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関節の腫れや痛み、こわばりは
関節リウマチの専門家に一度相談を

赤羽整形リウマチクリニック

(北区/赤羽駅)

最終更新日:2023/12/05

赤羽整形リウマチクリニック 関節の腫れや痛み、こわばりは 関節リウマチの専門家に一度相談を 赤羽整形リウマチクリニック 関節の腫れや痛み、こわばりは 関節リウマチの専門家に一度相談を
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関節リウマチは、免疫の異常によって関節の腫れや痛み、体のこわばり、倦怠感などの症状が現れる病気である。手や足の関節に発症しやすく、放置すると骨や軟骨が破壊され、関節が変形する恐れがある。関節は一度変形すると元に戻らないため、手術や人工関節への置き換えが必要になる。現在は、新しい治療薬が開発されており、病気を早期発見し、適切な薬物治療を受ければ関節の変形を予防することも期待できるという。日本リウマチ学会リウマチ専門医で、開業から30年近く診療を続けている「赤羽整形リウマチクリニック」の渡辺房雄院長に、関節リウマチの原因や治療法について聞いた。

(取材日2023年8月4日)

関節の腫れに気づいたらリウマチの専門家に相談を

Q発症しやすい人や初期症状について教えてください。
A
赤羽整形リウマチクリニック 日本リウマチ学会リウマチ専門医である渡辺院長

▲日本リウマチ学会リウマチ専門医である渡辺院長

関節リウマチは30代から50代の女性に多い病気です。最近では、60歳以上で発症する人も増えています。免疫の異常が主な原因とされていますが、妊娠・出産によるストレスで若い女性が発症することもあります。発症要因として、喫煙、歯周病、慢性感染症などが注目されています。全身のさまざまな部分に症状が現れますが、中でも多いのは、手や足、肘、膝、股関節などです。初期段階では関節の腫れや痛み、1時間以上続く関節のこわばりなどを感じます。時には、微熱やだるさ、食欲不振などを伴うこともあります。症状の進行により、体を動かしていなくても関節に痛みを感じるようになり、徐々に骨や軟骨が破壊されて関節が変形していきます。

Qどういったタイミングで受診すべきでしょうか?
A
赤羽整形リウマチクリニック 関節の腫れや痛み、こわばりなどを1ヵ月以上感じていたら受診を

▲関節の腫れや痛み、こわばりなどを1ヵ月以上感じていたら受診を

関節の腫れや痛み、こわばりなどが続いたり、それらの症状が左右の関節で同時に現れるのが関節リウマチの特徴の一つです。これらの症状が1ヵ月以上続いていて心配な場合には、リウマチを専門とする整形外科やリウマチ科を受診してください。問診や血液検査、エックス線撮影を行い、関節リウマチの診断や進行度を確認します。関節エコー検査はリウマチ関節炎を患者さんと一緒に見ることができます。健診や人間ドックでリウマチ反応が出ることもありますが、それだけでは診断できません。また、発症してからごく初期段階では診断が難しいこともあります。そうした場合には、経過観察をしながら通院してもらい、診断を行っていきます。

Qどのように治療を進めていくのでしょうか?
A
赤羽整形リウマチクリニック 患者の症状に合わせた治療を提案

▲患者の症状に合わせた治療を提案

まずは患者さんの持病や合併症の有無を伺い、現在服用している薬が合っているかを確認します。合わないときは、薬剤を変えて症状に応じた薬を処方します。関節リウマチは2年以内に変形が進むことが多いので、なるべく早く症状を抑えることをめざすのが薬物療法の目的になります。すでに関節の変形が進み、動きが制限され、日常生活に支障があれば、リハビリが有用です。機能障害が進行して手術が考慮される場合には専門病院に紹介します。膝、股、肘の機能障害には人工関節に置き換えるための手術も検討。関節機能や歩行・日常動作の改善や維持、手術後のリハビリ等は、主治医や担当する理学療法士と相談しながら取り組むようにしてください。

Q治療上の注意点やリスクについて教えてください。
A
赤羽整形リウマチクリニック 骨密度測定器も備える同院

▲骨密度測定器も備える同院

関節リウマチには間質性肺炎などの呼吸器疾患、リンパ腫、貧血などの血液疾患、感染症、肝臓・腎臓障害、胃腸障害などの合併症のリスクが伴います。ステロイドの服用、運動量の低下など骨粗しょう症の合併も多く見られます。高齢者や持病のある方は特に注意が必要です。各種合併症に備え、内科をはじめとした各診療科と連携していきます。また、薬の副作用で合併症を起こすことがあるため、適切な薬が見つかった後も定期的に経過や副作用のチェックを行います。患者さん自身でも、適度な運動や栄養バランスの取れた食事、十分な睡眠を心がけ、合併症の予防を図りましょう。

Qリウマチ専門医の受診メリット、クリニック選びのポイントは?
A
赤羽整形リウマチクリニック リハビリにも注力、専門スタッフが多数在籍している医院を選ぼう

▲リハビリにも注力、専門スタッフが多数在籍している医院を選ぼう

関節リウマチによる関節の変形・機能障害を防ぐためには、障害が起こる前に自分に合った薬を見つけることが重要です。リウマチ専門医は患者さんの不安な気持ちをくみ取り、これまでの経験を生かした診断と、適切な薬をできるだけ早く見つけるための知識を持っています。クリニックは治療だけでなくリハビリにも力を入れているところを選ぶことが大切です。理学療法士や作業療法士、鍼灸師、骨粗しょう症の専門家などが在籍し、患者さんの症状に合わせたリハビリを提案してくれるクリニックが理想的。持病や高齢のために通院が困難になった患者さんでも治療を続けられるよう、訪問リハビリや居宅介護支援に対応していれば、なお良いと思います。

ドクターからのメッセージ

渡辺 房雄院長

関節リウマチと聞くと、治らない病気というイメージを持たれている方もいるでしょう。しかし、近年はさまざまな治療薬が開発されているため、早い段階で病気を発見し、その方に合った薬を見つけることができれば、症状のコントロールも望めます。早期発見のためにも、関節リウマチが疑われる場合には詳しい知識と経験を持ったリウマチ専門医に、ぜひ相談してください。

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