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根本 大樹 院長の独自取材記事

みんなの内科

(さいたま市浦和区/北浦和駅)

最終更新日:2024/03/28

根本大樹院長 みんなの内科 main

北浦和1丁目で診療を行う「ねもと内科」の分院として、同じ北浦和エリアに2024年1月に開業した「みんなの内科」。本院の患者増加に伴い、もっと一人ひとりに納得のいく医療を届けたいというコンセプトで誕生した同院の院長を務める根本大樹先生は、「通院してくれる方がいるからこそ、われわれの仕事、医療は成り立ちます。必要とされているならば、私たちの知識や技術を使って治療を行いアドバイスがしたい」と話す。本院と連携を図りながら、地域医療を支えるべく、総合的な知見から患者を導いていく根本院長に治療にかける思いを聞いた。

(取材日2024年2月27日)

断らない医療、気軽に受診できるクリニックをめざす

こちらは同じ北浦和にある「ねもと内科」の分院として開業されたそうですね。

根本大樹院長 みんなの内科1

2016年に開業した「ねもと内科」は北浦和駅の近くにあり、かつては私が院長として診察にあたっていました。今は私の妻である根本万季先生が院長を務めていますが、以前は限られた時間、スペースで患者さん一人ひとりの診察を丁寧に行っていくことに限界を感じてしまい、どうにかしなくてはと考えていたんです。「いつでも気軽に来院できるクリニック、断らない医療」をモットーにしてきた私たちですが、その反動で待ち時間も長くなり、ご迷惑をおかけしてしまうことに。混雑してくるとプライバシーの問題も生じてきます。そこで分院をそう遠くない場所で開業できれば、もっと当院の患者さんをじっくり診察することができ、2つのクリニックが連携しながらうまく地域医療を支えていくことができるのではと考え、「みんなの内科」の開業に至りました。

こちらの医院の特徴を教えてください。

日本消化器病学会消化器病専門医でもある院長の私と、日本外科学会外科専門医と日本消化器外科学会消化器外科専門医資格を持つ竹島薫先生の2人が常駐して2人体制で診療を行っています。内科では一般的な内科疾患の他、アレルギー疾患、睡眠時無呼吸症候群、胃や大腸の内視鏡検査、大腸ポリープの日帰り手術の他、外科と連携して潰瘍性大腸炎やクローン病などの炎症性腸疾患の治療も行っています。また、一般的な内科疾患の診療の他に、血液疾患、更年期障害や月経異常などの診療については本院と連携して対応できる点も大きな特徴です。

本院との連携によって、患者さんにはどのようなメリットがありますか?

根本大樹院長 みんなの内科2

例えば、当院で女性ホルモンの検査や治療が必要な患者さんが来られた場合、もちろん当院でもお受けできますが、患者さんが女性の先生に診てほしいとなったら本院をご紹介することが可能です。あとは患者さんが通いやすいクリニックを選べるというのもメリットですね。本院は駅近くなので、お仕事をされている方には通院しやすいでしょうし、逆に当院のほうが近く通いやすい方もいらっしゃるでしょう。患者さんが良いほうを選んでいただけたらと思っています。当院も本院も基本方針、治療内容は共通するところが多く、また私も、当院の休診日である水曜は本院で診察を行っています。「患者さんが通院しやすいようにするにはどうしたら良いか?」を考えてお互いに連携を図っています。

総合的な診療を行うオールマイティーな内科医院に

先生は患者さんを総合的に診られる内科医をめざしているそうですね。

根本大樹院長 みんなの内科3

内科は、熱がある、頭痛がする、咳が出る、体がだるいなと思ったら、まずかかる診療科だと思うんです。ただ、その原因というのは患者さんごとに違いますし、それが内科的要因でない場合も多く存在します。そんなときでも「専門外だから」と断らず、できるだけ患者さんに寄り添い、一緒に伴走できる医師でありたいんです。めざしているのは、○○科といった一つの枠組みではなく、総合的な診察と診断を行う場所。内科疾患でかかったときに別の疾患の相談もしたい、どこの科に行ったらいいかわからないなど、地域のかかりつけとして、困った時に頼れる場であり、医師でありたいと考えています。

総合的な診察と診断が生かされるのはどのようなケースでしょうか。

例えば、糖尿病の患者さんは他に合併症をお持ちの方が多くいます。その場合は、他の病院でどんな薬を処方されているか、量は適正か、薬の組み合わせは適切かなど、全体的に考えなければいけません。逆に肥満気味の方は糖尿病もですが、睡眠時無呼吸症候群の可能性も疑わなくてはいけません。病気って表に見えている1つだけでなく、見えていないところでつながっている可能性が高いんです。表面的な疾患だけを診てそれだけを治療するのではなく、その裏に隠れた病をも一緒に考える必要があるんですね。大学病院や希少な疾患だと専門性に特化してかかることは大事だと思いますが、地域のかかりつけ医としては患者さん一人ひとりの体の状態、背景をも考えて診断していかなければと痛感しています。それが私のめざす総合診療です。

総合的な診療を行う上で先生が重視していることは何ですか?

根本大樹院長 みんなの内科4

根本的な原因は何かを考え、冷静なアドバイスができるように努めています。当院では睡眠時無呼吸症候群の治療にも力を入れていて、症状の改善を図る方法の一つに運動することがあるのですが、ただ「運動しましょう」とお伝えしただけでは解決にはなりません。睡眠時無呼吸症候群はそもそも睡眠不足の方が多いので、運動したくてもできないんです。寝不足のストレスで過食になってしまい、悪循環に陥るケースもあります。その人ごとに「何が問題なのか」を冷静に判断して客観的にアドバイスをしていかないと、絵に描いた餅になってしまう恐れがあるんです。

患者にかける一つ一つの言葉を大切に

外科と連携して行っている潰瘍性大腸炎をはじめとする炎症性腸疾患の治療についても伺います。

根本大樹院長 みんなの内科5

難病とされている潰瘍性大腸炎やクローン病などの炎症性腸疾患は20代で発症される方も珍しくなく、寛解状態になっても一生付き合っていかなければならない病気です。しかし、最初は大学病院に通院されていても、症状が落ち着いたらその受け皿となり得る地域医療の場所が少ないといった問題があります。当院では消化器疾患を専門とする内科の医師と外科の医師がそろっているので大学病院と連携を図りながら、地域で同様の治療が受けられるように体制を整えています。経験を積まないと扱うのが難しい生物学的製剤やJAK阻害薬の処方も可能です。

今後のビジョンについてお聞きします。

患者さんがもっと通いやすいように、今後は日曜でも内視鏡の検査ができるようにしていきたいと考えています。あとは潰瘍性大腸炎に特化した外来を開設したいですね。舌下免疫療法の治療にも力を入れており、オンラインで診療から投薬まで行えたらと準備を進めています。

最後に、こちらの医院の強みについてお聞かせください。

根本大樹院長 みんなの内科6

正直、検査機器は新しい機種ならば性能の差はないですし、検査技術にしても患者さんによって感じ方が違うので、客観性に欠けると思うんです。そんな中、私が診察の時に一番大切にしていることは、患者さんへの「言葉がけ」です。言葉一つで考え方やお互いの関係性も変わりますし、マイナスがプラスになることだってあると思います。医師という仕事をしていると、患者さんに「ありがとうございました」という言葉をかけていただくことも多いのですが、それは違うと思うんです。数あるクリニックから当院を選んでくださって、「受診しよう、検査を受けよう」と自ら決断して行動した患者さん自身が偉いわけで、それをきちんと言葉で伝えるようにしています。何か少しでも良い方向へと導けるような、そんな言葉を患者さんにお伝えできるよう心がけています。

自由診療費用の目安

自由診療とは

人間ドック:2万170円~

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