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斎藤 誠 院長の独自取材記事

東京衛生アドベンチスト病院附属アドベンチストデンタルクリニック

(杉並区/荻窪駅)

最終更新日:2021/10/12

斎藤誠院長 東京衛生アドベンチスト病院附属アドベンチストデンタルクリニック main

東京衛生アドベンチスト病院で1967年から地域医療に貢献してきた歯科。2020年5月、これまでの病院内の診療室からほど近い院外に施設を建て、病院附属の「東京衛生アドベンチスト病院附属アドベンチストデンタルクリニック」として名称も一新。病院のオペ室に勤務する滅菌技師のアドバイスを仰ぎ、病院と同レベルの徹底した感染対策も実施した。「私たちは患者さんの歯と口腔環境を守るパートナー。移転後も、安全性と治療の質、患者さんの豊かな生活を願う気持ちは変わりません」と話すのは、真面目さと誠実さの合間に時折顔を覗かせるユーモアから、人間味あふれる人柄が伝わる斎藤誠院長。スタッフとともにつくり上げたというクリニックのこだわりや診療方針について聞いた。

(取材日2020年12月18日/情報更新日2021年2月1日)

1967年から、病院の歯科として地域に尽くしてきた

初めに、クリニックの歴史から教えてください。

斎藤誠院長 東京衛生アドベンチスト病院附属アドベンチストデンタルクリニック1

当院は、隣接する東京衛生アドベンチスト病院の附属歯科です。2020年5月の移転までは院内の一角にあり、地域密着型の歯科として、ここ天沼の地で長く診療を続けてきました。これまでにたいへん多くの患者さんが来院し、中には遠方に引っ越された後も継続的に通ってくださる方もいらっしゃいます。移転のきっかけは、病院が現在のクリニックがある土地を購入し、数ある診療科の中のいずれかを独立させる方針に決めたことでした。長い診療の中で機材が老朽化し、施設にも使いにくい部分があったことから、歯科が手を挙げて移転が決まったという背景です。実は、それまでの歯科は病院の一番端にあって、入り口もわかりにくかったんです。新しいクリニックは明るいイメージにしたかったので、窓を多く設け、できるだけ光を取り込むことを意識しました。

部屋のつくりや色合いなどにも、随所にこだわりを感じます。

設計の時点から、細部までスタッフみんなで話し合って決めました。片面にキャラクターの壁紙、天井に青空の壁紙を貼った小児用の個室は、治療を受けるお子さんにも、ほかの患者さんにも配慮したもの。お子さんが泣いてしまっても周りの方は治療に集中できるように、お子さん自身もお部屋に入った後はリラックスできるように考えて作りました。他のお部屋もすべて半個室で、患者さんのプライバシーを守るため通路からは中が見えない造りになっています。各個室に配置した椅子の色が一つ一つ違うのも、スタッフの意見によるものなんです。個室についている番号と、椅子の色の両方で管理することにより、ミスを極限まで減らす工夫です。限られたスペースの活用方法も、「患者さんにゆったりと過ごしてほしい」というスタッフの思いを受けて、できるだけ診療スペースに充てるようにしました。

病院からも60メートルほどで、連携しやすそうですね。

斎藤誠院長 東京衛生アドベンチスト病院附属アドベンチストデンタルクリニック2

病院附属の一般歯科医院という立場上、持病のある方や高齢の患者さんも多く、治療に細心の注意が必要なケースが少なくありません。緊急の際はすぐ病院の救急に運び込めるよう、ルートを決めて随時訓練も行っています。診療前に問診をして高血圧や糖尿病のリスクに気づいた場合、当院から病院の受診を勧めることもあります。逆に、病院の各診療科で治療を受けている患者さんが、歯周病や虫歯などで紹介されて来るケースもありますね。年齢を重ねると自分で歯を磨くのが難しくなってくる方も多いので、病院と連携しながら体の健康と口腔内の健康をサポートしていけたらと思っています。

患者の希望に寄り添った診療を心がける

病院に関わりのある患者さんと、一般の患者さん、双方に開かれている歯科医院なのですね。

斎藤誠院長 東京衛生アドベンチスト病院附属アドベンチストデンタルクリニック3

そうですね。一般歯科治療や定期検診で直接クリニックを受診される方が多い中、糖尿病や睡眠時無呼吸症候群に対する歯科分野からのケア、手術前や化学療法前の口腔ケアが必要な方にも対応しています。ご高齢の方や車いすの方も受診しやすいよう、入り口にはスロープを設置し、院内はバリアフリー仕様にしていますので、安心してご来院ください。また、ホスピスを含めた入院患者さんと、提携している施設には往診を行っています。訪問歯科診療で口腔ケアをしっかり行い、口腔内の菌が気管に入って肺炎になる誤嚥性肺炎のリスクを減らすとともに、噛める機能の復活をめざして脳を刺激し、生活への意欲向上につなげていきたいですね。

特に注力している診療分野についてお聞かせください。

一般歯科、小児歯科、矯正歯科、インプラントなど、各分野を専門とする歯科医師がおり、患者さんのご希望を伺いながら担当医制で治療を行っています。中でもインプラントに関しては、大学病院から豊富な診療実績のある歯科医師が来てくれていますので、難治症例にも対応できるのが強みですね。今までに難しいと言われた方も、一度ご相談いただければと思います。さらに、見た目と機能的な美しさを追究したセラミック治療やホワイトニングなどの審美歯科にも注力しています。当院では、アレルギー反応を予防するため、金属を使用しないメタルフリーの治療を推奨していますが、患者さんのご希望を第一に治療方針を決定しますので、どんなことでも気軽にご相談ください。

診療面以外に、病院の附属歯科だからこその特徴はありますか。

斎藤誠院長 東京衛生アドベンチスト病院附属アドベンチストデンタルクリニック4

口腔の疾患は全身の健康状態と密接に関連しています。当院では、病院内の他科との連携によって患者さんの全身の健康をサポートしているのが特徴です。経営面においては、利益だけを追求するのではなく、患者さんの希望や気持ちに寄り添った診療を心がけています。前述したセラミックの治療なども、患者さんの健康にとって適切な選択肢であると考えた場合にご紹介することができますし、「保険診療でできる治療をしたい」と考えている患者さんに無理強いすることもありません。常に平等に、患者さんの意思を尊重した治療ができることは、私たち医療者にとっても、患者さんにとっても良いことなのではないでしょうか。

病院と同じレベルの徹底した感染対策を実施

感染対策に関心が高まる昨今、こちらは院内感染対策にも注力されていると伺いました。

斎藤誠院長 東京衛生アドベンチスト病院附属アドベンチストデンタルクリニック5

歯科で行う抜歯や歯周病などは外科の小手術であり、これらの処置を医療者と患者さんの双方が安心して行うには、徹底した感染対策が欠かせません。当院では、病院が行っているCDC(米国疾病予防管理センター)の感染対策ガイドラインに沿った運用と同レベルの基準を採用。設計段階から病院に在籍する滅菌技師にアドバイスをもらい、汚染された器具を扱う洗浄室と、清潔領域である滅菌室を完全に分離しました。工事に関わってくれた業者さんも、徹底した設計に感心していたほどです。また、遊離残留塩素濃度を補正して除菌するための水を院内に供給するシステムや、PM2.5はもちろんPM0.1やウイルスを取り除くための医療用空気清浄機を導入し、院内の水と空気を清潔に保っています。

先生の診療のモットーをお聞かせください。

当院では、患者さん本位の治療を徹底的に追求し、どんなに些細なことであっても決してこちらから押しつけるようなことはせず、一つ一つ患者さんと一緒に決めることを心がけています。患者さんが良い口腔環境を維持して、健康で幸せな生活を送れていることを聞くと本当にうれしい気持ちになります。

最後に、今後の展望を含めて、地域の方へのメッセージをいただけますか。

斎藤誠院長 東京衛生アドベンチスト病院附属アドベンチストデンタルクリニック6

今後も変わらず、「お口の健康を守るために、品質の高いクリニックをめざします」というコンセプトのもと、予防歯科を中心に診療してまいります。歯は、たった1本でも失うと、噛み合わせが乱れたり見た目が気になったりして、生活の質(QOL)を低下させてしまうもの。虫歯や歯周病をはじめ、小児歯科、矯正、インプラントなど各分野の専門家が連携し、すべての患者さんが豊かな生活を送れるようサポートしていますので、どんなことでもお気軽にご相談ください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

歯列矯正/30万円~、インプラント/40万円~、メタルフリー治療(セラミック)/5万円~、ホワイトニング/2万円~

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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