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久保内 光一 院長の独自取材記事

よこはま乳腺クリニック

(横浜市港北区/綱島駅)

最終更新日:2024/01/15

久保内光一院長 よこはま乳腺クリニック main

東急東横線・綱島駅から徒歩1分。「よこはま乳腺クリニック」は、久保内光一院長が2023年11月に開業したクリニックだ。この道40年以上のベテラン医師である久保内院長は、両親から受け継いだクリニックを一度閉院後、病院勤務を経て、再び開業した経緯を持つ。長年医師として経験を積んだ今だからこそめざすのは、検診と診療の2本柱を大事にしながら、最後まで患者に寄り添うクリニックだ。優しい話しぶりの中に医療と患者への想いが滲む久保内院長に、開業の経緯やクリニックの方針、乳がん検診と治療への想いについて話を聞いた。

(取材日2023年12月12日)

一度閉業したからこそ強まった、理想の医療への想い

もともと、この綱島でクリニックをしていらっしゃったそうですね。

久保内光一院長 よこはま乳腺クリニック1

外科医の父と産婦人科の母が綱島で開業して、両親からクリニックを受け継ぎ、長らくこの地域に根差した診療を行っていました。一度はクリニックを閉じて、2年ほど勤務医として働いたのですが、環境を変えたことで改めて自分がめざしたい医療の輪郭が定まっていったことが、再び開業を決意した理由です。改めて再出発をしてめざすのは、検診と診療を2本柱とするクリニックです。今はまだ健康だと思っている患者さんの中から疾患を検診で見つけて、必要な場合は手術や化学療法を行い、最後までしっかりサポートする。検診から患者さんによっては必要な期間ずっと寄りそう医師であり、クリニックでありたい。そうした想いで、日々患者さんに向き合っています。

現在の患者層について教えてください。

やはり、地元の方が中心ですね。世代で言うと、多いのは検診で疾患が見つかる40~50代の方、術後に通ってくださっている50~60代の方でしょうか。中には、ご自身で気になる点があるからと、20~30代でいらっしゃる患者さんもいますね。前のクリニックの時から引き続き通ってくださる患者さんたちも心なしかリラックスして見えて、開業を喜んでくださっています。そんな様子を見るにつけても、再スタートを決めてよかったなと感じているところです。現在は、術後の経過観察にいらっしゃる方が多い印象ですが、これからは検診の割合を増やしてきたいと思っています。

先生が医師をめざされたのは、ご両親の影響が大きかったのでしょうか?

久保内光一院長 よこはま乳腺クリニック2

うちは代々医者の家系だったので、小さい頃からなんとなく自分も医療の道に進むんだろうなという気持ちがありました。特に好きだとか興味があるという訳ではなかったのですが、どの科を選ぶのかというタイミングで、父と大喧嘩をしたんです(笑)。副腎等のホルモンを扱う科を漠然と希望していたのですが、父の手前2年だけ外科に行くことに決め、そのうち方針を変えて乳腺を専門に一般消化器外科を学ぶことにしました。ですので、あまりはっきりとした理由で進んだ進路ではないのですが、この道で40年以上のキャリアを積んだ今は、この仕事が生きがいだと感じています。再度開業を決めたのも、真に生きがいのある仕事をして、出会った患者さんに責任の取れる医療を提供したいと考えたからでした。

検診と診療の2本柱で、患者に最後まで寄り添う

診療方針を教えてください。

久保内光一院長 よこはま乳腺クリニック3

僕はお喋りで、つい患者さんにもたくさんお話ししてしまうのですが、同じように患者さんにも悩んでいることや不安、治療の希望を口にしてほしいと考えています。同じ疾患の患者さんであったとしても、何を大事にしていて、何を守りたいのかは異なります。ご家族が大事な人もいればお仕事が最優先の方もいて、自身の身体や命が大事な人もいます。そうしたお話をしっかり伺うことで、患者さんそれぞれの人生に沿った導き方ができると考えているんです。例えば、「この仕事を1ヵ月やりきってから手術がしたい」と言われたら、なんとかそうできないか道を探します。もちろん、中にはすべてご希望通りに進めることが難しい場合もあります。そうした時は、患者さんと一緒に何が一番大事なのかを摺り合わせて、相談を重ねて治療の方向性を決めていきます。

検査を受けて結果がわかるまで、どのくらい時間がかかりますか?

クリニックによっては、マンモグラフィ等画像検査と生検日が別日に分かれてしまい、細胞を採取した結果が出るのが2週間、3週間も先になってしまうことがあります。もし疾患があれば結果が出るのを待つ間も症状が進行してしまいますし、ただでさえ不安な気持ちでいるのに、結果がわからないままの時間を過ごすのは苦しいものです。当クリニックでは、初診日に画像検査と生検を続けて行うことが可能です。検査会社との連携によって、生検検査の結果を最短1週間以内でお伝えできる体制を整えています。当クリニックは、初診日に院内での必要な検査を終えられますし、良性で通院不要か経過観察か、今すぐ治療が必要かといった選り分けを、速さだけでなく正確に行うよう責任を持って取り組んでいます。

患者さんと接する時に、心がけていることはありますか?

久保内光一院長 よこはま乳腺クリニック4

先程お話ししたように、当院は検査からお伝えまでの期間が短いのですが、患者さんによっては気持ちが追いつかなくて、置いてきぼりになったように感じる方もいると思います。ですので、患者さんとお話しする時は、なるべく顔や目を見て、一人ひとりに向き合いながら、順序立ててストーリーを大事にしながら説明をします。病気そのものが不安なのか、施設の設備に不安があるのか、医師の資質に不安があるのか、患者さんが何に不安を感じているのかはさまざまです。患者さんが今何を感じているのかなと想像しながら、一つ一つその人の持つ不安を外していく。そうするうちに患者さんも落ち着いてくるので、できるだけ平易な言葉でわかりやすく説明して、現状を受け止めていただけるゆとりを作ることを心がけています。

地域の受け皿として、患者の未来を守りたい

先生が患者さんにもっと知っていただきたいことは何ですか?

久保内光一院長 よこはま乳腺クリニック5

乳がん検診の対象は40歳以上ですが、当院では30代の乳がん患者さんも少なからずいらっしゃいます。「まだ年齢的に大丈夫」と思わず、35歳くらいからは特にご自身の乳房の状態に日頃から関心を持って、変化があったらすぐに気づけるようにしてほしいです。これをブレスト・アウェアネスと言います。女性の死亡原因の率が上がってくるのが35歳以上で悪性新生物(がん)が1位になりますが、その年代から乳がんが子宮頸がんを抜いていきます。30代はご自身のキャリアもこれからですし、結婚や出産、子育てといったライフステージの変化が大きくなる時期です。人生がさらに輝いていく時に、命を落としてしまうかもしれないとならないよう、ご自身の体に目を向けてほしいと考えています。当院では35歳以上の方に超音波での検診を行っています。乳がんの家族歴が多い等、遺伝性の可能性がある方はもちろん、少しでも違和感があれば受診してほしいです。

検診で引っかかったけれど、クリニックに行くのが怖いという話もよく聞きます。

そうですね。検診で引っかかると、いろいろと悪い想像をして不安になってしまう方も多いと思います。ですが、検診で引っかかった方のうち乳がんと診断されるのは14~5人に1人くらいで、それほど多くありません。不安に苛まれたり恥ずかしがったりせずに、クリニックにかかってほしいと考えています。もし乳がんだった場合、1日でも早く治療方針を決めることが大切です。それに、検診で引っかかったからと言って、必ずしも乳がんであるとは限りません。不安から解き放たれるためにも、まずはお越しいただければと思います。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

久保内光一院長 よこはま乳腺クリニック6

ここ数年で、「ブレスト・アウェアネス」という言葉を耳にしたことのある方も多いと思います。これは「乳房を意識する習慣」を意味することばです。日常の中で自分の乳房の状態を知っておけば、違和感やしこりといった変化に気づきやすくなります。少しでも違和感を感じたら、すぐに医師へと相談してください。そうすれば、医師が本当に病気なのか、病気ではないのかを見極めます。40歳というラインは乳がん検診を受ける目安ですが、検診と検診の間にも、未来を守るための投資として超音波検査を受けることも考えていただきたいと思っています。僕自身なじみ深い場所であるこの綱島で、地域の受け皿として皆さんに寄り添いたいと思っています。横浜市の乳がん検診をご希望の方は、事前の予約は不要です。念のためお電話で混雑状況をご確認の上、お気軽にお越しいただけます。あなたの未来から不安をなくすためにも、ぜひご来院ください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

超音波検査/6600円

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