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鈴木みどり 院長の独自取材記事

なかてはら歯科

(横浜市港北区/妙蓮寺駅)

最終更新日:2021/10/12

鈴木みどり院長 なかてはら歯科 main

地元を知り尽くした歯科医師と、世間話をしながらリラックスした状態で治療を受けられる。「なかてはら歯科」は、そんな穏やかなクリニックだ。院長の鈴木みどり先生は、大学時代も含めてずっとこの妙蓮寺に住んでいる。気さくな人柄で、誰でもすぐに打ち解けられる優しい雰囲気を持つ。これまで「歯科医院はちょっと怖い」と思っていた人は、きっとそのイメージを一変するはずだ。入れ歯を専門としながら、一般歯科や子どもの予防歯科まで幅広い診療を行っている。

(取材日2012年11月22日)

生まれ育った妙蓮寺で地域密着の治療をしたい

妙蓮寺は先生の地元だそうですね。

鈴木みどり院長 なかてはら歯科1

そうなんです。大学も実家から通っていましたから、一度も妙蓮寺から出たことがありません。開業するときは、生まれ育った地元に密着した医院を目指し、迷わずここを選びました。妙蓮寺は戦前に開発された古い町で、3世代で住んでいる家庭も少なくありません。今も温かいコミュニティが残っていて、私が幼い頃から知っている近所のおばあちゃんや、犬の散歩でお会いした方が来院されることもあるんですよ。地元のご家族にとって気軽に相談できるクリニックでありたいと思っています。とりわけ、私は入れ歯を専門としているので、高齢者の方のお役に立てるとうれしいですね。

やはり入れ歯は専門の先生に相談した方がいいのでしょうか?

私は、大学院時代は補綴科(ほてつか)という義歯を作る専門の科で学んでいました。補綴科は職人の世界のようなところがあって、大学時代はいつも遅い時間まで入れ歯作りの練習をしていましたね。教授が「自分で義歯を作れない歯科医は、歯科技工士にもよい義歯を発注できない」という考えの先生で、とても厳しく、時に楽しく補綴について教えていただきました。その時の苦労があったから、今、患者さんにぴったり合う入れ歯を作ることができると思っています。歯科技工所に入れ歯を注文する際、難しい症例の時は技工士さんと直接電話したり、会ったりしながら一緒に作り上げています。技工士さんと話し合いながら精密な入れ歯を作っている時は、ずっと補綴を学んできた甲斐を感じます。開業してから知ったのですが、この辺りでは私の通っていた鶴見大学の補綴科をご存じの方が多いんですね。大学の歯科に通われていた患者さんが、「高齢になって鶴見まで行くのが大変だから」と当院に来てくださることもあります。また、「仮の被せ物が取れたけど、ここなら同じようにつけてくれるでしょ」と来院される方もいらっしゃいました。「入れ歯はなかてはら歯科に任せよう」と思っていただければ幸いですし、そう思っていただけるために日々丁寧な診療を心がけています。

診療の上で大切にされていることを教えてください。

鈴木みどり院長 なかてはら歯科2

十分な時間をとって、丁寧にご説明するようにしています。患者さんがリラックスした気持ちで治療を受けていただけるように、初診の方は1時間。再診の方も30分ほど時間をとっています。患者さんの付添いの方が「こんなに時間をとってもらっていいのですか?」とおっしゃることもあるのですが、入れ歯の合う、合わないは患者さんの快適さを大きく左右します。何気ない世間話の中から、患者さんの話しづらいことや食事の時困っていることなどの情報を集めています。モニター画面のイラストや模型を見たり触ったりしていただきながら、じっくりご説明する時間を大切にしています。例えば、金属製の入れ歯は、模型を触ってみると、その薄さがよくわかります。プラスチック製の入れ歯の2分の1から3分の1の薄さで、口に入れた時の違和感が少なく、舌も動かしやすい特徴があります。また、熱伝導がいいので、温かい食べ物や冷たい食べ物も、おいしく召し上がっていただけます。口の中は、髪の毛が1本入っただけでも気が付くくらい敏感なところなので、どんな入れ歯がいいか、患者さんが納得いただけるまでお話ししています。

「歯医者が怖い」を払しょくする優しい治療

最近では入れ歯も様々な種類があるそうですね。

鈴木みどり院長 なかてはら歯科3

チタンなどの金属を使った入れ歯、装着感のいい磁石式入れ歯、金具を一切使わない部分入れ歯など、ずいぶん選択肢が広がりました。ただ、保険が使用できない自由診療のものが多いのが現状です。自由診療の入れ歯を選ぶかどうかは、みなさんとても悩まれます。質がいいとは聞いていても、高い値段の価値があるか最初はわかりませんし、通われて間もない患者さんは「ここに任せて大丈夫かな?」という思いもあって当然のことだと思います。当院では、無理に自由診療を勧めることはありません。むしろ、「これが保険の歯なんですか?」と驚かれるくらい、保険でも質の高い歯を提供したいと思っています。こちらから自由診療をおすすめするのは、患者さんの方から自由診療の歯について質問されたり、医療的な理由があるときですね。かむ力が強くてどうしても保険の歯が割れてしまう患者さんに金属製の入れ歯をご提案したり、金属アレルギーのある方にセラミック製の歯をおすすめしたり、その方が一番いいと思われる治療を選んでいただけるお手伝いをしています。また、自由診療で金やプラチナ等の金属を使用する際は、必ず技工所の保証書をお渡しして、金属の成分などの詳しい情報がわかるようにしています。

患者さんとの印象深いエピソードはありますか?

鈴木みどり院長 なかてはら歯科4

「歯科医院が怖くて仕方ない」とおっしゃる患者さんがいらっしゃった時のことです。なんでも、ずいぶん前に歯を抜いた際にとても痛い思いをされたそうで、もう何年も歯科医院に行けなかったというのです。虫歯がとても進行して、耐えられなくなって当院に来てくださった時は、「実はほとんど歯がないんだ」とおっしゃっていました。その患者さんが今までどんな大変な思いをされてきたか。歯がないことで、食事や会話などでご不便を感じてこられたかと思うと、がぜん、いい治療をしたいと気持ちが引き締まりました。患者さんが痛みや恐怖を感じないように治療し、機能的・審美的にちゃんと歯が良くなった時はうれしかったですね。

食べることが大好き! 休日は歯学部の同期とランチに

日々の診療でどんな時に「楽しい」と感じられますか?

鈴木みどり院長 なかてはら歯科5

小さなお子さんが来てくだった時ですね(笑)。2〜3歳のお子さんを連れてこられた親御さんから、「この子は家に帰って歯医者さんごっこをしていたんですよ」とお聞きしたときは、思わず笑顔になりました。受付スタッフも子ども好きで、待合室で絵本を読んであげたり、お話したりしながら親御さんの診察を終わるのを待っています。歯科医院が怖いところではなく、楽しいところと思ってくれているようで、「パパ1人でいくなんてずるい!」と一緒について来られるお子さんもいます。クリニックの前を通るとき、窓ガラスの向こうから手を振ってくれるお子さんもいて、私たちも毎日の診療が楽しくなります。子どもの頃から歯科医院に親しんでもらうことは、その子の将来にとってとても大切なことです。歯科検診や歯のクリーニングを定期的に受けていると、大きくなってからも歯を大切にする習慣が身に付くんですね。大学生の患者さんで丈夫できれいな歯の方を見ると、勉強や遊びに時間を使いたい年頃なのにえらいな、と感心します。同時に、「ここに来ていれば大丈夫」と思っていただけるように、質の高い医療を提供しようとやりがいも感じますね。

先生が歯科医師になられたきっかけを教えてください。

祖父が外科の開業医で、子どもの頃から医療は身近な存在でした。時々遊びに行って、患者さんから感謝される祖父の姿を見ると、「人の役に立ついい仕事だな」と思っていたのです。親戚の中には祖父のほかにも医師や薬剤師がいる“医療家系”なのですが、たまたま歯科医師がいなかったので、私は歯学部に進みました。また、祖母が「入れ歯が合わない」と言って、たびたび歯科医院に通っていたので、なんとか私が治してあげたいな、という思いもありました。残念ながら祖母は私が学生時代に亡くなってしまいましたが、勤務医だった頃に祖父が治療に来てくれて、その時は歯科医になって良かったと思いましたね。

休日はどう過ごされているのでしょう?

鈴木みどり院長 なかてはら歯科6

食べることが大好きで、よく大学の同期とおいしいお店に行っています。そんな時、妙蓮寺は横浜にも渋谷にも出やすくて便利だな、と改めて思いますね。平日がお休みなので、のんびりランチに出かけて気分を一新することもあります。実は、大学の仲間たちと「ハンバーガー同好会」を作っていて、横浜や都内のハンバーガーショップに出かけることも(笑)。おいしいものを食べながら歯科医療の情報交換もしているので、楽しくて刺激にもなるとても大切な時間です。食べることは、元気で豊かな生活の基本だと思っています。それだけに患者さんにも健康な歯で、食事を楽しんでいただきたい。そのお手伝いのできるクリニックでありたいと願っています。

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