「医療の標準化」を推進し、
患者一人ひとりに適切な治療を届ける

画一的な治療ではなく、患者の生活背景に合わせたオーダーメイドの治療の提供をめざす

Qクリニックのコンセプトを教えてください。

A

▲ショッピングモール内にあるクリニック

当院はショッピングモールの中にある、保険診療をメインとしたクリニックです。小さなお子さんから高齢の方まで幅広い世代の方々が来院され、患者さんの医療ニーズもさまざまです。ですから患者さんの年齢や性別を問わず、特定の臓器や病気にもとらわれず、地域の皆さんの身近にあって総合的な医療で健康を支える「健康相談所」のようなクリニックをめざしています。また、当院では土日祝日も含めて9～20時半まで診療しているため、複数人の医師が在籍しローテーションで診療にあたっています。そのため当院では、患者さんがどの医師の診察を受けても同じ治療を受けられるよう、「医療の標準化」をコンセプトの一つに掲げています。

Q「医療の標準化」とは何でしょうか？

A

▲システムを活用して、医療の質を高めるように試行錯誤する

簡単に言えば「いつでもどこでも同じような診療を提供すること」です。医療はエビデンスに基づいて行えば、医師によって大きく治療方針が変わるものではありません。しかし実際には、医療機関によって、あるいは同じ施設内でも医師によって治療方針が異なることもあるように思います。当院では、勤務する医師が共通の診療方針に基づいた治療ができるよう、各種診療ガイドラインなどのエビデンスに基づいて作成した診療マニュアルを電子カルテで共有しています。目の前の患者さんにどの治療が適しているのか、電子カルテ上で確認しながら選択することで治療を統一し、クリニック全体で質の高い医療を安定して提供することをめざしています。

Q診療マニュアルにない治療は受けられないのでしょうか？

A

▲患者のライフスタイルや要望に合わせた治療ができるよう尽力

いえ、そうではありません。エビデンスに基づいた治療であっても、患者さんがその治療を継続できなければ意味がありません。ですから、問診や検査結果のほか既往歴・家族歴・経済面やライフスタイルなど生活背景を踏まえ、総合的な視点から適切だと思われる治療を提案し、患者さんの了承を得た上で治療を開始していきます。例えば、1日3回服用の薬を飲み忘れることが多い場合には1日2回服用の薬に変更する、夜遅くまで仕事をしていて朝起きられない場合には就寝前に飲む薬を処方するといった方法で対応することもできます。患者さん一人ひとりに合った治療を提供できるよう、日頃から患者さんとのコミュニケーションを大切に診療しています。

Q在籍されるどの先生の診療でも安心して受けられますね。

A

▲さまざまな診療科での経験を生かす

はい。私は専門の呼吸器内科だけでなく、総合病院の救急科や総合診療科、離島医療の経験があり、私以外にも呼吸器外科や消化器外科、内分泌代謝疾患など、さまざまな分野を専門とする医師がそろっています。診療時間中はチャットアプリを通して医師同士がつながっており、自分の専門以外の領域で治療方針に悩んだ場合には、在籍する専門の医師に相談することができます。当院のように休診日がほとんどないクリニックでは一人の医師だけで診療を継続するのは難しいため、医師の働き方改革の点からも医療の標準化を図り、複数の医師が同じクオリティーの医療を提供できる体制を整備することが重要だと考えています。

Q実際にどのような症状・疾患を診てもらうことができますか？

A

▲医師の指導の下、適切な検査を実施する

発熱などの風邪症状から消化器症状、生活習慣病、花粉症などのアレルギー症状、呼吸器疾患、打撲による痛みや腫れ、傷口の処置のほか予防接種や健康診断まで、さまざまな診療に対応しています。お子さんの急な発熱にも対応しており、新型コロナウイルスやインフルエンザ、アデノウイルスや溶連菌感染症、ヘルペス・帯状疱疹などの感染症を診断できる迅速検査キットを導入しています。また、私の専門である喘息や慢性閉塞性肺疾患（COPD）など呼吸器疾患の診断に役立つ検査機器「スパイロメーター」も設置しています。診療科の枠を超え、さまざまな症状・病気に対応いたしますので、健康に関することなら何でも気軽にご相談ください。