全国のドクター9,294人の想いを取材
クリニック・病院 158,511件の情報を掲載(2024年6月10日現在)

  1. TOP
  2. 宮崎県
  3. 宮崎市
  4. 宮崎駅
  5. 三宮胃腸内科
  6. 三宮 一朗 院長

三宮 一朗 院長の独自取材記事

三宮胃腸内科

(宮崎市/宮崎駅)

最終更新日:2024/03/06

三宮一朗院長 三宮胃腸内科 main

JR日豊本線の宮崎駅東口から車で約4分ほどの堀川町に2024年1月に開院したばかりの「三宮胃腸内科」。もともとこの場所にあった内科のクリニックが閉院するにあたり、譲り受ける形で開業した。消化器内科を専門とする三宮一朗院長は、宮崎大学や福岡大学の付属病院などでの勤務を経て、研鑽を積んできた。物腰がやわらかく、穏やかで丁寧に話す姿が印象的な先生だ。専門とする消化器の疾患においては、早期発見・早期治療が一番重要と話し、内視鏡検査に力を入れる。特に宮崎県内のがんにおける死亡率の高さや、女性の大腸がんの罹患率を危惧し、少しでも検査を受けやすいようにと内視鏡専門の女性医師を招き診療体制を整える。「少しの違和感でも気軽に相談に来てもらえるようなクリニックにしたい」という三宮院長に話を聞いた。

(取材日2024年1月20日)

患者一人ひとりのライフスタイルに治療を「近づける」

2024年1月に開業したばかりですが、その経緯をお聞かせください。

三宮一朗院長 三宮胃腸内科1

大学卒業後は大学病院などでの勤務が長かったのですが、忙しい中にもやりがいがあり、知識や技術を磨くこともできる時間でした。ただ、医師として将来どういった道に進むかを考えた時に、自分が真剣にやりたいことに集中したいという思いが募り、開業を意識するようになりました。定年を気にせずに自分が元気なうちは医師として働き続けたいという希望も大きかったですね。私自身は福岡県の出身ですが、大学病院をはじめ宮崎市での勤務が長く、妻が宮崎市出身ということもあり、宮崎市内で開業する場所を探していました。そんな時に人づてに紹介してもらった縁があり、この場所に開業を決めました。こちらにはもともと内科のクリニックがあり、譲り受ける形で開業しました。

ご専門の消化器内科を選んだ理由を教えてください。

学生時代から「医師になりたい」という強い憧れがあったわけではありません。ただ手に職をつけたいという気持ちが大きく、その延長でたどり着いたのが今の仕事です。内科の医師の仕事は、計画を立てて患者さんの健康を長期的に管理していくことです。長期的に管理するということは、一人ひとりの患者さんと長く付き合い、寄り添うということ。患者さんの人生に伴走するような医師でありたいと考えた末に、内科を選びました。中でも消化器内科を選んだのは、内視鏡検査に興味があったからです。内視鏡検査についての知識や技術を磨けば、少しでも多くの方の健康を守るために貢献できるのではないかという期待がありました。

診察の際に心がけていることはどんなことでしょうか?

三宮一朗院長 三宮胃腸内科2

まずは患者さんの話に耳を傾けること。体調のことはもちろんですが、一日の過ごし方や趣味、嗜好まで聞くこともあります。それはその人なりの人生を尊重しながら、ライフスタイルに合った治療をしていくためです。大好きなものがあるのに、「体に良くないから絶対に駄目」と突っぱねてしまうと、その人の人生においての楽しみを奪うことになってしまうかもしれません。勤務医時代に、食道がん末期の患者さんの診療をしたことがあり、大好きな嗜好(しこう)品を摂りたいという願いをかなえて差し上げたことがありました。その患者さんは亡くなる直前に「何の悔いもない」と穏やかにおっしゃっていました。その経験がきっかけとなり、何が幸せかはその人自身にしかわからないのだから、嗜好(しこう)品なども「これくらいまでなら大丈夫だから、その分こうしましょう」といった提案をして、患者さんの人生に治療を近づけるようにしています。

女性の内視鏡専門医師が在籍。早期発見・治療を促す

こちらのクリニックでこだわっていることは何でしょうか?

三宮一朗院長 三宮胃腸内科3

地域の皆さんのかかりつけ医として気軽に来ていただけるよう、内科については幅広く診察しています。消化器を専門とする医師の立場として特にこだわって診ているのは、食道や胃、腸などの消化器疾患です。消化器疾患の中には、胃潰瘍や胃炎、腸炎、がんなどがありますが、早期発見につながるよう、内視鏡検査に力を入れています。生活習慣病についても力を入れており、今すぐ命に関わる病気ではありませんが、10年、20年先の寿命にも関わってくる大きな問題ですので、対策は必要です。長期にわたり管理や指導をしていくものなので、無理なく通院ができるように患者さんの生活にも配慮しながら診療を行います。

内視鏡検査を担当する医師には女性の方もいらっしゃるそうですね。

消化器のがんに限ると、日頃から体調をチェックしたり生活スタイルを見直したりすることは罹患率にあまり影響しません。どんなに規則正しい生活をしていても、なるかもしれないということです。だからこそ、検診をして早期発見・早期治療することが大事なのです。2021年の全国人口動態統計がん死亡データでは、女性の大腸がんの死亡率が1位です。大腸ポリープを切除しておくことで将来の大腸がんを予防することが望めます。当院では、女性に気兼ねなく内視鏡検査を受けてほしいという考えもあり、火曜日と土曜日には女性の内視鏡を専門とする医師が検査を行います。最近では若い世代にも内視鏡検査を勧めています。検査機器は新しい物にこだわって導入しているので苦痛も軽減され、画質が良く適切な診断をしやすいのも特徴です。

生活習慣病についてはいかがでしょうか?

三宮一朗院長 三宮胃腸内科4

生活習慣病については、日々の食事や運動などの生活を長期的に管理していくことが大事です。必要であれば生活改善のための指導を行うこともありますが、それについては患者さん一人ひとりのライフスタイルに合わせたプランを立てて、二人三脚で進められるようにしています。将来的には生活習慣病の改善にもつながるような、ダイエットが目的の体重管理やトレーニング、食事管理などのプログラムについても実施していきたいと思っています。不摂生は最終的には病気につながる可能性もあります。地域の皆さんの健康を守るために、少しでも不安材料を取り除くことができるような取り組みが当院でできればと計画中です。

軽い症状や小さな違和感にも真摯に向き合う

クリニックの今後の展望について教えてください。

三宮一朗院長 三宮胃腸内科5

まずは開院したばかりで間もないので、地域の方に愛されるクリニックにしていきたいですね。「クリニックに行く」というハードルを下げられるよう、患者さん一人ひとりの話をよく聞き、思いも大事にしながら診療を行っていきたいです。先にも言いましたが、内科は長期的に診療を続けていく必要がある疾患も多い診療科です。長い付き合いになる分、お困りの時には私だけでなくスタッフ全員が一丸となって、しっかりとサポートできるような環境にしたいと思っています。

休日の過ごし方や、健康について気をつけていることを教えてください。

宮崎に来たきっかけの一つだったのですが、研修医の頃まではサーフィンをしていました。体を動かすことは好きなのですが、海にいると病院から呼び出しがかかった時にすぐに行けないこともあり、現在はしていません。今はもっぱら妻とウォーキングをして休日を過ごしています。街中まで歩いていって食事をして帰るのがストレス解消にもなっています。あとはプランターで野菜を育てるのも癒やしの一つです。健康のために実践しているのは、食事のコントロールです。若い頃に比べて基礎代謝も下がっているので、そんなにたくさん食べる必要がないと感じています。そのため、朝はしっかり食べて、昼ご飯は食べず、夜は炭水化物を抜く、という食生活が日課になっていますね。

最後に読者にメッセージをお願いします。

三宮一朗院長 三宮胃腸内科6

少しの不調ではなかなか病院には行きにくいと感じる方も多いかもしれません。しかし軽い症状の裏に深刻な病気が潜んでいる場合がありますので、何かいつもと違う症状があれば、医療機関の受診をお勧めします。例えば、胸やけや食欲減退を感じる、便秘などの排便症状がいつもと違うといったことなど、「これくらいで相談していいのかな?」と思うようなことでも構いません。検査をして何も問題がなければこれまでどおりの生活を続けられますし、もし何か病変が早期に見つかれば、早い段階で治療に進むことができます。当院では電話で予約を受けつけています。予約優先ですので待ち時間短縮にもつながります。女性の医師を希望される場合にも応じますので、ぜひお気軽にお越しください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

内視鏡検査(保険外)/胃:約2万円~2万2000円、大腸:約2万4500円~2万6500円

Access