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橘高 衛 院長の独自取材記事

柏脳神経外科クリニック

(柏市/柏駅)

最終更新日:2024/04/15

橘高衛院長 柏脳神経外科クリニック main

柏駅西口または南口から徒歩10分、真新しい白亜の外観が目をひく「柏脳神経外科クリニック」。長年にわたり脳神経外科でメスを握ってきた橘高衛(きったか・まもる)院長が、手術に至る患者を減らしたいという思いから開業したクリニックだ。術後の経過観察なども行っているため、手足が不自由な患者も考慮して院内は車いすやカートでも移動しやすい広々としたバリアフリー設計。先進のMRIやCTを完備して各種検査も可能だが「風邪などでも気軽に利用してほしい」と橘高院長は力を込める。脳疾患を予防するためにも生活習慣病の管理も重視しているという同院。目標としているのは「頭を含め全身を総合的に診ていくかかりつけ医」とのことだが、診療にあたって大事にしていることなどを詳しく聞いた。

(取材日2024年3月30日)

町のクリニックでありながらMRIもCTも設置

まず、医師を志したきっかけからお聞かせください。

橘高衛院長 柏脳神経外科クリニック1

小さい頃はやんちゃで、お菓子と5円玉を間違えて飲み込んでしまったことがあったんです。耳鼻咽喉科の先生が吸引してくれたのをよく覚えています。そんな体験から医師という仕事に興味を持つようになりました。さらに、高校時代の親友の家が脳神経外科クリニックで、遊びに行くと手術の動画などが流れていて「かっこいい。これをやりたい」と(笑)。約40年前、じつは脳の手術はまだ発展途上の段階だったのですが、その後の急速な発展とともに医師人生を歩むことになりました。

アメリカへの留学も経験なさっていますね。

東海大学を卒業後、南カリフォルニア大学に留学したのですが、そこでは福島孝徳先生にお会いする機会にも恵まれました。新しい手術法を開発し、生涯にわたって脳神経外科の発展に寄与されてきた福島先生でしたが、「研究よりも臨床をしなさい」とのお言葉をいただき、今でも胸に刻んでいます。

その後、開業までの経緯を教えていただけますか。

橘高衛院長 柏脳神経外科クリニック2

帰国後、東海大学医学部付属病院に戻った時は、しばらく手術から遠ざかっていたので同期からかなり遅れをとっていました。追いつくために寝る間も惜しんでがむしゃらに頑張り、日本脳神経外科学会脳神経外科専門医も取得。脳出血、脳腫瘍、小児の先天的な脳疾患まで、さまざまな手術を経験しました。その後、市中病院に移ったのは脳だけではなくおなかも心臓もトータルで診られるようになりたかったからです。脳疾患は生活習慣病によって引き起こされる例も少なくありませんからね。柏市の名戸ヶ谷病院に24年間勤務した間も数多くの手術を手がけましたが、「こうなる前に予防したい」との思いが強くなり開業を決意しました。

どのようなクリニックをめざして開院しましたか。

脳神経外科を掲げてはいますが一般的な内科診療も丁寧に行い、脳以外のお悩みでも気軽に足を運びたくなるクリニックが目標です。患者さんの安心のためにもMRIとCTは絶対に入れたいと考えていたのですが、近隣に導入例がほとんどないこともあり希望する患者さんも少なくありません。何年も気になる症状を放置していて、じつは……というケースもありました。大規模病院のように予約後何ヵ月も待つということもありませんし、この機会にぜひ相談していただければと思います。

生化学検査も院内で行い新しいデータで適切な処方を

先進の機器類について詳しく教えてください。

橘高衛院長 柏脳神経外科クリニック3

例えば、採血後は院内で生化学検査ができるように乾式臨床化学分析装置を置いているのですが、町のクリニックでは珍しいと思います。しかし、血糖値やコレステロール値を厳密に管理するには、その日の検査結果をもとに適切な薬を処方することが欠かせません。生活習慣病からの脳疾患、心疾患を予防するためにも必要な機器ですね。その他、CTや超音波診断装置は病院で使用されているハイスペック機種を入れ、動脈硬化の検査をする血圧脈検査装置、心電図検査のための心電計、小型尿分析器も整備。中でもMRIについてはAIも搭載した先進機器にこだわりました。閉所恐怖症などの患者さんが検査中にイルカやオーロラなどの映像を見て過ごせる機能もあるので、かつてMRIで怖い思いをした経験がある方も試していただければと思います。

どんな症状があったらMRIを検討すべきでしょうか。

例えば、しびれだけでも何年も続いているならばMRIで脳腫瘍が見つかる可能性もあります。同様にめまいにも注意が必要ですが、必ずしも脳の病気が原因とも限りません。春先などは寒暖差でめまいを訴える患者さんも増えますし、私自身、めまいを伴う持病もあるので心配になるお気持ちもよくわかります。まずはMRIで検査をして、脳には異常がないことを確認した上で、必要な治療を始めてはいかがでしょうか。その他、頭痛、頸部痛なども脳の血管が関与している例もあるのでおろそかにはできません。これまで「家族に脳疾患の既往歴があるので心配」という患者さんも数多く診てきました。診察で必要ありと判断されるようならばそのまま検査に進めるようになっているので、一度お話を聞かせていただければと思います。

患者と接する際に何を大切にしていますか。

橘高衛院長 柏脳神経外科クリニック4

患者さんのお話にしっかりと耳を傾けることを大切にしてきました。モニターではなく、必ず患者さんの目を見て向かい合うようにしていますね。詳しく症状を伺って適切な検査を行い、治療が必要となった場合にも専門用語は使わずにわかりやすく説明することも大事です。一方「異常はないので安心してください」と告げても、それでも不安だという患者さんも少なくありません。そんな時も「病気じゃない」と突き放さず、患者さんの心に寄り添いたいと思っています。そんなようにこれまで長く診ていた患者さんたちが当院を訪ねてくれるのは、やはりうれしいですね。ありがたいことに、遠くから通ってくださる方も少なくないんですよ。これからは、このエリアの方々とも長くお付き合いさせていただければと願っています。

頭を含めた全身を診る親しみやすいかかりつけ医に

今後の展望についてお聞かせください。

橘高衛院長 柏脳神経外科クリニック5

頭の心配に限らず、風邪をひいた、熱が出た、おなかが痛い、息が苦しいといったどんな訴えでも、できるだけ診ていきたいと思っています。あくまでも「気楽に来られる近所のかかりつけ医」が目標です。詳細な検査ができる先進機器をそろえてはいますが、検査が必要な方だけを対象としているわけではありません。些細な心配事でも気兼ねなく立ち寄って、安心して帰っていただける、そんな場所にしていきたいと思っています。そのためにも、待ち時間をできるだけ少なくするなど、スタッフが一丸となって頑張っているところです。日々、改善点を見つけて工夫を重ねてくれているスタッフたちには感謝しかありませんし、これからも大事にしていきたいと思っています。

お忙しい毎日ですがリフレッシュ法などはありますか。

旅行が好きで、留学時代を過ごした懐かしいアメリカや、行ったことのないヨーロッパにも出かけたいと思っていますが、最近はなかなか時間がないですね。いつかは社員旅行でスタッフたちを海外に招待するのが夢です。今のところはバックヤードを充実させるくらいしかできていないのですが……。当院の2階はスタッフたちの休憩スペースになっているのですが、カウンターを配置するなど一般家庭のリビングのような雰囲気なんですよ。仕事中は真剣に討論していたスタッフたちが、ここでは仲良くお弁当を食べてたりくつろいだりしていますが、そんな姿を見ることが何よりのリフレッシュになっていますね。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

橘高衛院長 柏脳神経外科クリニック6

どこかで健診を受けて、郵送されてきた結果をお持ちになり「説明してほしい」という患者さんが今日もいらっしゃいました。そのようなご相談も歓迎していますし、丁寧に診ていきたいと思っています。特に注意していただきたいのが、長年続いている不快症状です。慣れてしまって平気に感じていたとしても、異常がないとは限りません。「こんなことで受診するなんて」とためらうような症状から、重大な病気が見つかる例もあります。もちろん「何もないことを確認する」だけのケースも多いのですが、毎日をストレスなく過ごすためにも大事なことです。当院では検査結果を何日も待つという不安もありませんし、受診したその日のうちに適切な治療へとつなげていくので、どんな小さなお悩みでも気軽にお越しください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

脳ドック:2万2000円~

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