予防医療の観点を踏まえた
身体の機能面からの専門トレーニング
あやこいとうクリニック
(渋谷区/代官山駅)
最終更新日:2024/05/22
予防医療に力を入れる「あやこいとうクリニック」では、フランス・パリ生まれのフロアバレエメソッドと、スポーツコンディショントレーニングを取り入れている。院内には専用スタジオを設け、それぞれ専門のトレーナーが指導。自身も長くスキーに親しみ、スポーツ医療にも詳しい伊藤史子院長は、自らフロアバレエメソッドを体験し、柔軟性の向上や肩凝りの改善、体の左右差に気づき、ゆがみが矯正されていくプロセスを理解したという。身体機能の向上は、スポーツ選手だけでなく高齢者にとっても重要だ。ケガの予防だけでなく、関節磨耗や腰痛の軽減、呼吸機能の向上や筋力低下予防にも役立つという。体の機能面からのアプローチについて、伊藤院長に話を聞いた。
(取材日2017年11月13日/情報更新日2024年4月11日)
目次
自分に合ったトレーニングで筋肉を動かし「5年前より若い5年後の自分」を維持する
- Q身体機能向上のためのトレーニングとはどのようなものですか?
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A
予防医療の考えを取り入れた体の機能面からのアプローチとして、フロアバレエメソッドとスポーツコンディショントレーニングを取り入れています。フロアバレエメソッドは、床の上で重力を逃がしてバレエを行うレッスンで、フランス式のバレリーナの育成方法の一つ。ずっと爪先で立っているため膝や腰などを壊しやすいバレリーナをなるべく故障させず、バレリーナとしての寿命をできるだけ長くするという目標で始まった育成メソッドです。自分の動かしたい筋肉、一つ一つの筋肉を別々に動かせるぐらいの感覚を養うことで、バランス感覚が向上し、どの体勢でも身体がぶれなくなることでケガなどの予防につなげます。
- Qフロアバレエメソッドはどのような人に適応されるのですか?
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A
ヨーロッパではプロのサッカー選手やバスケットボール選手のケガ予防として取り入れられ始めていますし、リタイヤしたバレリーナが体作りのために行うこともあります。年齢が高いからできないということはないんですね。いつもと違う体の動きをすることで、忘れていたシナプスがつながってくるんです。当院にもスポーツ選手や若い方も来院しますが、それだけでなく高齢者がケガをしないで健康に過ごせる「身体機能」維持のためにも取り入れています。自分が行きたい所に自分の足で行く、やりたいことが自分の体でできる。あらゆる年代のそれぞれの目標達成のために行うメソッドです。
- Qスポーツコンディショントレーニングはどのようなものですか?
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A
故障した選手の現場復帰に貢献したり、ゴルフ選手のメンテナンスを手がけていらした、バイオメカニクス専攻の大学教授が解析から指導にあたります。歩行など体の動きを見ただけで、バランスの悪い箇所や痛みの原因が推定できます。コンセプトは筋肉一つ一つを連動して動かせるよう導くこと。統合的に筋肉を使いこなせると効率的な動きが可能となり、ケガの予防やパフォーマンスの向上につながります。学校のサッカーチームでレギュラーになりたい、ケガばかりするから何とかしたい、ひどい腰痛を治したいなど、さまざまな目的で来院されます。
- Qフロアバレエとトレーニング、どちらが適応かの判断は?
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A
フロアバレエメソッドは、バレリーナが担当しています。きれいに楽しく、「日常の仕草も優雅になればいいな」と考えていたり、バレエや器械体操、アイススケートなど、身体強度に加え、柔軟性と優美さを上げたい場合はフロアバレエメソッドをお勧めします。ケガを繰り返している・苦手な動きがある・競技者として伸び悩みがある場合は運動解析をお勧めしますね。クリニックのサポートメンバーとトレーナー陣は常に連携しており、検査結果やトレーニング経過から、必要と判断すれば、スポーツ選手を専門に診ている連携病院にフォローしてもらっています。