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菅居 達昌 院長の独自取材記事

アユース矯正歯科

(大和市/鶴間駅)

最終更新日:2024/05/15

菅居達昌院長 アユース矯正歯科 main

歯の矯正治療には、痛さや見た目などの理由から、抵抗感を覚える人も少なくないだろう。「半年ほど悩まれてから来院される方もいますが、当院では、その間に治療が済んでしまうこともあるのです」。そう話すのは、小田急江の島線「鶴間駅」の近くで2005年に開院した「アユース矯正歯科」の院長、菅居達昌(たつよし)先生。新しい治療システムを導入することで、装置の力を効果的に歯へ伝え、短期間かつ痛みの少ない矯正治療になるよう取り組んでいる。また、大学で実習を教えていた時代には、力学的な見地に立った矯正装置に関する論文を発表し、その知識をわかりやすく患者にフィードバックしているのが、同院の大きな特徴といえる。「生まれ変わる」という意味の「アユース」を冠する同院に、話を聞いた。

(取材日2014年11月21日)

結果に対して理由が見えにくかった、かつての矯正治療

歯科医師をめざしたきっかけを教えてください。

菅居達昌院長 アユース矯正歯科1

祖父も父親も歯科医師という家系でしたから、日ごろから接していましたし、何をする職業なのかを把握できていたことが大きいですね。逆に、虫歯などでは飽き足らなくなって、一般の歯科治療以外にも目が行くようになりました。それが、矯正治療だったのです。「歯を動かす」という発想にダイナミズムを覚え、最初からこれ一本で行こうと決めていました。実を言うと、学校の先生への憧れもあったのです。しかし父親が、「歯科医師も先生であることには変わらないぞ」と話していたので、それもそうだと思い、この道に絞り込みました。後年、日本大学で臨床を教えることになるのですが、結果的にその通りになりましたね。

大学へ進んで、改めて気付いたことはありますか?

歯の治療が、体の健康と深く結びついていることです。それまでは、歯科医師は歯だけを治すものだと思っていました。ところが、かみ合わせが体のバランスに影響を与えたり、歯並びが食生活や体調を左右したりするのです。これを知ったとき、「矯正をめざして良かった」と、心から実感しました。大学卒業後は日本大学歯学部付属歯科病院の歯科矯正学教室へ移り、論文を発表したこともあります。矯正への理解を深めるために、矯正治療で使用する治療装置の力学的な見知を、データを基にしてまとめてみようと思いつきました。自分が理解できていないと、患者さんにも説明できないですからね。

勉強以外では、どのような学生生活を送られていたのでしょう?

菅居達昌院長 アユース矯正歯科2

ラグビーに熱中していました。もっとも、ケガで体を壊してしまったので、それからは続けていません。食欲は変わらないのに、カロリーを消費しない。そんな生活が10年も続くと、どうなると思いますか? みるみる体重が増えて、ついに95kgになってしまったのです。それどころか、「ここまできたら、100kgの大台を越えてみよう」なんて、自虐的な発想も出てくるわけです。しかし不思議なもので、いくら食べても、そこから先へはなかなか進みませんでした。3桁って、結構難しいというか、想像していたよりつらい世界なんですよ。そのことがわかってからは、暴飲暴食を控え、健康管理に気を遣うようになりました。それに、運動しても体にキレがなかったのがショックで。これはまずいだろうと、いまでは、健康グッズ集めや簡単な運動が趣味になっています。

歯並びの悪さは、なかなか人に言えない心の重荷

独立の経緯について教えてください。

菅居達昌院長 アユース矯正歯科3

当時としては数少ない、「短期間で治療することができる矯正専門医院」を立ち上げたいと考え、日大で知り合った池田みづき副院長とともに、独立をめざすことになりました。鶴間駅の近くに2軒目の医療モールができると聞いたのは、そんなさなかのことだったのではないでしょうか。すでに稼働していた第1クリニックモールのオーナーが一般歯科の先生で、「矯正専門なら、ぜひやってみないか」と勧めてくれたのです。また、予定では1階に小児科医院が入ると聞いていましたので、子どもと矯正治療は親和性もありますし、ひそかな期待を寄せていました。ところが、小児科の開院が1年遅れになりまして。その間、地道な営業を続けていたことを思い出します。

院内には、ユニークなオブジェがたくさん飾られていますね。

いわゆる「歯医者さんっぽくしたくない」という思いがあり、アンティーク調の家具や見ていて楽しくなるグッズを並べています。建前としては「お子さんでも来院するのが楽しくなる」ですが、本音をいえば、私と池田先生の趣味ですね。また、プレッシャーを与えないように、丸みを帯びたデザインを取り入れ、角張った印象を拭い去るようにもしています。内装面で留意したのは、プライバシーを確保すること。当院は矯正専門医院ですから、見た目を気にされる人のために、2つの個室のみで治療を提供しています。X線室の壁紙には、開放感のある青空模様を取り入れ、閉鎖的な雰囲気にならないようにしました。「ワンクラス上の空間でゆったりくつろいでほしい」。そんな願いが患者さんに通じれば本望です。

いままで、印象的な患者さんはいましたか?

菅居達昌院長 アユース矯正歯科4

50代前後の患者さんですね。「歯並びをきれいにしたい」という想いを、いままでずっと抱えてきたのでしょう。矯正治療というと、お子さんや若い世代というイメージがありますが、高齢になってやっと決心が付いたという患者さんもいらっしゃるのです。当院を訪れる患者さんは、すでに決心をされている人と、いまだ悩んでいる人の、2パターンにわかれるようです。後者の場合、半年から1年後に再び訪れることが多いのですが、それだけの期間があれば、基本的な治療が終わっているかもしれないのです。そのことをつい口に出して、怒られてしまったこともありますけどね。

効率的な治療が、結果としてスピード化に結びつく

治療面の特徴としては、どのような点が挙げられますか?

菅居達昌院長 アユース矯正歯科5

新鋭の「セルフライゲーションブラケット装置」などの治療装置を取り入れ、普通なら数年かかるところを、早ければ半年程度で済ませられるよう工夫していることでしょう。一般のブランケットはワイヤーで器具を縛り付けていますので、遊びの部分があるというか、一体化していないのです。このため、ロスを補うために強い力をかける必要があり、その結果「痛い思い」をしてしまいます。その点、新鋭のシステムはアタッチメントが固定されていますので、最低限の力を与えることが期待できます。したがって、短時間かつ痛みの少ない環境につながります。そのほか、審美面に配慮した治療やホワイトニングも手がけています。虫歯のような一般歯科は、現在行っていません。

患者さんへの接し方で気をつけていることはありますか?

わかりやすい言葉で、理解してもらうよう務めています。ある時、こんなことがありました。すでに2年ほど通院しているお子さんなのですが、いままでの経過を振り返って、「どう、だいぶわかってきた?」と質問したことがあるのです。ところが、戻ってきた答えは「ぜんぜんわからない」。要は、説明言葉では全く効果がなく、耳に入るコトバを使わなければいけなかったのです。これは、大人の患者さんも同様で、理解できない内容は無意識に切り捨ててしまう傾向がありますね。こうなってしまうと、装置の使い方すら身につきませんし、治療の効果も上がらないのが道理なのです。このことに気付いてからは、例え話していることの半分でもいいから、しっかり消化してもらうよう心がけています。続けてさえいれば、結果につながるはずですから。

最後に、読者へ向けたメッセージをお願いします。

菅居達昌院長 アユース矯正歯科6

いまからでも遅くありませんので、新しい自分に出会ってください。当院の院名である「アユース」は、サンスクリット語で「生命、誕生、生まれ変わる」などを意味する言葉です。矯正治療は確かに高額ですが、歯並びの悪い状態のままで必要とされる一般治療費の合計と比べれば、むしろ低い傾向にあります。この道を選んだきっかけは、「歯を動かす」ということへの興味本位でした。それが、見た目はもちろん、ココロやカラダの健康に深く関わっていることを知るにつれ、ようやく開眼した思いです。悩んでいるばかりでは何もはじまりません、ご相談だけでも構いませんので、ぜひ気軽にお立ち寄りください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

成人矯正/770,000円、小児矯正(第1期治療)/385,000円、小児矯正(第2期治療)/385,000円、調整料(成人)/5,500円、調整料(小児)/3,300円、ホームホワイトニング/33,000円、オフィスホワイトニング/11,000円

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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