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山中 裕子 院長の独自取材記事

ゆうこ耳鼻咽喉科クリニック

(京都市北区/北山駅)

最終更新日:2023/08/25

山中裕子院長 ゆうこ耳鼻咽喉科クリニック main

京都市営地下鉄烏丸線の北山駅から徒歩6分の場所にある「ゆうこ耳鼻咽喉科クリニック」。高校までを北山で過ごしたという山中裕子院長は、勤務医で経験を積んだ後、少しでも地元に貢献できたらという想いで2023年7月に同院を開業した。医師になりたての頃に勤めた京都第一赤十字病院で耳鼻咽喉科の面白さに出合ったという山中院長。その後、東京慈恵会医科大学附属病院にて一般的な疾患の手術や診療をはじめ、多数の鼻の手術や副鼻腔専門の外来、嗅覚専門の外来などの経験を積んだ。特に鼻の疾患を得意としており、副鼻腔炎の確定診断に有用なCTを導入するなど設備にもこだわった。通いやすく、地域住民の生活に寄り添ったクリニックをめざしたいと話す山中院長。クリニックの概要や今後の展望などについて詳しく話を聞いた。

(取材日2023年7月26日)

念願かない、地元で開業

この地に開業された理由を教えてください。

山中裕子院長 ゆうこ耳鼻咽喉科クリニック1

自分の専門を耳鼻咽喉科に決めた時から、いつかは開業したいという想いを漠然と持っていました。私は高校までを北山で過ごしましたし、開業するなら京都にしようと話し合っていました。それを1つの目標にして、それまでは勤務医として多くの経験を積みました。いろいろなタイミングを加味した結果、2023年7月の開業となりました。このエリアは住んでいた場所に近くてとてもなじみ深い場所です。これから少しでも地元に貢献できるのであればうれしいです。

院内の雰囲気や設備のこだわりを教えてください。

院内は明るく、どの年齢層の方にも気持ち良く来院してもらえる雰囲気になるように造ってもらいました。設備としては、私が鼻の疾患を得意としていることもあり、副鼻腔炎の確定診断に役立つCTを導入しています。今はCTもコンパクトになり、患者さんの負担も少なく手軽に検査できるようになってきました。診察室にはモニターを設置して、画像を用いながらわかりやすく説明できるようにしています。その他にも、聴力検査室、内視鏡検査装置、レーザー治療装置などを備えております。また、トイレはバリアフリーでおむつ替えシートも用意しています。また、発熱患者さん用の隔離室も用意しており、出入り口も別にして動線を完全分離しています。発熱のある方は事前にお電話でお知らせいただきたいと思います。

耳鼻咽喉科を専門に選ばれたのはなぜですか?

山中裕子院長 ゆうこ耳鼻咽喉科クリニック2

東京慈恵会医科大学を卒業後、医師になりたての2年間は京都第一赤十字病院でいろいろな科をローテーションしました。中でも特に、耳鼻咽喉科の先生が丁寧に教えてくださり、この科の面白さに気がついたんです。もともとマニアック好きなのですが、耳鼻咽喉科で使用する機器はマニアックですし、診察や手術もこまごまとしていて特殊であることが面白くて。あとは、幅広い年代の方が治療対象になることや、内科的な要素と外科的な要素を併せ持っていることも魅力に感じて、この診療科を選びました。その後は京都府立医科大学で耳鼻咽喉科の基礎を学び、それから東京慈恵医科大学で多くの手術や、副鼻腔専門の外来、嗅覚専門の外来などで経験を積みました。特に、鼻の疾患に関しては得意としています。嗅覚障害に関しては、設備の問題ですべての検査ができるわけではありませんが、ご相談いただければ適切なアドバイスや紹介をすることができます。

症状だけでなく全体を意識して診療したい

クリニックではどのような診療ができますか?

山中裕子院長 ゆうこ耳鼻咽喉科クリニック3

鼻の疾患としては、アレルギー性鼻炎、舌下免疫療法、急性・慢性の副鼻腔炎の診断と治療、嗅覚障害などに対応しています。鼻の粘膜が腫れて鼻詰まりがひどい方を対象に、日帰りレーザー手術も実施予定です。アレルギー性鼻炎に関しては小さいお子さんにも増えていると感じていて、基本的にはアレルゲンの除去を図ったり抗アレルギー薬による治療を行ったりします。スギとダニに関しては舌下免疫療法も可能ですが薬剤不足の影響で、スギに対する舌下免疫の治療を新規で開始するのは、今の時点では難しい場合があります。耳の疾患としては急性・滲出性中耳炎、突発性・加齢性難聴、また、メニエール病などのめまいの疾患のほか、喉、顔、首周辺の異常、睡眠時無呼吸症候群にも対応しています。睡眠時無呼吸症候群は、耳鼻咽喉科では鼻の構造をチェックしながら治療を進められる点がメリットだと思います。

月に2回、補聴器の相談にも対応されているそうですね。

毎月、第2月曜日と第4月曜日の午前中に補聴器屋さんに来ていただいて、予約制で補聴器の相談ができるようにしています。補聴器は耳鼻咽喉科に行って診察と聴力検査をしてから導入するのが基本です。なので補聴器の購入を希望される際には、ぜひ耳鼻咽喉科の診察を受けていただければと思います。新たに補聴器の購入を考えている方だけでなく、普段お使いの補聴器の調子が悪くて相談したい方などもご予約してからお越しください。

患者さんに接する際に心がけていることはありますか?

山中裕子院長 ゆうこ耳鼻咽喉科クリニック4

患者さんがおっしゃった症状だけを診るのではなく、患者さんという人間全体を意識しながら診ることです。個々の患者さんにはそれぞれの生活の流れがあるので、普段どのような生活をしていてどのような場所に戻るのかを意識しながら、前回の診察から今回までのつながりもしっかりと理解して診察できたらと思っています。あとは当たり前のことですが、きちんと説明をすることや、忙しくてもパソコンばかり見ないで患者さんの目を見て話すことなど、コミュニケーションの取り方も大事にしていきたいです。お子さんの場合でも、親御さんとお子さんの両方に気を配りながらお話ししたいと思っています。

子ども連れにも寄り添えるクリニック

鼻の疾患を得意とするほかにクリニックの強みはありますか?

山中裕子院長 ゆうこ耳鼻咽喉科クリニック5

女性の医師であり、2児の母でもあるので、お子さんにも優しい気持ちで接することができます。また、お子さんを連れた患者さんの気持ちにも寄り添えると思います。子連れウェルカムです。当院には小児科病棟出身の看護師もおり、安心してお越しいただけるよう努めています。また、これまで勤めてきた大規模病院では、鼻汁を吸うだけ、耳垢を取るだけといった症状の患者さんはあまり来られませんでしたが、これからは地域のクリニックとして、そういった症状にも積極的に対応していきたいと考えています。

今後の展望を教えてください。

近い将来ではないかもしれませんが、将来的にはニ診制にしたいと考えています。その理由は、これから長くクリニックを続けるためにライフワークバランスを整えたいのと、待ち時間を短縮できる点で、患者さんにもメリットが大きいと思います。一時期だけすごく忙しくして息切れしてしまうのではなく、長く続けることが地域にとっても大事なことだと思うのです。

地域の皆さんや読者の方にメッセージをお願いします。

山中裕子院長 ゆうこ耳鼻咽喉科クリニック6

耳・鼻・喉・顔などに関する困り事や不調がある方は、どのような小さなことでもお気軽にご相談ください。耳鼻咽喉科専門の医師として、しっかりと診断・サポートさせていただきます。「風邪をひいたな、耳の調子が悪いな、じゃあちょっと行ってみよう」というような、皆さんの生活に密着した存在になれるよう精進していきますので、末永くよろしくお願いいたします。

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