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武本 幹彦 院長の独自取材記事

たけもと内科・婦人科・麻酔科

(松山市/北条駅)

最終更新日:2023/12/13

武本幹彦院長 たけもと内科・婦人科・麻酔科 main

2023年9月1日、松山市北条で開院した「たけもと内科・婦人科・麻酔科」。思春期早発症を専門分野としながら、日本産科婦人科学会産婦人科専門医や麻酔科標榜医としても長年経験を積んできた武本幹彦院長。「全身の状態を把握して、できるだけ長く健康に生活ができるようにあらゆる角度から医療を提供したい」と力強く語る武本院長。その言葉どおり、これまで培った知識と経験を生かし、婦人科系の疾患や不妊治療、内科では高血圧症や糖尿病、高脂血症などの生活習慣病の治療・生活指導にも力を入れている。さらには頭痛や腰痛、五十肩、帯状疱疹などの痛みの治療といったペインクリニックとしての領域にも対応するゼネラリストだ。豊富な経験を生かし地域住民に寄り添った医療を提供する武本院長に、開院までの経緯や展望を聞いた。

(取材日2023年11月12日)

多岐にわたる知識と経験を生かして北条で開院

まずは簡単なご経歴と開院の経緯を教えてください。

武本幹彦院長 たけもと内科・婦人科・麻酔科1

1981年に徳島大学医学部医学科を卒業し、その後同大学の産婦人科に入局しました。というのも、離島での医療に携わる医師の物語を描いた漫画に触発され、オールラウンダーをめざしたからです。そこから徳島県と香川県で勤務し、産婦人科専門医の資格と医学博士号を取得。麻酔科標榜医としての研鑽も積みました。愛媛に来たのは2016年で、2年間麻酔科と婦人科の知識を生かして、体外受精などの不妊治療や無痛分娩を担当していました。現在は毎週月曜から水曜まで東温市の内科・神経内科のクリニックを手伝う形で勤務しているのですが、人口規模の大きさの割に婦人科クリニックが少ないということを知り、北条での開院となった次第です。

北条という場所を選ばれたのはどうしてですか?

出身が徳島県の小松島市というところなのですが、昔から故郷・小松島の景色をとても気に入っていました。故郷小松島には、島と言っていいのかもわからないほど小さな島が海に浮かんでいるのですが、その景色が北条で鹿島を望む風景に似ていたのです。特に通っているゴルフ場から見えた鹿島の景色がとても素晴らしくて、その時残りの医師人生をこの土地で過ごしたいと思いました。香川にいた時も県庁所在地の高松市ではなく、善通寺市の四国こどもとおとなの医療センター(旧・国立善通寺病院)やさぬき市民病院だったので、郊外でずっと「それぞれの地域に根差した治療」をしていたからかもしれないですね。また実は私は半世紀以上スキーを嗜んでおりまして、公認スキー指導員の資格も持っているのですが、それもあって四国の中でもゲレンデが整っている愛媛で暮らしたいという思いもありました。

開院されてから印象的だったことはどのようなことですか。

武本幹彦院長 たけもと内科・婦人科・麻酔科2

開院して2ヵ月と少したちましたが、婦人科を受診する方の割合が高いことに少し驚きました。松山市の中心部と比較すると北条地域は高齢者の割合が高いエリアですので、開院するまでは内科での受診が一番多いだろうと考えていたのですが、今は婦人科でのおりものの異常やかゆみ、避妊相談や更年期障害、子宮がん検診などの相談が多いですね。患者さんに「近くに婦人科を受診できるクリニックができてうれしい」と言っていただくことがあるのですが、やはりそういった言葉をいただくとこの地域で開院した意義を感じますし、より一層身が引き締まる思いです。

日々の不調やさまざまな疾患に寄り添う診療を

このクリニックの特徴を教えてください。

武本幹彦院長 たけもと内科・婦人科・麻酔科3

内科、婦人科、麻酔科の診療科を設けている点です。体の不調は、さまざまな部位から連動して起こることも多いため、患者さんには自覚している症状をすべてお話しいただくようお願いしています。また、患者さんには時間の許す限り、丁寧に「病気の成り立ち」から説明し、理解していただくようにしています。検査が必要な診療・治療がある場合は検査の順番をお待ちいただくこともありますが、診療科の垣根を越えて対応できますので安心してお話しいただければと思います。また、婦人科では産婦人科専門医として、女性の思春期、成熟期、更年期をトータルでサポートする“かかりつけ医”をめざしています。麻酔科医としても、肩や腰の痛みや不眠症の相談にも応じています。

婦人科では一般不妊治療もされているのですね。

当院ではご結婚前のブライダルチェックや、妊娠を希望される方のための一般不妊治療を行っています。当院は体外受精の胚を培養する要件を満たした設備や入院設備を備えていないため、より高度な治療や精密検査が必要な場合は専門病院と連携を取り、必要に応じて適切な治療施設に、責任を持って紹介させていただきます。また、婦人科では子宮がん検診や乳がん検診、避妊用ピルの処方なども行っています。診察で子宮頸がんや卵巣がん、乳がんなどが見つかった場合は、連携先の四国がんセンターを紹介させていただきます。

今特に力を入れている分野は何ですか?

武本幹彦院長 たけもと内科・婦人科・麻酔科4

子宮頸がんのワクチン接種です。子宮頸がんはほとんどの原因がHPV(ヒトパピローマウイルス)であることがわかっていて、ワクチンも開発され、公費による定期接種が行われているにもかかわらず、接種の機会を逃してしまった方がいます。小学6年生から高校1年生を対象に2009年からワクチン接種が始まったのですが、その後HPVワクチンの接種が積極的に推奨されなかった時期があったことが大きく関係しています。生年月日が一定の対象範囲内の女性はキャッチアップ接種として公費で接種が受けられるのですが、合計3回の接種を完了するためには6ヵ月かかります。キャッチアップ接種の期限は2025年3月なので、少しでも多くの女性に接種していただいて、一人でも多くの方が子宮を失わずに健康でいられるよう、婦人科医としてワクチンの有用性を伝えていきたいと思っています。

健康寿命を意識した医療をシームレスな形で提供

物忘れ専門の外来や骨密度の測定も行われているのですね。

武本幹彦院長 たけもと内科・婦人科・麻酔科5

そうですね。物忘れ専門の外来や骨密度の測定を実施している点に関しては、約5年前から、知り合いの内科クリニックを週3回手伝っていることが、大きく影響していると思います。同クリニックは、もともと脳卒中や頭痛、しびれやめまいなどを専門的に診療している神経内科なのですが、訪れる人の7割が認知症治療で、残りが生活習慣病に関する治療です。自分のクリニックでもこれらの疾患に対応できるような環境を整えています。ちなみに骨密度の測定機器には、快適に検査を受けていただけるようにマットを敷いています。

北条地域における婦人科クリニックとして、意気込みを聞かせてください。

昔は女性の平均寿命と閉経年齢はほぼ同じでした。現在の女性の平均寿命はおよそ87歳。人生を通してみたとき、例えば初経が13歳、閉経を50歳とすると、月経がある期間が37年、月経がない期間も37年になります。臓器の寿命はそれぞれ異なり、閉経はいわゆる卵巣の寿命といえるわけですが、閉経しても命が終わるわけではありません。ですので、婦人科系疾患や不妊症の治療はもちろんですが、閉経後、介護や寝たきりの状態を回避して健康寿命を平均寿命に近づけていくことも、医師としての使命だと思っています。そのために僕はどのようなお悩みにも応えていくつもりです。

最後に、読者に向けてメッセージをお願いします。

武本幹彦院長 たけもと内科・婦人科・麻酔科6

当院では、おりものの異常やおなかの痛みなど、思春期・更年期に症状が現れる婦人科系疾患をはじめ、高血圧症や糖尿病、高脂血症、痛風などの生活習慣病、肩や腰の痛みなどにも対応することができます。また、保険診療、自由診療ともにエイジングケアに関する診療も行っています。さらに、私はスポーツ医学に関しても専門的な知識があるため、スポーツ外傷やメンタル相談などにも対応しています。これまでの経験を生かして、さまざまな領域に対応できるオールラウンダーとして、患者さんが抱えている不安や悩みに寄り添う診療を提供していきたいと思っております。まずはお気軽にご来院ください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

乳がん検診(触診・超音波検査併用)/4500円、子宮頸がん検診(超音波検査・細胞診)/5000円、不妊治療/5000円〜、エイジングケア/1000円~、ブライダルチェック/1万1000円~、避妊用ピル(1ヵ月)/3000円~

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