全国のドクター9,294人の想いを取材
クリニック・病院 158,511件の情報を掲載(2024年6月10日現在)

  1. TOP
  2. 東京都
  3. 豊島区
  4. 雑司が谷駅
  5. 目白メディカルロード歯科
  6. 加藤 開 院長

加藤 開 院長の独自取材記事

目白メディカルロード歯科

(豊島区/雑司が谷駅)

最終更新日:2024/05/14

加藤開院長 目白メディカルロード歯科 main

雑司が谷駅から徒歩1分、池袋駅や目白駅からも徒歩圏内にある「目白メディカルロード歯科」。加藤開(かとう・かい)院長はとても穏やかに話しかけてくれる先生だ。小さな子どもから高齢層まで地域住民とのコミュニケーションを大切にしているとのこと。日本歯周病学会歯周病専門医の資格を持ち、これまでに外科的な処置も数多く担当。現在もその技術を磨くことに余念がない。「患者さんに安心して治療に臨んでもらえる医療を提供するために、高次医療施設や医科歯科との連携をさらに深めていきたい」と語る加藤院長。現在の取り組みや、歯を失った場合の選択肢の広がり、同院の診療体制について話を聞いた。

(取材日2023年5月31日)

口腔内の環境は、全身の健康状態とも密接に関連

まずこちらのクリニックの特徴から伺います。

加藤開院長 目白メディカルロード歯科1

開業して13年になる歯科クリニックです。口腔内が健康であるかどうかが全身の状態にも密接に関連するとの立場から、「歯だけでなく全身を診る」をモットーにしています。そのため虫歯や歯周病を治療する際にも、糖尿病や高血圧などの生活習慣病がある方にも安心して治療を受けていただけるよう努めています。とはいえ、当院だけではできることは限られていますから、医科と積極的に連携を図り、全身疾患と歯科疾患との関連についても、最善の治療の提供を常にめざしています。私は日本歯周病学会歯周病専門医として、歯周病のもととなる歯周ポケット内の原因物質を除去する歯周外科治療をはじめ、インプラント治療なども数多く経験してきました。口腔内の処置だけではなく、医科との医療連携も重要だと考えています。ワンストップで、このエリアですべての治療が終わることができれば、患者さんの負担も少なくなりますからね。

医療連携は具体的にはどのように行われているのでしょうか?

地域の高次医療施設との縦連携と、近隣の医科や矯正歯科のクリニックとの横連携とがあります。連携する高次医療施設は、日本大学医学部附属板橋病院、国立国際医療研究センター病院、東京女子医科大学病院など。精密な検査ができるこれらの病院と連携するのは、全身疾患と歯科疾患との関係において重要と考えているからです。近年では、口腔内の処置が必要な患者さんを病院側から当院に紹介いただくことも増えていますね。横連携ではこのビル内の内科、耳鼻咽喉科、近隣の矯正歯科専門のクリニックと連携しています。糖尿病や高血圧症、骨粗しょう症などの既往症があれば内科へ、鼻詰まりで口呼吸となっていれば耳鼻咽喉科へ、と紹介ができ、状態によっては医科治療を優先してもらいます。また、矯正歯科専門のクリニックからの紹介で、矯正前・矯正中の虫歯や歯周病の治療を依頼される患者さんも増えています。

検査では歯科用CTを活用されているのですね。

加藤開院長 目白メディカルロード歯科2

2022年にエックス線撮影装置をアナログからデジタルに切り替え、同時に歯科用CTを導入しました。歯科用CTでは、骨の状態や根の先の病気が詳しく確認でき、これまで以上に正しい診断が可能となりました。適切な治療法を提案できるので、治療がスムーズに進むようになりましたね。歯周病で骨が壊れた様子をCT画像で確認していただきます。ご自身の症状を知ることは、治療内容の理解や納得にもつながるので、積極的に活用しています。

感染症対策についてもお聞かせください。

換気装置を稼働させ、器具にも毎回滅菌・殺菌処理を施すなど、院内の衛生管理を徹底しています。虫歯や歯周病は早期に治療を行うことが大切ですし、口腔内の衛生環境を整えることは、二次感染症の肺炎予防にもつながります。当院では引き続き、さまざまな感染症の予防に向けて対策を徹底していきます。安心してご来院ください。

めざすのは「できるだけ歯を残す」診療

子どもの歯科治療にはどのような姿勢で臨んでいますか?

加藤開院長 目白メディカルロード歯科3

最初にお子さんやご家族との信頼関係を築くことを大切にしています。そのため初診では必ずご家族にもお子さんの治療の様子を見てもらうようにしています。治療中もその都度「痛くない?」などとコミュニケーションを取りながら進めていきますし、それでも不安そうなお子さんには治療で使う器具を見せて安心してもらうこともありますね。虫歯などからお子さんの歯を守る上で重要なのが、定期的な清掃による予防です。お子さんたちには遊びに来るような感覚でクリニックに来ていただければと思っています。

治療では外科的な処置も数多く行っていると聞きました。

今では歯を失ったときにもいろんな選択肢があるのです。私自身もインプラント治療を数多く手がけてきましたが、やはり患者さんはどなたも「自分の歯で食べたい」と希望されます。まずは歯周病や虫歯の治療です。また、当院は矯正歯科の診療日も定期的に設けていますが、失った歯の咬合機能をカバーするために歯列矯正を行うケースもあります。私は歯周病治療において、歯周組織を再生する目的の歯周組織再生療法などの外科的な処置により、歯を残すことをめざすということをテーマに長年やってきています。歯を失った、あるいは失いそうな場合には、インプラント治療だけではなく、さまざまな選択肢があるということを知ってほしいですね。

選択肢について、ほかにはどんな治療法があるのでしょうか?

加藤開院長 目白メディカルロード歯科4

例えば親知らずを移植して、失った歯の代わりに使うことが可能です。親知らずは手前の奥歯の虫歯や歯周病の原因にもなるので、いずれは抜歯が必要だと考えますが、そんな生かし方もあるのです。ご自分の歯で失った歯の代用ができて、さらに保険適用できる症例も多いので一度相談してほしいと思いますね。長期的にしっかり管理する必要があることや、移植自体もすべてうまく行えるわけではないなどのデメリットやリスクもありますが、患者さんには、それでも難しいならインプラントしかないと話しています。

そのほか、こちらで対応している治療について教えてください。

保険適用ということでは、条件さえ合えば白いハイブリッドセラミックのCAD/CAM冠を入れることができます。金属アレルギーの方は、皮膚科の診断書があれば、ほぼすべての歯にCAD/CAM冠やCAD/CAMインレーを入れることも可能です。また、睡眠時無呼吸症候群と診断された方にマウスピース型の口腔内装置の作製も行っています。睡眠時無呼吸症候群は舌根が喉に落ち込んで気道をふさいでしまうことで無呼吸となるのですが、寝ている間にその舌根沈下を防ぐための装置です。

地域の医療ネットワークの輪を広げていきたい

スタッフもベテランぞろいのようですね。

加藤開院長 目白メディカルロード歯科5

今は歯科衛生士が常勤と非常勤で計3人、そして受付と歯科助手を兼任しているスタッフが2人という体制です。もともと当院は叔父が運営する「宮田歯科医院」の分院だったのですが、「そろそろ独立しては」と叔父に背中を押されて、分院長から13年前に独立開業した経緯があります。その時代から勤めてくれているベテランが多いので、定期メンテナンスなどで長く通われる患者さんとも顔なじみで、本当に欠かせない存在ですね。一度、結婚で離職したけれど、落ち着いたのでと復職してくれたスタッフもいます。歯の話だけでなく、いろんな世間話もして、リラックスして治療に臨んでもらえる雰囲気をつくってくれていますよ。

定期メンテナンスは歯科衛生士の担当でしょうか?

私もクリーニングを担当していますよ。患者さんの歯の状態を診るのに、歯科衛生士に任せるだけでなく、私の目からも細かなところまで診ることでダブルチェックができると考えているからです。確かに歯科医師としては手間が一つ増えるのですが、クリーニングすることで早期発見できる病変もありますからね。未病の状態を早期に発見するためにも、院長の私だけでなく、スタッフで力を合わせ、チームで診療していくことが必要だと考えているのです。

最後に、今後の展望をお願いします。

加藤開院長 目白メディカルロード歯科6

これからも高次医療施設との提携はもちろん、診療所同士の連携をもっと密接にして地域医療のネットワークを構築し、より患者さん本位で稼働できるようにしていきたいと考えています。日々歯学も進歩していますし、近年のオーラルフレイルにおける歯科・口腔外科分野が果たす役割を見てもわかるとおり、今後はもっと医科との連携を図ることで口腔内だけでない、全身の症状を改善していく方向性で頑張っていきたいと思います。

自由診療費用の目安

自由診療とは

・インプラント治療:40万円~
・成人矯正:65万円~、小児矯正:35万円~
・歯周組織再生用材料による歯周組織再生療法/5万5000円~

Access