熊澤亮人理事長の独自取材記事

クマザワデンタルクリニック恵比寿

(渋谷区／恵比寿駅)

最終更新日：2023/12/28

恵比寿駅から徒歩3分という交通アクセスの良い場所にある「クマザワデンタルクリニック恵比寿」。理事長を務める熊澤亮人（あきひと）先生は、「歯を健康に美しく保つことの大切さ」を多くの人に実感してほしいと、歯科医院のネガティブなイメージを払拭することに努めてきた。待合室にれんが調の壁紙をアクセントとして用いたりポップな椅子を置いたりするなど、一見歯科医院らしくない居心地の良い空間も、「誰もがリラックスして受診できるように」という熊澤理事長の温かな思いの表れだ。同院ではこれまでの豊富な経験を生かし、「ワンランク上の歯科治療」を追求。難症例も含め、口の悩みを抱える患者に対して将来も見据えた総合的な診療を提供することをめざす熊澤理事長に、同院のこだわりや診療時の心がけ、今後の展望など詳しく聞いた。

（取材日2023年12月10日）

機能性と美しさを備えた「ワンランク上の治療」を追求
丁寧な説明と口全体を考慮した包括的な診療を重視
将来まで見据え、歯や口の健康と美しさをサポート

機能性と美しさを備えた「ワンランク上の治療」を追求

とてもすてきな空間ですね。こだわりをお聞かせください。

居心地の良い空間づくりを心がけました。歯科特有のにおいや雰囲気が苦手な方や、歯科医院に来ると緊張してしまうという方もいらっしゃいます。そうした方も含め誰もがリラックスできるよう、良い意味で歯科医院らしくない歯科医院をめざしました。そのために大きな窓から自然光を多く取り入れるとともに、壁紙や床材、照明などにもこだわりました。待合室も、れんが調の壁紙をアクセントとして用いたり、ポップな椅子を置いたりするなど、患者さんがリラックスして過ごせるよう工夫しています。アロマをたいたり音楽を流したり、目に見えない部分にも配慮していますね。ソフト面では、私を含めスタッフ一同、「目配り・気配り・心配り」を大切に、患者さん目線の対応を心がけています。

コンセプトを教えていただけますか？

当院は2023年に「クマザワデンタルクリニック横浜あざみ野」の分院という形で開業しました。横浜市青葉区で地域に根差して診療してきた経験を存分に生かし、「ワンランク上の治療」を追求しています。機能性と美しさの両方を踏まえつつ、一般歯科、矯正歯科、審美歯科、インプラント治療など幅広い分野で総合的な診療を提供。難症例や専門性の高い治療にも積極的に対応しています。お口の悩みや希望は人それぞれ異なるもの。そのすべてに応えるため、私自身、苦手な分野をつくらずオールラウンドに対応できる歯科医師をめざしてきました。当院では、お口の健康と美しさを保つために必要なすべての診療に力を入れています。加えてお忙しい患者さんのニーズに応えるため、通常複数回かかる治療を一度に時間をかけてじっくりと行う「短期集中治療」も実施しています。どうぞお気軽にご相談ください。

機器・設備も充実していますね。

精密な治療を、安全性に配慮した環境で安心して受けていただけるよう、先進の機器・設備を取りそろえています。その一つが歯科用CT。目に見えない、埋まっている骨や歯の状態を3次元で捉えることができるため、治療方針を決めたりインプラント体を埋める適切な位置を検討したりする点でとても有用です。CTは、エックス線検査で見逃す可能性のある、難治性の根尖性歯周炎の精査にも役立つんです。他にマイクロスコープや高倍率ルーペも備えているため、より精密な診査・診断が可能です。また当院では衛生管理も徹底しており、世界的に厳しいとされるヨーロッパ基準をクリアしたクラスB滅菌器を導入。器具を使用するたびに滅菌処理を施しています。

丁寧な説明と口全体を考慮した包括的な診療を重視

診療の際、どんなことを重視されていますか？

まず最初に疑問点をなくせるよう治療の見通しについて丁寧に説明し、ご納得いただいてから始めるようにしています。また患者さんの口腔内をトータルに診て、健康で美しい口元をつくることを重視し、細部に至るまで手を抜かずに診療を行います。それはお一人お一人に笑顔で過ごしていただきたいから。歯には第一印象を変える力があると思うんですね。話すことや食べること、笑うこと、ひいては生き方そのものをポジティブにすることも可能だと考えます。ですから口腔内全体を診て、「こうすればもっと美しい歯になる」と思う部分があれば、こちらから提案させていただきます。これまでインプラント治療や親知らずの抜歯などの口腔外科、セラミックを使った治療を数多く経験してきましたので。もちろん患者さんのお気持ちやご希望が最優先。決して無理強いはしません。

セラミックを使った治療について教えてください。

セラミックは、虫歯治療の詰め物やかぶせ物に使用する素材です。銀歯を使っている方も多いと思いますが、セラミックを使うと見た目が自然の歯に近くなるので違和感を覚えにくいというメリットがあります。もう一つのメリットは、より精密な治療をめざせること。歯と詰め物の間に隙間ができにくいため、虫歯の再発リスクが低くなることが望めます。さらに汚れがつきにくいという性質もありますので、口腔内を清潔な状態に保ちやすく、虫歯になる歯を減らせるかもしれません。個人的には、もしかしたら究極の再発予防になり得るのではないかとも思うのです。ただ保険が利かず自費診療になるため、患者さんのご意向をお伺いした上で、選択肢の一つとしてご案内するようにしています。

インプラント治療についてはいかがですか？

当院は総合的な診断・治療を追求していますので、インプラント治療をする際にも、患者さんの口腔内全体を診て、口腔環境が整っていると判断した場合にのみ行います。虫歯や歯周病、噛み合わせの問題などがあれば、まず先にそれらを治療してからインプラント治療に進むようにしています。また、CT撮影で歯や顎の骨の状態を3次元的に捉えたり、サージカルガイドという装置を使用してインプラント体を埋入する位置を精査したりするなど、事前の診断やシミュレーションで安全性を高めることも重視しています。さらにインプラントは入れたら終わりではなく、その後のメンテナンスやブラッシングによるセルフケアも大切です。その点も患者さんにご理解いただけるよう、時間をかけて説明するよう心がけていますね。

将来まで見据え、歯や口の健康と美しさをサポート

先生の診療スタンスに影響を与えた方はいらっしゃいますか？

元慶應義塾大学医学部准教授と元国際医療福祉大学教授の朝波惣一郎先生や、日本大学名誉教授で、歯周病治療の先駆的存在である伊藤公一先生。加えて、横浜総合病院口腔外科部長の今村栄作先生からも大きな影響を受けました。朝波先生と伊藤先生には以前勤めていた新宿の歯科医院で6年間お世話になり、適切な治療や仕事の在り方を学ばせていただきました。横浜市青葉区で最初に開業してからも、新宿で診ていた患者さんが、東京や埼玉、千葉からも通ってくださいました。患者さんと信頼関係を築き、長くお付き合いしていけるよう、当院でもおもてなしの心を大切にしていかなければならないと考えています。

今後の展望を教えてください。

難症例も含め、お口の問題でお困りの患者さんに総合的な歯科診療を提供していくことが私の願いです。近隣の方はもちろん、遠方の方からも頼っていただける歯科医院になりたいですね。また、予防に対する意識の啓発にも努めたいと思っており、定期的なメンテナンスが大切です。髪が伸びたら美容院に行ったり、ネイルサロンで爪をお手入れしたりしますよね。同様に歯科で定期的にメンテナンスを行うことが、生涯にわたって歯を健康できれいな状態に保つことにつながるのです。

患者さんの口腔内を健康かつ美しく保つ診療を追求しているのですね。

はい。できるだけ歯を削らず、抜かず、痛みを少なくというのは歯科医師として当たり前のこと。私はそれ以上のことをしていきたいのです。どんな状態でも諦めずに治療を行いますし、じっくり時間をかけてしっかり治すことをめざします。患者さんが疑問に思うことがあれば、理解してご納得いただけるまで丁寧に説明。その上で、決して無理強いしたりすることなく、ご希望に添った治療を提供させていただきます。今だけでなく将来もずっと良い状態を維持できるよう、患者さんと十分に相談して診療方針を決め、一緒にお口の中の美しさと健康を守っていきたいのです。それが私のめざす歯科医療であり、歯科医師としての務めだと考えています。