患者のこれからを見据える
一人ひとりに合わせた義歯治療
山本歯科医院
(中央区/銀座駅)
最終更新日:2023/07/14
- 自由診療
少しでも長く自分の歯で過ごすためには、ただ治療するだけでなく歯を機能的かつ審美的に持続させることが大切だ。「山本歯科医院」では、歯を失ってしまった人、歯が欠けてしまった人に対して義歯やブリッジを第一の選択肢として提案。適切な噛み合わせになるよう、山本勇人院長自ら義歯の作製にも関わる。創業105年という長い歴史を持ち、家族4代で通うケースも多いという同院。「口腔内の状態は全身の健康につながっているため、子どもが小さいうちから自分の健康について自己管理できるよう伝えていく大切さを啓発したい」という。そんな山本院長に、義歯治療の特徴や義歯治療への思いについて聞いた。
(取材日2023年6月22日)
目次
院長自身も技工を行い、口腔内で生体に調和の取れた噛み合わせの実現をめざす
- Q院長先生ご自身も義歯の技工を行うと聞きました。
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A
私は、歯科医師として当院を開業した祖父、父の影響を受け、1997年に3代目の院長に就任しました。義歯については、先代の山本為之が確立した義歯診断法・作製法を基本に、熟練した歯科技工士と連携して作製しています。基本となる技工作業は、患者さんの歯型を基にして歯科技工士が行っていますが、より患者さんに合った噛み合わせにするために、歯並びや上下顎の咬合状態を私のほうでチェックし、再調整しながら仕上げていきます。患者さんに実際に口腔内で試していただきながら、普段の生活の中で装着していることを忘れるくらい、使い心地にこだわった義歯の作製に注力しています。
- Q残存歯に負担の少ない義歯を作製するため心がけていることは?
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A
義歯を使用する時に、義歯が動いてしまったり落ちてしまったりすることがあります。そのような義歯を無理して使っていると、残存歯に負担がかかり、さらに状態が悪くなってしまうことにつながります。その度に義歯を作り替えるのは、患者さんにとってストレスになりますよね。当院では、義歯を入れたときに残存歯も安定し、より歯が長持ちするように作ることを心がけています。そのためには、入れた義歯がガタガタせず、しっかり固定されることが大切です。患者さんの歯並びや咬合状態の確認を綿密に行いながら、調和の取れた噛み合わせを実現できるよう、一人ひとりの患者さんの年齢やお口の状態、ご希望をお伺いしながら義歯を作製します。
- Q治療における先生の考え方を教えてください。
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A
超高齢社会になり、さらに年を重ねていくうちに歯科医院に足を運ぶことが難しくなる方もいらっしゃいます。そのような方に複雑な構造の人工の歯を装着してしまうと自己管理が大変になり、歯根が割れてしまったり、虫歯になるなどのトラブルになったりすることも少なくありません。なるべく自分の歯を大切にした上で長生きできるのがクオリティオブライフを高められる良い方法だと思うので、その方のライフサイクルに即した治療を行うことを大切にしています。このような観点から、当院では歯を失った方に対しては、義歯やブリッジを第一の選択肢としてご提案し、どうしてもインプラントにしたいという方には、他院をご紹介するようにしています。
- Q義歯治療において、保険診療と自由診療の違いを教えてください。
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A
保険診療の場合は歯を固定する金具(クラスプ)はプラスチックにワイヤーを埋め込んだ様式の義歯になりますが、このワイヤーは変形しやすく歯が折れるなどのトラブルが発生しやすくなります。自由診療の場合は最初にしっかりクラスプも一体化した鋳造体の骨組みを作り、装着するため、万が一残っている歯が折れた場合でも、歯を足して使い続けることができます。自由診療で義歯を入れると、修理しながらでも長期間にわたり使い続けていただけるのが大きな特徴です。保険診療の場合でもできるだけ長持ちさせることは可能です。患者さん一人ひとりと信頼関係を構築した上で、ご要望を伺いながら患者さんに満足いただけるよう治療に臨んでいます。
- Q義歯治療以外にどのような歯科治療に対応していますか?
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A
当院では、義歯治療以外には歯周病、虫歯、小児矯正などに対応しています。矯正では、お子さんの年齢に応じて取り外し可能なマウスピース型装置を使って歯並びの改善をめざします。お子さんの骨はやわらかくて成長の力もあるので、幼児や小学校低学年から始めると、成人になって本格的に矯正治療する時にもスムーズに進むことが期待できます。当院は4世代で通ってくださるご家族もいらっしゃいますが、ご両親を診させていただくと、そのお子さんの骨格がご家族のどなたに似ていて将来どのような歯並びになるか、ある程度予想できるものです。お子さんの矯正をするときは、治療の参考にするためにご両親の歯も見せてもらうようにしています。
自由診療費用の目安
自由診療とは義歯治療(自費)/44万円~/マウスピース型装置を使った小児矯正/27万5000円~