全国のドクター9,253人の想いを取材
クリニック・病院 158,515件の情報を掲載(2024年6月02日現在)

  1. TOP
  2. 東京都
  3. 杉並区
  4. 永福町駅
  5. 永福すずき歯科
  6. 鈴木 和代 院長

鈴木 和代 院長の独自取材記事

永福すずき歯科

(杉並区/永福町駅)

最終更新日:2024/03/15

鈴木和代院長 永福すずき歯科 main

2009年に開業した「永福すずき歯科」は、京王井の頭線・永福町駅を出てすぐ目の前にある。虫歯や歯周病の治療と予防、矯正や噛み合わせ、ホワイトニング、義歯やインプラントなど、幅広い診療に対応する院長の鈴木和代先生は「その患者さんがずっと幸せにごはんを食べられる方法を考えたい」という思いで、子どもから高齢者まで多くの患者の口の健康を守り続けている。高齢者も不安なく通院できるよう感染症対策を徹底し、乳幼児のためにキッズルームも完備。鈴木先生やスタッフが一人ひとりの性格に応じた声かけをするなど、子どもも安心して治療を受けられるよう配慮がなされている。「歯科を怖い場所ではなく、楽しく幸せな気持ちになれる場所にしたい」と語る鈴木先生に、診療において大切にしていることや患者への思いなどについて聞いた。

(取材日2024年1月25日)

患者が「どうしたいか」を考えた治療法を提案

どのような患者さんが多く来院されますか?

鈴木和代院長 永福すずき歯科1

この辺りは昔から長く住んでいる方が多く、ファミリー層も多いので、当院にもお子さんから高齢の方まで、幅広い年齢層の患者さんがいらっしゃいます。受診する理由も、虫歯や歯周病の治療、予防のためのメンテナンスやクリーニング、ホワイトニング、矯正、入れ歯、インプラントなどさまざまです。ずっと健康な歯でいたい、美しくいたいと高い意識を持っている方が多く、ホワイトニングをはじめとした審美面に配慮した診療を希望される方も多くいらっしゃいます。

先生が歯科医師という職業を選んだ理由と、開業の経緯を教えてください。

人の役に立つ仕事がしたいと思っていて、細かいことが好きだったので、人の役に立てて、自分も楽しく情熱を持って取り組める職業は何だろうと考え、歯科医師になりました。いくつかの歯科クリニックへの勤務と、出産・子育てを経て開業を決めましたが、開業にあたり思っていたのは「一方通行ではない診療がしたい」ということ。例えば、治療の説明にしても、専門的な知識を持つ歯科医師には当たり前のことでも、患者さんには理解しにくいことも多いと思うのです。言葉としては理解できても、感覚としてはピンと来ず「それってどういうこと? どうなっちゃうの? 何が起こるの?」と、患者さんが不安になってしまうようなことのない診療がしたい。そう思って開業しました。開業して15年になりますが、その気持ちに変わりはありません。

診療において先生が大切に考えていることを教えてください。

鈴木和代院長 永福すずき歯科2

お口の状態は患者さんによってそれぞれ。「その方が幸せに、おいしくごはんを食べられるようになる治療ができたらいいな」と考えています。さまざまなお口の悩みがあり、患者さんの年齢やライフスタイル、そのときの気持ちや考え方などによって希望する治療も異なると思うのです。ですから、患者さんのお話を聞いて、その方にとって適切と思われる治療を考え「それならこういう方法がありますよ。これなら痛みを感じにくいし、怖くないですよ」「こういう治療のほうが歯が長持ちすることが望めますよ」「今はこういう状態なので、このままにしておくと反対側に負担がかかってしまいますね。その負担を減らすためにこういう治療があって、その方法も何通りかあります。どの方法が良いですか」など、できるだけ患者さんが理解しやすいようにご説明し、提案したいと考えています。

年齢に応じて症状も必要な治療もさまざま

特に力を入れている治療はありますか?

鈴木和代院長 永福すずき歯科3

特にこの治療だけに力を入れているとか、特定の領域の治療を多く行っているということはありません。患者さんの世代や年齢によって、注意すべき症状やお勧めできる治療が変わることがあるので、それぞれの患者さんの症状や年齢に合った治療ができるよう心がけています。例えば矯正治療や、失った歯を補うための治療の方法は、1つではなくさまざまな選択肢があります。できるだけ患者さんの希望に沿う治療をすることが大前提ですが、患者さんが気づいていないことや、ご存じないこともあるので、まずは「こういう治療もありますよ」と情報をお伝えして相談させていただきます。それで「痛くなくなった」「ごはんが食べられるようになったよ!」などと言っていただくことができたら私もうれしくて、幸せな気持ちになります。

子どもの治療で重視していることはありますか?

お子さんの歯並びについては、小さいときに治療できるならそれが望ましいと考えています。大人の矯正治療とは異なる、顎の成長を利用して歯並びを整えることをめざす治療法があるので、それで解決できれば歯を抜いたり痛い思いをしたりせず、一般的な矯正治療より費用も抑えることが望めます。歯磨きについても、小さいうちはグーで握って歯ブラシを持ってもOK。まずは歯磨きを嫌がらず楽しくできることを優先し、もう少し大きくなったら「ここはこう磨こうね」と磨きにくいところをピンポイントで教えるなど、年齢に応じて指導します。中高生になると部活などで忙しくなり、お口のケアがおろそかになって歯肉炎になる子も多くなるので、定期的な検診で虫歯や歯周病を早く見つけて治療できることが必要と考えています。

高齢者の治療において心がけていることがあれば教えてください。

鈴木和代院長 永福すずき歯科4

失った歯を補うための治療にはさまざまな方法があるので、患者さん一人ひとりに合う治療法をご提案できるよう心がけています。インプラントを希望する方も多く、もちろんインプラントは有用な治療法ですが、5年後、10年後のことを考えて、よりメンテナンスしやすい方法など、その方に合うと思われる治療法をお勧めするようにしています。例えば、入れ歯のタイプによっては、保険診療でもしっかり固定が望めることで、しっかり噛むことが期待でき、修理して長く使うことが見込めるもの、なおかつ見た目も自分の歯のように見えるものもあります。残っている歯に負担がかからないように設計を少し変えるなど、細かい工夫を加えることも可能です。さまざまな治療法があるということを知っていただけるといいかな、と思っています。

歯科を怖い場所ではなく楽しい場所にしたい

子どもや保護者とのコミュニケーションではどのような配慮をされていますか?

鈴木和代院長 永福すずき歯科5

同じ5歳でもお子さんによって、怖がって診察室に入れない子もいれば、最初からまったく怖がらない子もいます。怖がる子には「今日はここまでできたから、次はここまで頑張ろうね」など、少しずつ慣れてもらうようにしています。私を含め、スタッフの多くは子育て経験者。何度か会ううちに「この子はこういう気持ちなのだろうな。このような状態なのだろうな」とわかってくるので、様子を見ながら声をかけ、なるべく安心して治療を受けてもらえるよう心がけています。小児の診療では親御さんに説明することも多いので、口腔内カメラでお口の中の写真を撮り、それを見ながら「今、こういう状態ですよ」と説明したり、過去の症例でイメージが似ている写真などを見ていただきながら「矯正治療をした後には、こういう感じになりそう」などとお伝えすると、イメージがつかめ、理解していただきやすいと思っています。

予防への意識が高い患者さんが増えていると聞きます。

そうですね。昔と比べて虫歯や歯周病などへの予防意識が高く、お子さんから高齢の方まで年齢を問わず、定期的に検診を受けに来られる方も多くいらっしゃいます。当院でも予防には力を入れていて「虫歯や歯周病をしっかり予防して、いつまでも自分の歯で食べることが一番望ましいことですね」とお伝えしています。検診の頻度は患者さんによっても異なりますが、一般的には4~6ヵ月に一度ぐらいのペースで来ていただくといいと思っています。

今後の展望と、患者さんへのメッセージをお願いします。

鈴木和代院長 永福すずき歯科6

今後については、新たに何かを始めるというよりも、これまで続けてきたことを一つ一つ丁寧に継続し、さらに技術を磨いていけたらと考えています。治療の方法や材料はどんどん進歩していくと思うので、新しいものを取り入れ、より良いものを使っていきたいですね。歯科は「痛くなったら行かなければいけないところ」と思っている方も多いと思いますが「痛くなる前にメンテナンスだけで行ってもいいところ」でもあります。お子さんにも「歯医者さんって怖いところ」ではなく「楽しいところだね、きれいになるって気持ちいいね」と感じてもらえたらうれしいですね。これからも、お子さんから高齢の方まで、楽しく気軽に来ていただけるクリニックでありたいと思っています。

自由診療費用の目安

自由診療とは

ホワイトニング/1万6500円〜、小児矯正/5万5000円~、インプラント/1歯:44万円〜

Access