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氷見 一馬 院長の独自取材記事

レアリゼ歯科クリニック

(練馬区/中村橋駅)

最終更新日:2024/05/08

氷見一馬院長 レアリゼ歯科クリニック main

中村橋駅から徒歩1分という便利な場所にある「レアリゼ歯科クリニック」。新しい医療モールの3階にある歯科医院だ。院長の氷見一馬先生は若手ながら、歯科保存学のスペシャリストとして、自分の歯を極力残す治療を受けたいと考えている人の治療に日々取り組んでいる。診療では、補綴を専門とする妻の氷見幸美副院長とタッグを組み、幅広い治療にあたっているが、さまざまな患者の悩みに対して、できるだけわかりやすい言葉で説明するのが氷見院長のモットー。たとえ話も秀逸でつい引き込まれ、通うのが楽しみになりそうな場所だと感じた。フランス語で「実現する」を意味する院名「レアリゼ」に込めた思いなど、詳しく話を聞いた。

(取材日2023年11月22日)

歯科医師をめざすきっかけにもなった保存治療に注力

まず、歯科医師をめざしたきっかけやご経歴を教えてください。

氷見一馬院長 レアリゼ歯科クリニック1

小学校から高校まで野球をしていたのですが、ある時チームメイトの顔面にボールが直撃して歯が半分に折れてしまったんです。その際に、ダイレクトボンディングによる保存治療を受けたようでした。そんなきっかけから歯科治療に興味を持ち、日本大学歯学部に進学しました。卒業後は同大学付属病院に勤務しつつ、大学院でウイルスと根尖病巣に関する研究で博士号を取得しました。一方で、伊豆諸島の神津島で離島診療にも携わりましたが、島内で歯科医師は僕一人という貴重な経験でしたね。その後、市中病院勤務などでの勤務を経て2023年に開業しました。

なぜ中村橋を開業の地に選んだのでしょうか。

生まれ育った練馬区の地域医療に貢献したいと、神津島赴任中から構想を練っていました。東京に戻って物件を探していたところ、中村橋から徒歩1分という好立地にこの医療モールが建つことを知ったんです。たまたま徒歩圏内に住んでいて、子育てしながら副院長も務める妻が通いやすいだろうというのも決め手になりました。待合室には北欧デザイナーの椅子を置いたり、キッズスペースは妻と僕が好きなキャラクターをそれぞれ配置したり、患者さんが心穏やかに過ごせるよう工夫しました。現在のところ中村橋エリアでは数少ない小児科クリニックが下のフロアにあって、患者さんを紹介してくれるのでありがたいですね。もちろん、逆に僕が紹介することもあります。

先生の専門分野について伺います。

氷見一馬院長 レアリゼ歯科クリニック2

歯科保存学を専門に研鑽してきました、保存修復学、歯内療法学、歯周病学天然歯の3分野で構成され、保存治療といってできるだけ歯を抜かない治療をめざす分野です。保存治療の専門家は、きちんと色をそろえた審美的にレベルが高い修復に努めているのはもちろん、根管治療や歯周病の原因となるプラークをコントロールすることで歯周組織を整えることも得意とするところです。どんなに素晴らしいかぶせ物をしてもそれだけでは不十分で、グラグラと揺れないようにするには土台の問題を解決するのが欠かせませんからね。8倍から20倍に拡大できるマイクロスコープも使用しながら緻密に治療を進めていきます。他院で抜歯を勧められたけれど、歯を抜きたくない、できるだけ残したいという方は、気軽に相談していただければと思います。

治療動画やわかりやすい説明で患者に安心感を

マイクロスコープを使った治療に強みがあると伺いました。

氷見一馬院長 レアリゼ歯科クリニック3

クリニック名でもある「レアリゼ」はフランス語で「実現する」という意味なのですが、「見える・わかる・知れる治療」を実現するためにマイクロスコープを積極的に活用しています。当院では保険診療でも自由診療でも、虫歯1本の治療でもマイクロスコープを使用するようにしています。例えば、根管治療で口の中をグリグリされるだけでは心配になって当たり前です。しかし、マイクロスコープの録画機能を使えば治療動画をお見せすることもできるんです。不安解消はもちろん、患者さんに予防歯科の重要性を理解していただくためにもマイクロスコープは大いに役立っています。「ガソリンスタンドで1ヵ月おきくらいのペースで洗車しなければ落とせない汚れもありますよね。お口の中も3ヵ月に1回はメンテナンスできれいにしましょう」と、車のたとえも使いながら呼びかけるようにしています。

わかりやすいですね。他にはどんなたとえ話で説明していますか?

虫歯の痛みがつらくて神経を取ってほしいという方もいますが、歯科医師からすると取らないほうがいいと判断するケースも多々あります。そんな時は、「木の根っこがなければ栄養が回らないので、葉っぱも生えず枯れてしまいますよね。歯も同じで神経がなくなって血が通わなくなると、だんだん黒ずんでもろくなり割れやすくなるんですよ」と説明します。ネットでいろいろと調べられる時代なので専門用語に詳しい大人の方も増えましたが、お子さんにはできるだけ普通の単語を使うようにしていますね。コンポジットレジンはまず光を当てて固まる様子を見せて、「魔法の粘土だよ。これをお口の中に入れるんだよ」などと言うと、目を輝かせるお子さんも少なくありません。

治療にあたってはどんなことを大切にしていますか?

氷見一馬院長 レアリゼ歯科クリニック4

まず、患者さんが何を伝えようとしているのか、しっかりと耳を傾けるようにしています。その上で、お話する際にはできるだけかみ砕いて、「何のために通うのか」をしっかり理解していただけるよう、お伝えしています。途中で治療を中断してしまうのは何としても避けたいですからね。ゴールが見えなければ患者さんも不安で当然なので、治療計画も非常に大事にしています。副院長は補綴が専門ですが必要があれば、「入れ歯の治療を始めるタイミングで副院長が担当することになります」と、最初にお話しします。逆に副院長の患者さんを僕がある時期だけ根管治療をすることもできますし、お互いの得意分野を生かした院内紹介制度を採用しているのも当院の特徴の一つです。

スマホアプリも活用してデンタルIQを高めていきたい

今後の展望についてお聞かせください。

氷見一馬院長 レアリゼ歯科クリニック5

副院長との二診制を基本としながら、矯正や麻酔を専門とする先生が来る日も設けているのですが、今後もそれぞれの強みを生かした幅広い診療を提供していきたいと思っています。また歯科衛生士も、歯の保存のための専門的な知識や技術を身につけてさらにステップアップできるよう、職場環境を整えて応援していきたいです。スタッフとは「患者さんのお話を目を見てしっかり聞こう」と日々確認しつつ、近隣の方々に末永く通っていただけるようこれからも力を合わせていくつもりです。患者さんは、近隣の方だけでなく、遠方からの方も歓迎しています。以前診療していた神津島から飛行機で通ってくださっている方もいて、とてもうれしいです。

お忙しい毎日ですが、休日はどのようにお過ごしですか?

子どもがまだ生まれたばかりなので、一緒に過ごすことが多いですね。平日はどうしても妻に負担がかかっているので、せめて休日は僕が子どもの面倒を見たいと思っています。また、ずっと野球をしてきたので、時間ができたらまたやりたいですね。ポジションは子どもの頃からピッチャーでした。今はもっぱらテレビ観戦を楽しんでいます。日本のプロ野球は昔から両親ともども応援してきたチームがあって、そこは変えられないところです(笑)。最近は大リーグで活躍する日本人選手も増えていますよね。院内の廊下に飾っているポップアートは、メジャーリーガーのバットにもイラストを描いているアーティストの作品なんですよ。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

氷見一馬院長 レアリゼ歯科クリニック6

当院はアプリが診察券になっています。予約の通知が飛ぶことや家族全体で診察券を管理できるというメリットだけでなく、1回の診療ごとに口腔内写真、エックス線写真などをアプリに送り、患者さんはスマホでいつでもご自身の口の中がどうなっているのか確認できるようにしています。拡大して見られますし、治療で何が変わっていくのか一目瞭然なので、通院のモチベーションも維持できるのではないでしょうか。男性歯科医師が苦手なお子さんもいるかもしれませんが、女性歯科医師も在籍しているのでお子さん連れでもぜひいらしてください。33年間、僕を育ててくれた練馬に少しでも恩返しができたらと思っています。今、来ているお子さんが自分の子どもを連れてきてくれるまで、かかりつけ歯科としてともに年齢を重ねていけたら幸いです。

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自由診療とは

ワイヤー矯正/88万円〜

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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