテーションの特徴を教えてください。
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A
【松田院長】リハビリテーションは大きく分けて3つあります。1つは、マッサージなどによるケア、2つ目は治療機器を用いた物理療法。そして3つ目は、患者さんご自身にできるだけ体を動かしてもらう運動器リハビリテーションです。当院ではいずれも行っていますが、中心となるのは運動器リハビリテーションです。症状にもよりますが、体を根本から変えていくには、運動によって筋肉を使うことが大切なのです。新たに増設した第2リハビリテーション室には全長12mの直線コースがあり、歩いたり、走ったりすることも可能です。運動器リハビリテーションにより日常生活における動作をスムーズにし、生活の質を向上させることをめざしています。
- Qどういった場合にリハビリテーションを利用すると良いですか?
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A
【松田院長】当院では幅広い目的の患者さんが利用しています。ケガで手術をした部位を訓練する方もいますし、高齢の方などが、腰痛や膝の痛みで日常生活に支障を来して機能回復に取り組むケースも多いです。他にも、スポーツ選手やスポーツ愛好家の方が大会前後のメンテナンス目的で利用することもあります。ただし、リハビリテーションが必要かどうか、もしくはどのようなリハビリテーションを行うかは医師の診断により決定します。リハビリテーションを実施する期間は目的や症状に異なりますが、手術後のリハビリテーションは比較的長くかかることが多く、半年間というケースも。一方軽い症状であれば計2〜3回の通院で終わることもあります。
- Q実際のリハビリテーションではどのようなことをするのですか?
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A
【理学療法士・田中さん】主に自体重を使った運動をたくさんします。ストレッチやマッサージも行いますが、最終的には体の使い方が問題となることが多いからです。スポーツによるケガであれば、競技に必要な動き、例えば、走る、切り返す、止まるといった動作、高齢の方の場合には、立つ、座る、歩くなど日常的な動作を確認します。運動が難しい場合にはベッドで足を動かすなどをします。そこで動かしにくい部位こそ筋肉がうまく使えていないため、「ここはもう少し使ったほうがいい」と思われる筋肉を積極的に鍛えていきます。そして、ご自宅やスポーツ現場でも再現できる運動をお伝えし、継続的に行っていただくようお勧めしています。
- Qリハビリテーションにおいて心がけていることは?
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A
【理学療法士・田所さん】特に高齢者の方では、日常動作で何に困っているのかを早期に気づけるように心がけています。どの筋肉が弱くなってトイレ動作が苦手になったのか、どの筋肉が硬くて膝の痛みを助長しているのかなど、ご家族の方にもご説明させていただきます。痛みが強く動作が困難であれば、問題点を分割し小さな目標を提案いたします。例えば「今週はこの動きを練習していきましょう」「この筋肉を意識してトレーニングをしましょう」など。痛みや痺れ、また術後の廃用は、活動量低下につながります。寝たきりにならないためにも当クリニックのリハビリテーションを活用していただけたらいいかと思います。
- Q貴院のリハビリテーションのメンバーはチームワークも抜群とか。
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A
【理学療法士・田中さん】一言でリハビリテーションといっても患者さん一人ひとり内容は違いますので、必要な知識や技術も変わってきます。そこで、実際にどのような事例があったのかも共有しながら、みんなでレベルアップしていけたらと考えて実践しています。具体的には理学療法士の間で任意の勉強会を開いたり、ドクターが医学的な知識をレクチャーする講習会を定期的に行っています。また、リハビリテーション科は理学療法士のほか鍼灸師も在籍しています。運動器リハビリテーションと鍼灸とを上手に使い分けられるように、スタッフ間で連携を取りながら進めるようにしています。