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綱川 典子 院長の独自取材記事

綱川眼科診療所

(豊島区/東長崎駅)

最終更新日:2024/05/01

綱川典子院長 綱川眼科診療所 main

西武池袋線・東長崎駅北口より徒歩1分の場所にある「綱川眼科診療所」。スーパーマーケットや商店が立ち並ぶ駅前のマンションの2階にあり、通勤や買い物の行き帰りなどにも通いやすい立地だ。1971年に開業してから、半世紀以上にわたり地域住民の目の健康を守り続けてきた院長の綱川典子先生は、東京医科歯科大学を卒業後、国立東京第一病院(現・国立国際医療研究センター病院)で診療経験を積み、開業。今も現役で子どもから高齢者まで幅広い世代の眼科診療全般に取り組む。ものもらいや結膜炎、目の充血など日常的によく見られる症状の他、特に加齢とともに増える白内障や緑内障、加齢黄斑変性などの眼疾患の早期発見・早期治療に力を注ぐ。「診療を続けることが元気の秘訣」と話す綱川先生に、力を入れている診療などについて聞いた。

(取材日2024年4月11日)

先進の検査機器を導入し、丁寧かつ適切な診断をめざす

綱川先生はなぜ医師という職業を選ばれたのですか?

綱川典子院長 綱川眼科診療所1

だいぶ昔のことになるのですが、私が医師になることは母の願いでもあったように思います。医師という職業は尊敬される仕事だと母は思っていたようで、娘が世の中のお役に立てる仕事に就くことを喜んでくれていたことを覚えています。そういったこともあり医師を志しました。そして東京医科歯科大学を卒業した後は、国立東京第一病院で診療経験を積みました。その後、地域の方々の目の健康に貢献できたらと考え、「豊島ハイツグループ」に参加し、1971年にこの地で開業しました。

どのような患者さんが多く来院しているのでしょうか。

昔からずっと通い続けてくださっている患者さんも多くいらっしゃいます。開業してから50年以上がたちますので、必然的にご高齢の方が多くなってきました。年齢を重ねるにつれて、白内障や緑内障、加齢黄斑変性などの病気が起こりやすくなりますので、高齢の患者さんはそういう病気の治療や、定期的な検査などで受診される方が多いですね。一方、お子さんやその親御さん世代の方もいらっしゃいます。お子さんや若い方は、ものもらいや結膜炎、目の充血、視力の低下など、さまざまな症状や病気で受診されますので、当院も眼科全般の診療に対応しています。

特に力を入れている診療について教えてください。

綱川典子院長 綱川眼科診療所2

当院では先進の検査機器を導入して、緑内障や加齢黄斑変性など、主に加齢によって起こりやすくなる目の病気の早期発見に力を入れています。網膜の断面を撮影して、眼底の様子を立体的に再現することで異常の有無を調べることができる光干渉断層計(OCT)や、検査により得たデータを解析するシステムなどにより、丁寧で適切な診断が可能になりました。緑内障や黄斑変性などの病気のかなり初期の段階での発見が見込めることが、当院の強みであると思っています。検査や治療の結果、白内障の手術や、緑内障、加齢黄斑変性、糖尿病性網膜症などのより高度な治療が必要と判断された場合には、それぞれの治療を得意とする専門の医師や医療機関を紹介することも可能です。

生活への影響が大きい目の病気は早期発見が重要

加齢によりかかりやすくなる目の病気もあるのですね。

綱川典子院長 綱川眼科診療所3

そうですね。加齢により増えていく目の病気としては、白内障、緑内障、加齢黄斑変性などがあります。白内障は、カメラに例えるとレンズの役割を果たす、目の中にある水晶体という部分が白く濁る病気で、物が二重に見えたり、目がかすんだりといった症状が現れます。加齢によりほとんどの人に起こり得る病気です。治療としては、濁った水晶体を取り除いてその代わりに眼内レンズを挿入する手術を行います。緑内障は、目と脳をつなぐ視神経が障害される病気で、発見が遅れると失明につながるリスクがあります。また加齢黄斑変性は、老化によって網膜の中心部分(黄斑部)が障害されてしまう病気です。治療をせずに放置すると視力が低下し、進行すると治療が見込めなくなる可能性もあります。いずれの病気も、早期発見・早期治療が重要です。

目の病気を早期発見するためには、どうすればいいでしょうか?

ある程度のご年齢になった方は一度眼科で検査を受けることをお勧めします。特に緑内障は、初期には自覚症状が現れないことも多く、ご自身が「おかしい」と感じて受診した時には、かなり進行してしまっていることも少なくありません。また目の症状は、片目に症状が出ても、もう片方の目が補ってしまうため、気づきにくいことも多いもの。さらにご高齢の方では、「歳だから見えにくくても仕方ない」と諦めてしまったり、見えにくいことに慣れてしまったりして受診につながらないこともあります。早期発見のためにも、40歳以上の方は定期的に眼科で検査を受けることが重要です。当院でも、ある程度ご高齢の方が受診された時には、積極的に検査をお勧めしています。目にゴミが入ったなどの理由で受診された方に、検査を勧めたら初期の緑内障が見つかるようなケースもあり得ます。早期発見ができると、眼科医としても大きなやりがいを感じられますね。

綱川先生が診療において心がけていることを教えてください。

綱川典子院長 綱川眼科診療所4

目の機能は私たちが生活する上で欠かせないものです。「見える」「見えない」といった状況は生活の質(QOL)にも大きく関わります。ご高齢になっても、できるだけ長い目の健康の維持につなげるために、早めに病気を発見できるようめざすことを重視しています。診療の際には、丁寧にわかりやすく説明し、一人ひとりの患者さんに親身に対応することも心がけています。長く通院してくださっている患者さんの場合、人となりや生活背景まで把握している方も多いので、生活に関することなども含めてご相談いただくこともありますね。

利便性の高いシステムも積極的に導入

スマートフォンによる事前問診システムを取り入れられたのですね。

綱川典子院長 綱川眼科診療所5

はい。当院のホームページから、スマホを使って事前問診にお答えいただくことができます。ご来院前に問診を済ませることで待ち時間の短縮が図れるので、スムーズな診察につながると考えています。5分ぐらいでできる簡単な問診ですので、ご負担なく受けていただけると思います。ご高齢の方への普及はまだこれからだと感じていますが、スマホの操作に慣れている世代の方々には適宜活用していただいています。

先生のご趣味と、健康で過ごすための秘訣を教えてください。

昔はゴルフが好きで、休日にはよく出かけていましたが、最近はしなくなりましたね。今は、家の庭先で草花の手入れをしている時間が楽しいです。普段は診察室にいることが多いので、休みの日には外の空気や土に触れることが良い気分転換になっています。健康の秘訣は、あまりストレスをため込みすぎないように、適度に発散することでしょうか。そして何より、診療所で患者さんと向き合っている時が一番自分らしくいられる気がするので、仕事を続けていられることが元気の源なのかなと思っています。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

綱川典子院長 綱川眼科診療所6

これまでこちらで長く診療を続けてきました。私が元気でいられる限りは通ってくださる患者さんたちに信頼されるクリニックとして、地域の方々の目の健康に貢献していきたいと考えています。繰り返しになりますが、病気の早期発見のためには定期的な検査が大切です。気になることがあれば、どのようなことでも早めにご相談いただきたいですし、何も症状がなくても気軽にクリニックに立ち寄っていただけたらうれしいですね。ご来院をお待ちしています。

自由診療費用の目安

自由診療とは

白内障手術/片目15万円程度

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