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勝間田 篤 院長の独自取材記事

ブレイン脳外科・内科クリニック

(高松市/伏石駅)

最終更新日:2024/05/14

勝間田篤院長 ブレイン脳外科・内科クリニック main

高松市林町の閑静な住宅街の一角で、2024年4月に開院した「ブレイン脳外科・内科クリニック」。香川県内で複数のクリニックを運営する医療グループの、新しい分院だ。同院では「脳心連携」をテーマに、隣り合う循環器内科のクリニックと連携・協業しながら、脳血管疾患を含めた幅広い疾患や症状を診察する。院長を務める勝間田篤先生は、まだ脳血管内治療の知名度が低い時期から中国地方の基幹病院で研鑽を積み、日本脳神経外科学会脳神経外科専門医・日本脳神経血管内治療学会脳血管内治療専門医資格を取得。その豊富な知見と技術を買われ、同グループの一員に仲間入りした。「これからは、地域のかかりつけ医として患者さんを支えたい」と語る勝間田院長に、開院にあたっての意気込みや、脳心連携の重要性について話を聞いた。

(取材日2024年4月10日)

地域のため、社会のため、患者に寄り添う医療をめざす

医師になられたきっかけを教えてください。

勝間田篤院長 ブレイン脳外科・内科クリニック1

私は子どもの頃は外で遊ぶのが大好きで、小学2年生から高校生までテニスに打ち込んでいました。しかし練習中のある日、足首を骨折してしまったんです。当時は大きな悲しみに暮れましたが、その時に対応してくれた医師が、とても親身になって診療をしてくださいました。その温かい対応から、自分も人の役に立つ仕事がしたいと思ったことが医師をめざしたきっかけです。岡山大学医学部を卒業した後は同大学医学部脳神経外科に入局し、中国地方の基幹病院に3年間、勤務しました。さらに3年間、大学で研究活動を行った上で、再び基幹病院の現場に戻っています。この頃に、日本脳神経外科学会脳神経外科専門医と、日本脳神経血管内治療学会脳血管内治療専門医の資格も取得しました。それから香川県立中央病院の脳神経外科で16年間、医長と部長を歴任するなどして、西高松グループに入職したという流れです。

脳神経外科をご専門に選ばれたのはなぜでしょうか?

私が専門分野を選んだ当時も今も、脳神経外科は発展途上の分野なんです。私は未知の領域に挑むことで、この社会に貢献したいという思いから、脳神経外科を専門分野に選びました。中でも注力していたのが、脳血管内治療です。カテーテルと呼ばれる細径の管を脳や脊髄、頸部の血管内に挿入することで、血管内に発生した病変を治療するのですが、この治療に関しても昔は専門家が少なく、急性期病院時代はかなりハードなスケジュールを送りました。当直などで1週間ほど家に帰れない間に、畳がかびて青くなっていたなんてこともありましたね。心身ともに過酷な現場でしたが、その分やりがいも大きかったと思います。

院長に就任された経緯を教えてください。

勝間田篤院長 ブレイン脳外科・内科クリニック2

総合病院は手術が中心ですから、必然的に意識がなかったり、呼吸が異常だったりと危険な状態にある患者さんの対応をすることが多くなります。手術が終われば患者さんは退院され、状態が落ち着くと、再びお会いするのは半年に1回ほどとなり、なかなか深い関わりが持てませんでした。病院勤務を30年近く続ける中で、「そろそろ患者さんとゆっくり関係性を築けるような診療がしたい」という思いが強くなっていったんです。そんな時にこのグループからお声がかかり、グループの一員として、当クリニックの院長職を引き受けることとなりました。これからはかかりつけ医として、患者さんの身近な存在になれればと思っていますし、隣接する循環器内科と連携する取り組みにも期待しています。

「脳心連携」と先進のMRIで発展的な医療を提供

循環器内科のクリニックとの連携についてお伺いできますか?

勝間田篤院長 ブレイン脳外科・内科クリニック3

当クリニックは「ブレインハートクリニックス」と名づけられたこの施設内で、隣り合う循環器内科クリニックと協業し、「脳心連携」に取り組んでいます。脳と心臓の疾患は相互に深い関係があり、いずれも血管に起因するからです。脳血管疾患は、脳につながる血管が破れたり詰まったりすることで発症しますが、その原因の多くは糖尿病、高血圧症、高脂血症などの生活習慣病です。生活習慣病は心疾患の発生にもつながるため、脳血管疾患と心疾患を合併するケースが少なくありません。そのため私たちは互いに患者さんに専門的な医療を提供し、双方向から迅速に診療にあたる体制を整えています。異なる運営母体のクリニックが協業するケースは珍しく、2年ほど前から念入りに計画し、実現に至りました。未病の段階から、こうした総合的な医療を提供できることは新しいと思います。

これからどのような患者さんを迎えていきたいですか?

脳神経外科としては、頭痛やめまい、物忘れのある方を中心に診療を行います。脳血管疾患を発症した患者さんについては循環器内科と連携しつつ、その原因となる生活習慣病などの診療に関しては、内科の常勤医師が担当する予定です。私の得意分野となる脳ドックや人間ドックといった健診、また各種検査にも一通り対応し、地域のかかりつけ医として定期的に安心して通えるクリニックをめざします。当クリニックで治療ができない疾患が見つかった場合には、私が長年勤務していた高度医療機関へご紹介することも可能です。西高松グループではリハビリテーションに力を入れていますから、皆さんが快適に治療に取り組めるよう、広く開放的な空間を意識したリハビリテーションルームもつくりました。

MRIの設備もあるそうですね。

勝間田篤院長 ブレイン脳外科・内科クリニック4

はい。性能にこだわった、先進のMRI装置を導入しています。他院からの患者さんも受け入れながら、今後は広範な診断に役立てていく予定です。現在は1台のMRIを設置していますが、最終的には2台を稼働させ、より多くの患者さんをスムーズにご案内できる体制とします。大きな病院でMRI検査を受けるとなると、どうしても待ち時間が長くなりがちです。当クリニックで早期に対応することができれば、患者さんの負担も軽減され、地域貢献にもつながると考えています。

リハビリテーション科と内科を備え、地域医療に貢献

先生が、患者さんと接する上で心がけていることは何でしょうか?

勝間田篤院長 ブレイン脳外科・内科クリニック5

患者さんのお話を遮らずに、最後までお聞きすることを心がけています。それと、私は見た目がいかめしいと言われることが多いので(笑)、なるべく楽しい口調でお話しするようにしていますね。患者さんにはなるべくリラックスした状態で、現在の体調をお話しいただきたいです。緊張すると、どうしても話そうと思っていたことを忘れてしまったり、話すのをためらったりしてしまいますので、こちらからも質問を重ねながら、患者さんのお話を伺えるよう努めています。また付き添われたご家族にも、患者さんの日常のご様子などをお聞きします。一番そばで見ているご家族からの情報は、診断の重要なヒントとなる場合が多いです。

プライベートの過ごし方や、先生の健康法などがあれば教えてください。

病院で働いていた頃は休みがあまりなかったので、趣味を持っていなくて。数年前から、ようやく一つ趣味を持ちました。初心者なのでお恥ずかしいのですが、自宅の庭でガーデニングをやっています。今は、バラをきれいに咲かせるために悪戦苦闘していますね。何もしなくてもよく育つ植物もあれば、手をかけてもなかなかうまく成長しない植物もあり、難しいなと思います。健康法については、ちょっとした合間で運動をすることを心がけていますよ。病院に勤めていた時は、常に5階まで階段を上り下りしていました。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

勝間田篤院長 ブレイン脳外科・内科クリニック6

病気は、体の一ヵ所だけとは限りません。私は自分が専門とする脳だけでなく、全身の複合的な不調を視野に入れた診療を心がけています。健康のことでお悩みがあれば、なんでもご相談ください。当クリニックは皆さんが安心してお帰りいただけるように、どんなお話も最後までお伺いします。生活習慣病は、脳にも循環器にも深く関わる病気ですので、2院で力を合わせて患者さんを支えたいと思います。まだ開院したばかりですが、これから地域に根差したクリニックになることをめざして精進してまいりますので、どうかよろしくお願いいたします。

自由診療費用の目安

自由診療とは

簡易人間ドック/2万5000円、標準脳ドック/5万円、スマート頭部MRI/1万5000円

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