全国のドクター9,253人の想いを取材
クリニック・病院 158,515件の情報を掲載(2024年6月02日現在)

  1. TOP
  2. 神奈川県
  3. 横浜市旭区
  4. 二俣川駅
  5. えんどう矯正歯科クリニック
  6. 遠藤 信孝 院長

遠藤 信孝 院長の独自取材記事

えんどう矯正歯科クリニック

(横浜市旭区/二俣川駅)

最終更新日:2024/05/16

遠藤信孝院長 えんどう矯正歯科クリニック main

相鉄本線・二俣川駅に直結する北口正面の医療ビルの6階にある「えんどう矯正歯科クリニック」。院長を務める遠藤信孝先生は物腰やわらかで話しやすく、矯正の話では豊富な経験からくる自信も垣間見える。診療では患者の満足感を何よりも大切にし、家族みんなで通院できる「矯正のかかりつけ歯科」として地域を支えている。「矯正はつらいもの」という概念をくつがえすため、先進機器を使用しながら創意工夫を重ね、矯正に対する苦手意識の払拭に努めている。常に患者の悩みに寄り添う遠藤院長に、診療のモットーや患者への思いを語ってもらった。

(取材日2023年12月12日)

矯正のかかりつけ歯科として患者中心の診療を大事に

まずは遠藤先生の診療ポリシーから教えてください。

遠藤信孝院長 えんどう矯正歯科クリニック1

第一に「患者さん中心の診療」をいつも心がけています。中には患者さんの要望と専門家としての意見が異なり、説明しても納得していただけないこともあります。そんなとき、私が意見を押しつけてしまっては、患者さんにとって満足のいく治療にはなりません。矯正は患者さんのために行うものですので、「患者さんの満足度を見据えた矯正ができたか」と常に自問自答しています。常に原点を思い返せるように、患者さんの写真や無記名のアンケート用紙などを見返して、勇気をもらっています。こうした意識が浸透していただけたのか、おかげさまで地域のかかりつけ矯正歯科として、患者さんとともにここまで歩んでこられました。二俣川の辺りも開業当時に比べればずいぶん開発が進み、若い世代も増えました。昔はお子さんが圧倒的に多かった矯正も、今では世代を問わなくなってきている印象です。

遠藤院長の考えるかかりつけ歯科とはどのような存在なのでしょうか。

かかりつけ矯正歯科は、家族みんなの矯正ができる存在であるべきと考えています。矯正は期間が年単位で必要なので、矯正中に患者さんが挫折してしまうこともあります。例えば取り外しのできる装置は使い続けなければ計画どおりに矯正は進みませんから、患者さんの協力は欠かせません。途中で断念してしまわないように、お父さん、お母さん、お子さんと家族みんなで矯正に取り組んでほしいというのが私の願いです。開業してずっとこの地域の患者さんを診てきたので、親子2代で通ってくださる患者さんもいらっしゃいます。本当に感慨深いですし、うれしく感じる瞬間ですね。家族みんなで矯正をして、矯正自体が当たり前の世の中になってくれたらうれしいです。

世代を問わず多くの患者層が来るようになったのはどういう理由でしょうか?

遠藤信孝院長 えんどう矯正歯科クリニック2

昔は、矯正といえば小学生のお子さんが多かったのですが、近年は20~25歳くらいの女性がずいぶん増えたように感じます。理由はいくつか考えられますが、特に大きいのが、マスク文化の定着でしょう。新型コロナウイルス感染症の流行をきっかけにマスク着用が特別なものではなくなり、口元を自然に覆い隠せるようになりました。ですので、矯正装置に対する抵抗感も減っているのだと考えられます。近年はマウスピース型装置による矯正のニーズが高いようですが、それが合わずワイヤー矯正にしたいというお声や、コストを抑えたいのでメタルにしたいというお声も増えています。メタルといっても昔に比べると品質も向上しています。近年は目立つという理由から敬遠されがちでしたが、マスク文化定着によって再び注目されていますね。

先進機器を活用し、苦手意識の克服にも尽力

先進の機器も積極的に導入していると伺いました。

遠藤信孝院長 えんどう矯正歯科クリニック3

「患者さんにメリットがあるかどうか」を基準に機器を選定して導入しています。例えば、3Dの歯科用CTは、歯根や顎骨の形状、歯茎に埋もれている埋伏歯が確認できます。歯の動きも想定しやすく、矯正の効率性や正確性の向上のほか、矯正のシミュレーションや診療方針の決定にも役立っていますね。そして、10分程度でお口のデータが取れる口腔内3Dスキャナー。デジタルスキャンの技術で口の中が立体的に映し出されるので、普段自分では見ることのできない口の奥までしっかり確認できますし、矯正前と矯正中の画像を見比べてもらえば、モチベーション向上にもつながります。デジタル技術によって診療の流れや、矯正の経過が可視化されれば、説明も理解しやすく患者さんも納得して次のステップに進めると思うので、積極的に活用しています。

口腔内3Dスキャナーには思わぬメリットもあったそうですね。

耳鼻科の疾患を持った患者さんがマウスピース型装置を用いた矯正を行う際、印象採得、つまり型採りが楽に行えるのです。よく聞くのが、幼少の際に型採りをしようとしたものの、鼻炎や花粉症などのためとても大変だったという経験です。ですので、矯正をしたい気持ちはあるものの、型採りの手前で躊躇してしまうのですね。そこでひらめいたのが口腔内3Dスキャナーの応用でした。口腔内のスキャンデータから模型を作製し、装置を作ることで、型採りの負荷を大幅に軽減できると考えました。この方法は実は歯科医院にもメリットがあります。データをもとに作りますので、模型そのものをクリニックに保存する必要がなくなり、管理もしやすくなっています。

特に歯型採りを嫌がる子どもの矯正にも合っていますね。

遠藤信孝院長 えんどう矯正歯科クリニック4

他の歯科医院で型採りをして気持ち悪くなってしまい、もう歯科医院に行きたくないという子でも、きっと問題なく型採りができると思います。実は、子どもにこうした苦手意識を持たせないことはとても重要なんです。苦手意識を持たずに通院してもらうことで、歯並びだけでなく、顎の形状、唇・頬・舌などの口腔周囲筋の発達にも注意を払うことができるようになりますから。例えば、顎が小さく永久歯が並ぶスペースが足りない場合、顎の拡大を図る矯正を行いますが、その時は口腔周囲筋の機能も確認します。というのも、口腔周囲筋のバランスが不十分だと、矯正後の後戻りが起きやすいんです。口呼吸など口腔周囲筋の機能に障害が見られるお子さんには、矯正と併せて親御さんの協力のもと、口腔周囲筋を鍛えるエクササイズを行うなど、成長を見据えた治療がしやすくなります。

できれば子どものうちから矯正に取り組んでほしい

矯正を行うのに適した年齢はあるのでしょうか?

遠藤信孝院長 えんどう矯正歯科クリニック5

矯正を始めるベストタイミングは、だいたい7~8歳ぐらいだと考えています。乳歯と永久歯が混ざり合う時期で、これから奥歯の噛み合わせを作っていく時期だからです。奥歯の噛み合わせができあがってからの矯正だと、一般的に2年~2年半ほどかかってしまいますが、歯並びだけであれば目安として1年ほどあれば完了します。装置をつける期間を短くできるので、やはり子どものうち、できれば15歳くらいまでのうちに矯正することをお勧めします。また20~30代の方なども、自身のメンタルへの影響を考えると、矯正を受けることで生活の質が変わってくることも大いに期待できます。コンプレックスがなくなることで自分により自信が持てるようになるかもしれません。

早い段階で矯正を受けるメリットは多そうですが、小さいうちは嫌がるお子さんもいるのでは?

そうですね。確かに、お子さんは矯正が必要だという自覚を持つことはなかなか難しいかもしれません。矯正を始めてもなかなか気持ちが上がらず、嫌々通うことになってしまいやすいでしょう。そんな時はぜひご家族や周りの大人たちがサポートしてあげてください。整った歯並びは見た目だけではなく、機能面でも多くのメリットをもたらすことが見込めます。それについて話してあげたり、装置をつけていることを「頑張っているね」と褒めてあげたりするのも良いでしょう。矯正そのものを「自分にとって良いもの」と見直すことができれば、もっと良くなりたいという意識が芽生え、親に言われる前に自分から歯科医院に行きたいと思えるようになるかもしれません。女の子の場合は子どもの頃から自分の見た目に意識が向きやすいですが、男の子の場合は保護者や周囲が褒めることによって気づけることも少なくないと思います。

最後に、読者へのメッセージをお願いいたします。

遠藤信孝院長 えんどう矯正歯科クリニック6

これからも地域に根差した矯正のかかりつけ歯科であり続けたいと考えています。矯正はマラソンのようなもの。患者さんに合った方法で最後まで走り続けることがとても大切です。そんな環境を、創意工夫を重ねて当クリニックで提供していければ幸いです。迷っている方には無料相談も受けつけていますので、矯正に興味があれば、ぜひお気軽にご相談にいらしてください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

マウスピース型装置を用いた矯正/88万円~、早期治療(※2.5歳~6歳)/11万円、小児矯正/(I期のみ・6~12歳)44万円~、(I・II期)66万円、成人矯正(12歳~成人)/66万円、セラミックブラケット/11万円、舌側矯正/(上下顎とも)132万円~、(上顎のみ)110万円

Access