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患者に寄り添った治療と院内環境で
女性も受診しやすい痔の治療

うしじま内視鏡クリニック

(吹田市/江坂駅)

最終更新日:2024/01/29

うしじま内視鏡クリニック 患者に寄り添った治療と院内環境で 女性も受診しやすい痔の治療 うしじま内視鏡クリニック 患者に寄り添った治療と院内環境で 女性も受診しやすい痔の治療
  • 保険診療

男女ともに多い疾患の一つである「痔」。特に女性は気恥ずかしさからクリニックを受診せずに、長年悩みを抱えたままの人も多いそうだ。すぐに命に関わる病気ではないものの、排泄のたびの出血や痛みはQOL(生活の質)を低下させる原因にもつながる。そんな「痔」に対して、受診のハードルを下げるため環境整備に努めているのが「うしじま内視鏡クリニック」の牛嶋北斗院長。他の人の目を極力気にしなくて済むように予約制として、患者負担の少ないALTA療法や日帰り手術など、さまざまなアプローチで患者のお尻の悩みに対応している。「そもそもの原因である便秘や下痢といった排便障害から治療に取り組むこともできます。じっくり相談して治していきましょう」と優しくほほ笑む牛嶋院長に、痔の治療や同院の取り組みについて詳しく聞いた。

(取材日2024年1月29日)

さまざまなアプローチ法と受診しやすい環境づくりで早期治療につなげ、患者負担の少ない医療を提供

Q女性の方も「痔」の人は多いそうですね?
A
うしじま内視鏡クリニック 年齢や性別にかかわらず、痔になる人は多いという

▲年齢や性別にかかわらず、痔になる人は多いという

「痔」は中年期以降の男性が多くかかるようなイメージがありますが、実際には男女関係なく、日本人の成人の3人に1人がかかるといわれています。その主な原因は加齢によるものですが、中でも女性は痔になりやすい事情をより多く抱えているといえます。妊娠や出産、座り仕事が多い、冷え性、便秘がちであることなどが理由にあげられます。また、最近はシャワートイレを使い過ぎることによって、肛門の粘膜がふやけて傷がつきやすくなっていることや、トイレにスマホなどを持ち込んで、長時間力むことで肛門付近の血行を悪化させていることも要因だといわれています。

Qそもそも「痔」とは、どのような病気でしょうか?
A
うしじま内視鏡クリニック 患者の症状に合わせた治療法を提案

▲患者の症状に合わせた治療法を提案

痔とは、肛門に発生する病気の総称で、大きく「イボ痔」「切れ痔」「痔ろう」の3つがあります。さらに「イボ痔」は、イボが肛門の内側にできる「内痔核」と外側にできる「外痔核」に分けられます。一般的に「イボ痔」という時は「内痔核」を指すことが多く、イボが大きくなって排便時などに肛門から出ると鈍痛や出血が起こるほか、徐々に戻りにくくなるのが特徴です。「切れ痔」は、お尻の皮膚が裂けることで、主に便秘や下痢が原因で、男女ともに多い疾患です。「痔ろう」は、肛門腺が細菌感染を起こして肛門周囲膿瘍になり、その際に膿が出て残った管のことです。下痢が原因となることが多く、体格の大きな男性に多くみられます。

Q市販薬で対処する人も多いようですが、どんな問題がありますか?
A
うしじま内視鏡クリニック 自分で判断せず、医師に相談することが重要

▲自分で判断せず、医師に相談することが重要

どのようなお薬も適切に使うことが重要です。市販薬はそれほど種類も多くありませんし、適切な量や使用方法を理解していない場合には、なかなか改善につながらないことも多いようです。 また、切れ痔だと思っていたらイボ痔だったり、イボ痔だと思っていたら他の消化器疾患だったりという可能性もあります。痔の症状はどれも出血や痛みですので、自分がどの種類の痔なのかはクリニックで診てもらう必要があるでしょう。受診をためらう方もいると思いますが、当院では診療を予約制にし、他人にできるだけ会わずに済むよう配慮したり、女性の患者さんには女性スタッフが付き添ったりと、患者さんの気持ちに配慮した取り組みを行っています。

Q院長は肛門科診療において、どのような経験をされてきましたか?
A
うしじま内視鏡クリニック 患者への配慮を忘れず、丁寧な治療を心がける院長

▲患者への配慮を忘れず、丁寧な治療を心がける院長

消化器外科を専門としていますが、大腸検査では肛門疾患を発見することもあり、お尻周りのお悩みのある患者さんは多いことから、肛門疾患についても積極的に勉強してきました。大学病院や総合病院で数多くの外来や手術を経験し、現在も肛門科クリニックへ週1回のペースで勉強に行っています。痔は命に関わる病気ではありません。それだけに治療では、手術で根治をめざすのか、注射で素早く対処するのか、じっくり薬物療法するのか、患者さんの気持ちや生活スタイルに合わせることを大切にしています。また根本原因である便秘や下痢などの排便障害から取り組みたいといった場合にも、消化器疾患の専門家として寄り添った診療を心がけています。

Q実際にどのような治療を行いますか?
A
うしじま内視鏡クリニック 軽傷の場合は薬での治療も可能

▲軽傷の場合は薬での治療も可能

痔の治療では、手術のイメージが強いですが、必ずしもそうではありません。軽症の場合には、まず内服薬や外用薬での治療からスタートし、それだけで済む人もいます。中等症の内痔核の治療には、ALTA療法と呼ばれる注射治療を行っています。イボに直接薬剤を注射し、イボの縮小を図る治療法で、痛みもほとんどありません。当院では、検査で問題なければ当日中の治療にも対応しています。また日帰り手術にも対応していますが、入院が必要な場合や重症度の高い時には病院をご紹介しています。痔は再発しやすく、進行すればするほど患者さんの負担も増えます。気になる症状があれば、早めに受診して、早めに治療していただきたいと思います。

ドクターからのメッセージ

牛嶋 北斗院長

当院では、女性の方も気軽に受診していただけるよう、さまざまな工夫を行っています。例えば、あえて女性専用の外来を設けていないのもその一つ。そうすることで、何科での受診か、他の人にはわからないようにしています。また、院内は一人でも気軽に来院しやすい落ち着ける空間で、安心感のある雰囲気です。ほかにも、診療中は常に声かけをして、患者さんがリラックスして受診できるように心がけています。痛いイメージのある肛門鏡検査や内視鏡検査も、「いつ終わったかわからなかった」とおっしゃっていただけるように、痛みの軽減に努めています。隔週で土日の診療にも対応しています。ぜひ安心してお越しください。

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