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藤岡 信 院長の独自取材記事

藤岡デンタルクリニック

(港区/白金台駅)

最終更新日:2023/10/19

藤岡信院長 藤岡デンタルクリニック main

白金台駅より徒歩2分。目黒駅からも徒歩圏内とアクセスの良い立地にある「藤岡デンタルクリニック」は、この地域に生まれ育った藤岡信(まこと)院長が、2002年に開業。虫歯や歯周病の治療をはじめ、親知らずの抜歯、根管治療、小児歯科など幅広く診療し、地域住民の多様なニーズに応えている。特に力を入れているのが予防歯科で、唾液検査を実施して虫歯や歯周病のリスクを科学的に評価し、一人ひとりの状況に即した予防プログラムを提案する。5台のユニット、3台のマイクロスコープと位相差顕微鏡、複数のレーザー治療器など治療精度向上のために先端機器を積極的に導入。今後も設備やスペースのさらなる拡充を図るという。「地域の患者さんの健康維持のために、レベルの高い歯科医療をめざします」と話す藤岡院長に話を聞いた。

(取材日2023年7月24日)

先進的な技術や設備を導入し、質の高い治療をめざす

このエリアのご出身と伺いました。

藤岡信院長 藤岡デンタルクリニック1

はい、港区高輪の出身です。クリニックのあるこの場所は卒業した地元の中学の学区でもあり思い出が詰まった場所です。大好きなこの街の方々に貢献していきたいと考え、地元での開業を決意しました。患者さんは30~40代のお母さんとそのお子さんたちが親子でいらっしゃることが多く、お口の健康を長く維持するために特に重要である幼少期からの予防歯科診療を提供することができていると思います。また、お子さんが多いことから、恐怖心を与えないよう配慮しています。当院では可能な限り痛みを抑えた治療に努めており、嫌がるお子さんを無理に治療することもしていません。

設備面やスタッフ体制も充実していますね。

おかげさまで患者さんもスタッフも増え、現在はユニット5台、歯科医師は私を含め4人、歯科衛生士4人、歯科助手6人の体制で診療しています。また、3台のマイクロスコープと位相差顕微鏡、複数のレーザー治療器を導入しています。マイクロスコープは接眼レンズをのぞくタイプではなく、モニターに表示された拡大像をリアルタイムで見ながら操作したり、患者さんにご説明したりできる先進のタイプです。口腔内をよりクリアに捉える26インチの4Kモニターも導入しており、治療精度の向上につながりますし、患者さんにもご自分のお口の中の状況をより理解していただけると思います。

先進の設備を積極的に導入しているのはなぜですか?

藤岡信院長 藤岡デンタルクリニック2

当院の理念は、歯科治療を通じて地域の方々に健康を提供することです。歯科医療は歯科医療従事者が知識や技術、経験をもとに行いますが、そこに先端の設備や機器が備わることでより精度と安全性にこだわった治療の提供が図れます。私は地元の人間ですから、歯科の代表として良い機器を導入し、それを地域の方々とシェアするというスタンスです。歯科用のレーザー治療器も炭酸ガスレーザーなど5種類をそろえ、止血、炎症の抑制、虫歯の切削、歯茎など軟組織の切除など、用途により使い分け、より低侵襲で質の高い診療の提供をめざしています。

口腔内の細菌にアプローチする予防歯科で再発を防ぐ

診療の際心がけていることを教えてください。

藤岡信院長 藤岡デンタルクリニック3

まずは患者さんのお口の中の状況をしっかり把握し、次に悪くなった原因を探る、そして最終的な治療のゴールを設定すること。この3つのポイントを意識しながら治療を進めています。そのためにも、診査・診断を丁寧かつ適切に行い、患者さんに納得いただける治療計画を立案することが重要です。当院では一般的なエックス線、歯科用3DCT、唾液検査などに加えて口周りの筋肉の触診や顎関節の検査なども行っています。また、治療の際には拡大鏡やマイクロスコープを使い、患部の取り残しがないよう丁寧かつ緻密に行っています。

力を入れている診療は何ですか?

口腔内の細菌にアプローチする予防歯科診療を行っています。具体的には唾液検査によって唾液の量、中和力、細菌の数や種類を調べ、そのデータによって虫歯リスクを評価し、その結果をもとに一人ひとりの状況に即した予防プログラムを立ててケアしていきます。また、位相差顕微鏡で細菌ごとの活動性の高さを調べ、場合によっては患者さんにも口腔内に潜む細菌の姿をお見せして、お口の状況をしっかり把握していただきます。口腔内の細菌すべてを完全に除去することは不可能ですが、悪影響を及ぼさない程度まで減らしていくことが予防歯科の目的の一つです。また、歯科衛生士が歯のクリーニングやセルフケア指導なども行っています。

矯正も得意とされているそうですね。

藤岡信院長 藤岡デンタルクリニック4

日本人はここ数十年の間に食生活の変化に伴って顔の骨格が大きく変化し、特に顎の骨の成長バランスが崩れて本来の機能が生かしきれなくなってきています。その結果、喘息や睡眠時無呼吸症候群などの症状を併発していることも。当院ではそうした症状につながらないよう正しい噛み合わせをつくるため、顎顔面矯正に力を入れています。顎顔面矯正は特殊な装置で顎の成長と同時に口腔内にスペースをつくっていくことをめざすもので、特に子どもの頃は自身の成長を利用することが可能です。大人の場合は外科手術をすることもあります。矯正を行うことで、歯磨きがしやすくなることも見込めますし、予防の面からもメリットが大きいと思います。

地域・社会への貢献をめざしアップデートを続けたい

院内の衛生面にもこだわりがあるとか。

藤岡信院長 藤岡デンタルクリニック5

当院は高いレベルで滅菌できるように環境を整えています。具体的にはジェットウォッシャーや欧州基準でクラスB規格の高圧蒸気滅菌器を設置しています。熱や気圧での滅菌ができないプラスチック器具などは、アルコール消毒で済ませるのではなく、ガス滅菌器を使用しています。また、歯を削る機器であるタービン専用の滅菌器も導入し、使い回しはせず患者さんごとに滅菌処理しています。さらにユニット内の水を除菌する機能がすべてのユニットに備わっています。その他、感染症対策として全スタッフのマスク着用・体温管理をしております。

訪問診療にも取り組んでいらっしゃるとか。

2025年問題を間近に控え、高齢者に対する歯科医療は重要な課題です。当院では通院が難しい方々の居宅や福祉施設などへの訪問診療を行っており、今後さらに力を入れていきたいと考えています。最近は訪問車を導入してより多くの機材を搬入できるようになり、クリニックで行う診療とほとんど変わらないレベルの治療を提供できるようになりました。訪問診療では入れ歯や虫歯の治療だけでなく、できるだけ自由に食事を楽しんでいただけるように、嚥下機能の回復・維持のサポートも行っております。

今後の展望をお聞かせください。

藤岡信院長 藤岡デンタルクリニック6

クリニックを現在の約4倍に拡大する予定があります。分院をつくるという方法もありますが、技術、スタッフ、情報を分散させず1ヵ所に集結させることで、より精度の高い治療が提供できると考え拡大を選択しました。ユニットは10台に増設し、滅菌機を2系統にして衛生面を強化、インプラント治療などができるオペ室、技工室、在庫室、キッズスペースも設置予定です。カウンセリングルームも設け、治療内容や目標を患者さんに説明するカウンセリングの時間をより大切にしたいと思っています。拡大を決めた理由は患者さんの増加に加え、スタッフの働きやすさを高めるためでもあります。例えば、規模を拡大して常勤人数を増やすことで、1人が体調不良で休んでも他のスタッフでカバーできます。そうすれば患者さんにもご迷惑をおかけしませんから、結果的には患者さんの通いやすさに還元されると思います。

読者にメッセージをお願いします。

近年、少子高齢化の進展や社会保険制度への不安などから日本の将来についての明るい話題が聞かれなくなり残念に思っています。一方で、これまで海外でも勉強を重ねてきた経験から、日本の歯科技術力は世界的に見てとても高いと感じており、歯科医療を通じて地域・社会に貢献し、ひいては日本全体の活力を高めることにも貢献していければと考えています。その一環として、育児支援制度の充実など、当院で働くスタッフへのサポートにも力を入れていきたいと思います。長く安心して働ける職場環境を整備することは多様な働き方ができる社会づくりにつながり、スタッフが生き生きと働くことができれば患者さんの満足度も向上するでしょう。今後も先進の技術や設備を積極的に取り入れるなど、クリニックもスタッフもアップデートを続け、より多くの患者さんに質の高い歯科医療を提供できるよう研鑽していくつもりです。

自由診療費用の目安

自由診療とは

唾液検査/5500円~、口臭検査/2200円、子どもの顎顔面矯正/77万円(分割可)、大人の顎顔面矯正(手術)/132万円(分割可)、インプラント/31万9000円~

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