全国のドクター9,222人の想いを取材
クリニック・病院 158,511件の情報を掲載(2024年5月25日現在)

  1. TOP
  2. 福岡県
  3. 飯塚市
  4. 飯塚駅
  5. 医療法人ひまわり会 はた眼科
  6. 加齢黄斑変性症や緑内障はOCT検査で早期発見・早期治療を

加齢黄斑変性症や緑内障は
OCT検査で早期発見・早期治療を

はた眼科

(飯塚市/飯塚駅)

最終更新日:2024/04/19

はた眼科 加齢黄斑変性症や緑内障は OCT検査で早期発見・早期治療を はた眼科 加齢黄斑変性症や緑内障は OCT検査で早期発見・早期治療を
  • 保険診療

加齢によって網膜の中心である黄斑に、障害が起きる眼疾患の加齢黄斑変性。物がゆがんで見える、中心が暗く見えるなどの症状が現れる疾患だ。また、失明に至ることもある緑内障。これらの眼疾患のゼネラリストである「はた眼科」の秦俊尚院長は、従来の診察や眼底検査に加えて、網膜の断面を観察できるOCT(光干渉断層計)検査によって、さまざまな病気の早期発見に努めている。この検査では、網膜の断面を画像化することによって三次元的に捉えることができ、むくみの程度や出血の範囲、深さなどを精密に把握することができる。正常の人と比べて、目の奥の視神経繊維層の厚みや視神経乳頭の陥凹(かんおう)も測定することができるため、緑内障の早期発見や経過観察にも有用。そんな、OCT検査で発見できる眼疾患などについて詳しく聞いた。

(取材日2024年4月1日)

網膜の断面図を画像化し、眼底の状態を調べるのに非常に有用なOCT検査で眼疾患の早期発見を

QOCTという検査機器について教えてください。
A
はた眼科 高速、高分解能、非侵襲、リアルタイムで観察が可能なOCT

▲高速、高分解能、非侵襲、リアルタイムで観察が可能なOCT

主に網膜の構造を精密に検査するために開発された先進的な検査機器です。眼球内の一番奥にあり、カメラでいうとフィルムにあたる部分の網膜の断面図を画像化し、眼底の状態を調べることができます。赤外線を目の表面から網膜まで往復させて、網膜を層別に詳細な情報を得ます。当院では、眼底の血管の走行状態も確認できますので、緑内障や加齢黄斑変性などの網膜のさまざまな病態に対応可能です。従来の診察では見えなかった網膜の断面を見ることができるため、病変をより適切な位置で把握できるのも大きな特徴です。赤外線なので、CTと違い被ばくの心配がなく、繰り返し撮影できますので、当院でもかなり活用しています。

Q検査はどのように行うのですか?
A
はた眼科 目の病気を見逃さないように細部までしっかり検査を行う

▲目の病気を見逃さないように細部までしっかり検査を行う

顎と額を固定し、機械の中をのぞくだけのごく簡単な検査です。検査時に瞳孔を開くための目薬を点眼しますが、痛みはほぼありません。検査にかかる時間は数秒。目の負担も少なく検査を終えられるのが特徴です。そして、同年代の正常な値と比較して異常値であるかどうかコンピューターで解析します。また、さまざまな指標の検査結果を時系列で数値化することも可能です。緑内障になると、一部の網膜が薄くなり診断の根拠となります。視野障害出現前の初期変化を捉えることができる、たいへん有用な検査だと考えています。緑内障は40歳以上の人がなりやすく、年齢が上がるに従って有病率が高くなりますので、定期的な検査を心がけてください。

Q検査ではどんな病気がわかるのでしょう。
A
はた眼科 視力検査のエキスパートである視能訓練士も在籍

▲視力検査のエキスパートである視能訓練士も在籍

OCT検査では、加齢黄斑変性、緑内障、黄斑浮腫、黄斑円孔、黄斑上膜、網膜剥離、網膜中心静脈閉塞症、網膜静脈分枝閉塞症、新生血管黄斑症、網膜硝子体界面症候群と、わかる病気は多岐にわたります。特に糖尿病の合併症の一つである糖尿病網膜症の早期発見が可能になった点は大きなメリットで、糖尿病高血圧症などの生活習慣病にも有用です。視野検査同様に、定期的に検査を行うことで、緑内障の進行状況を知ることもできます。緑内障の診断においては、眼底検査、視野検査と合わせて、総合的に判断します。視野欠損の進行は自分では気づきにくいため、定期的な検査がとても大事です。

Q緑内障の早期発見についても教えてください。
A
はた眼科 専門用語は使わずにかみ砕いて病態を説明する

▲専門用語は使わずにかみ砕いて病態を説明する

初期段階における自覚症状がほとんどなく、知らない間に病気がゆっくりと進行するのが緑内障の大きな特徴。失明に至る恐れがあります。見える範囲が少しずつ狭くなっていきますが、かなり進行するまで自覚症状がありません。早期に発見して、点眼治療を継続することで、車の運転を続けることや、日常生活に支障を来さない状態の維持がめざせます。OCT検査で兆候が見られれば、視野検査で視野障害がないかどうかを確認します。障害を起こした所は治らないので、いかに進行を緩やかにできるかが大事。早期に発見し、早期に点眼を始めるのが重要です。40代~50代の方が他の主訴で来院し、偶然見つかる可能性もあります。

Q患者さんにはどのようなメリットがあるのですか?
A
はた眼科 患者に対しては、常に丁寧に接するように心がけているという

▲患者に対しては、常に丁寧に接するように心がけているという

OCT検査自体が、高速、高分解能、非侵襲、リアルタイムで観察が可能と、体に負担が少ない上、通常の検査では発見が難しい緑内障の早期発見や経過観察にも有用であることもメリット。緑内障は糖尿病などと一緒で発症してしまったら、一生フォローし続けるしかありません。そうなると、患者さんにとっては通いやすさも重要になってくると思います。当院は商業施設内のクリニックということで、アクセスも良く、患者さんにとって通いやすいというのも大きなメリットではないでしょうか。土日祝日も診療しているのも、お喜びの声をいただいております。買い物などをしながら待ち時間を有効に使えるのも良い点だと言えるでしょう。

ドクターからのメッセージ

秦 俊尚院長

当院には小児の弱視や斜視の視能矯正や視機能の検査を行う視能訓練士が在籍しておりますので、乳幼児からご高齢の方まで世代を超えて皆さんの目の健康を守るサポートをいたします。このように、当院は幅広い対応ができますし、特に緑内障は症状が出る前に発見することが重要です。気づいたときには末期だったということにならないよう、症状がないうちに検査を受けられてください。加齢黄斑変性については、加齢のほか、紫外線、喫煙、遺伝、生活習慣なども原因となることが知られています。一度障害を受けた網膜は再生することはありません。早期治療が必要な病気ですので、40歳になったら一度検査を受けられることをお勧めします。

Access