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吉野 晃 理事長の独自取材記事

吉野デンタルクリニック

(北区/田端駅)

最終更新日:2023/11/24

吉野晃理事長 吉野デンタルクリニック main

田端駅北口から徒歩2分、一般歯科からインプラント治療、小児歯科、矯正歯科まで幅広く手がける「吉野デンタルクリニック」を訪ねた。インプラント治療など補綴治療を専門とする吉野晃理事長を筆頭に、それぞれに得意分野を持つ7人の歯科医師が在籍し、総勢27人のスタッフによるチーム医療が特徴のクリニックだ。理事長はクリニックでの診療の傍ら、母校の明海大学の医局にも所属し、インプラント関連の研究にも力を注いでいる。臨床と研究の双方でアグレッシブに活躍する吉野理事長に、クリニックの特色や開業20周年を迎えての思い、スキルアップに意欲的な頼もしいスタッフ陣についてなど、幅広く話を聞いた。

(取材日2022年6月27日)

複数の視点を生かした総合的な歯科医療を届けたい

スタッフが多く、活気のあるクリニックですね。

吉野晃理事長 吉野デンタルクリニック1

当院は現在、歯科医師は非常勤を含めて7人、歯科衛生士11人、さらに歯科助手や受付スタッフなどを含め総勢27人。中でも歯科医師は、インプラント治療や小児歯科、矯正歯科、麻酔科などそれぞれに得意分野を持っており、複数の視点を生かした総合的な歯科診療を提供できることが当院の大きな強みの1つになっています。また、大学の医局のように院内で研究グループをつくり、互いに切磋琢磨しながら知識を蓄え、チーム医療の質を高めていけるよう努めています。診療面だけでなく、研究、教育といった側面においてもスタッフが相互に高め合える体制を整えることで、患者さんはもちろん、同業者である歯科医師からも評価していただけるような歯科医院をつくりたいと考えています。

開業20周年だそうですが、どのようなことを意識して歯科医院づくりにあたってこられたのですか?

歯科医院づくりにおいては、高いレベルのチーム医療を提供することを意識し続けてきました。一方、診療において重要なのは「患者さんの健康な生活のために、私たちがどれだけ働きかけられるか」という点です。良い治療のためには歯科医師の技量だけでなく、患者さんご本人の理解も大切。だからこそ、スタッフ一丸となって取り組まなくてはいけません。スタッフ間に親密なコミュニケーションがあるかどうかは、診療を通して患者さんにはっきりと伝わってしまうものですし、そこから当院の診療に対する信頼感や安心感といったものも生まれてくるはず。スタッフ相互が楽しげにコミュニケーションを取りつつも、知識や技術の面では妥協せず、互いに高め合える関係性を大切にしてきました。

設備面でこだわっている点はありますか?

吉野晃理事長 吉野デンタルクリニック2

歯科用CTやマイクロスコープ、レーザー治療システムなど、医療機器は先端的なものを取り入れるようにしています。しかし、性能の良い機器をそろえるだけでは高いレベルの治療はできません。そうした機器類をコントロールするのは人間であり、特に歯科の世界では個人の技術が治療に大きく影響します。当院のスタッフは皆、そうした設備に恥じない技術と知識を備え、アップデートし続けていますから、安心していただきたいですね。一方、待合室にはキッズスペースを設置しています。お子さんが来られると、院内の雰囲気がより明るくなるんですよね。小児歯科、矯正歯科を得意とする歯科医師も在籍していますから、一般的な虫歯治療や定期検診はもちろんのこと、お子さんの歯科治療にも幅広く対応可能です。どうぞお気軽にご相談ください。

臨床と研究の双方から歯科医療の可能性を追求

先生はインプラント治療を数多く手がけてこられたそうですね。

吉野晃理事長 吉野デンタルクリニック3

インプラントは長らく入れ歯での治療に頼ってきた歯科の歴史において、非常に画期的な技術です。入れ歯のように健康な周囲の歯を削る必要もなく、天然歯と人工歯が共存する環境の実現が図れるのですから。今やそのポテンシャルは誰もが認めるところですが、一部には一口腔単位で十分な精査をしないままスピード重視で行われているケースなどもあり、インプラント治療そのものに批判的な意見が出ていることも事実。だからこそ私はトラディショナルな歯科診療を大事にしつつ、一口腔単位で虫歯や歯周病のない状態を整え、噛み合わせる反対側の歯にも注意を払いながら、プラスアルファとしてインプラント治療を行っていくという姿勢が大切だと思っています。インプラント治療に対する世間一般の誤解を解いた上で、歯科治療の優れた選択肢の1つとしてインプラントを正しく普及させていきたいという思いを強く持ち続けています。

診療の傍ら、大学でも研究に取り組まれているそうですね。

明海大学の非常勤助教として基礎研究にも携わっています。臨床では多くのスタッフを抱えて患者さんから評価される立場であり、インプラントの勉強会などでは多くの開業医を前に発表にも臨んでいます。加えて、現役の研究者として細胞の撮影1つにもこだわって勝負し続けるのはなかなか大変ですが、臨床と研究、そのどちらかを選ぶことはできません。どちらにも全力を注ぎ、時間の許す限り深く追究し、歯科医療の可能性をさらに広げていきたいと考えています。

先生のそうした姿勢がスタッフの皆さんのスキルアップにもつながっているのでは?

吉野晃理事長 吉野デンタルクリニック4

勉強熱心なスタッフが多く、以前からそれぞれ講習会や勉強会の場に意欲的に参加してくれています。新型コロナウイルス感染症流行の影響でセミナーの中止が相次いだ時期もありましたが、コロナを言い訳に勉強から離れることにならないよう、私としてもスタッフの学びをこれまで以上に後押ししてきたつもりです。その結果、最近では当院の歯科衛生士がインプラントのアシスタントセミナーの講師を務めたり、他院の歯科衛生士の見学を受け入れたりと、「教える側」の人材が育ってきました。一緒に働いている仲間が実力をつけていくことは本当にうれしいことです。スタッフが互いを尊重し合い、20周年を迎えたこの節目に本当に良いチームができあがってきたと感じているところです。

患者との二人三脚でより良い口腔環境の維持を

先生とスタッフの皆さんの厚い信頼関係がクリニックを支えているのですね。

吉野晃理事長 吉野デンタルクリニック5

本当にそう思います。当院にはオープニング当初から勤務して、産休育休を経て復帰したメンバーや、学生アルバイトの時代を経て、歯科衛生士学校を卒業後、またここに戻ってきてくれたメンバーなど、長く働いてくれるスタッフが多いことも自慢なんです。実習に来た学生からも「来年は採用する予定ありますか?」と尋ねられることも多く、スタッフ目線で見て「ここでこの人たちと一緒に働きたい」と思ってもらえているのだとしたら、こんなにうれしいことはないですね。歯科衛生士が結婚や出産、育児などを経ながら長期的に安心して働き、かつ技能を伸ばし続けられるシステムを構築できれば、それは患者さんの長期的なケアの成熟にもつながるかもしれません。そういった側面にも今後一層目を向けていきたいと思っています。

4度目となる院内の改装も行われるそうですね。

開業して最初の改装ではエントランスをきれいにして、次にユニットを増設。その後は手術室を新設したり、当初理事長室だったスペースをスタッフ用の研修室に作り替えたりと、徐々にリニューアルしてきました。今回の改装は機器類の更新に伴うもので、主にバックヤードが中心です。患者さんの目に直接ふれることのないスペースではありますが、今回のコロナ禍を経て患者さんから見えない裏側の管理も徹底しなくてはならないと感じましたし、バックヤードの動線を整えることがよりスムーズで安全な歯科診療の提供に役立つと考えています。今回の改装で、開業当時の設備はすべてなくなることになり、20年の歩みを実感しますね。

最後に、読者に向けてメッセージをお願いします。

吉野晃理事長 吉野デンタルクリニック6

歯のメンテナンスの基本は患者さんによる毎日のホームケアではありますが、そこに患者さんと歯科医院との二人三脚が加わってこそ、より良い口腔環境を長く保っていくことができるのだと考えます。どんなに良い治療や方針も、それを理解して選択し、その後のメンテナンスなども含めて「一緒に治していくんだ」という患者さんご自身の意思や協力があって初めて前に進んでいくものです。歯科医療のレベルが上がり、前向きに歯科の知識を得ようとする患者さんが増えてきている今だからこそ、チーム医療でより質の高い歯科診療を提供していきたいと思います。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント治療(1本)/38万5000円~、矯正/60万円~

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