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薄井 隆宏 院長の独自取材記事

鷺沼うすい眼科

(川崎市宮前区/鷺沼駅)

最終更新日:2023/07/24

薄井隆宏院長 鷺沼うすい眼科 main

東急田園都市線鷺沼駅から徒歩3分と利便性の高い場所にある「鷺沼うすい眼科」。2023年6月に開業し、地域住民のさまざまな眼科疾患をフォロー。近視やドライアイなどの外来診療はもちろん、白内障の眼内レンズ手術、網膜剥離に対する硝子体手術、レーザー治療まで幅広い外科治療に対応できるため、他院からの紹介による受診も多いという。院長の薄井隆宏先生は大学病院などで眼科の緊急手術や難症例の手術に取り組んできた経験豊富な医師。クリニックにおいても外科治療に注力していくほか、一般診療にも積極的に関わっていきたいそう。また、クリニックのある鷺沼は薄井先生の地元。「大学病院レベルの治療で地域医療に貢献したい」と意気込む薄井先生に、これまでの経験からクリニックの特徴まで詳しく話を聞いた。

(取材日2023年7月6日)

父の後を継ぎ大学病院レベルの眼科診療の提供をめざす

ご開業おめでとうございます。まずは先生のご経歴を教えてください。

薄井隆宏院長 鷺沼うすい眼科1

父がここ鷺沼で医師として働いていましたから、その背中を見て育ったので医療の道を選んだのは自然の流れだったのかなと思います。父と同じく外科を選んだのですが、もっと多くの手術に携わりたいと考え眼科に転科。昭和大学の眼科に入局し、昭和大学藤が丘病院、昭和大学横浜市北部病院などで手術を中心に診療をしてきました。専門は網膜剥離などの治療である硝子体手術ですが、水晶体の硬度が上がってしまった難症例の白内障手術、緑内障の手術など、さまざまな手術に対応できるよう研鑽を重ねてきました。一方、後進の手術の指導にも携わり、忙しい毎日を過ごしてきました。

そういった中で開業を決意されたきっかけがあったのでしょうか?

若い頃から父の後を継ごうという考えはありましたが、大きなきっかけはもっとたくさんの患者さんの治療に関わりたいという思いでしょうか。大学病院をはじめ基幹病院では患者さんの数も多く、いざ手術を受けるとなっても時間がかかってしまいます。地域にさまざまな手術に対応できるクリニックがあれば、患者さんの待機など負担も減るはずです。そういった思いから2023年6月にこのクリニックを開業しました。ここ鷺沼は小さい頃から過ごしてきた地元ですから、父と診療科は違いますが「薄井先生の息子さんのクリニックね」と気にかけてくださる方も多いんですよ。父は引退しましたが、今度は私がこの街の医療に貢献できればと思っています。

とてもきれいなクリニックですが、こだわったポイントはありますか?

薄井隆宏院長 鷺沼うすい眼科2

患者さんが落ち着けるような雰囲気にしたかったので、内装はシックな感じにしました。またコロナ禍以降、手洗いの機会も増えていると思いますので、パウダールームは壁紙など細部にまでこだわったんですよ。また手術室は清潔感のある白で統一し、圧迫感がないように広いスペースを確保しました。クリニック内にエレベーターが直結しているので、車いすでそのまま来院いただくこともできます。設備としては大学病院レベルの診療ができるように充実させ、各種検査装置をはじめ、手術顕微鏡やレーザー装置、白内障手術でリアルタイムに活用できるガイドシステムなどを備えています。基本的に当クリニックの手術は日帰りなので入院設備はないのですが、入院が必要な場合は関連病院での手術が可能です。

幅広い手術と外来診療で地域のニーズに応える

こちらのクリニックではどんな症状を診ていただけるのでしょうか?

薄井隆宏院長 鷺沼うすい眼科3

基本的に目の症状であれば、どんなご相談でも対応できます。単純に物が見えなくなったという症状はもちろん、目がかすむ、物が重なって見える、歪んで見える、視野が一部欠けているなど、視力障害全般を診療できます。得意な手術だけではなく一般診療についても力を入れていきたいと思っていますから、ものもらいができた、ドライアイがつらいなどの症状もどんどんご相談いただければと思います。手術に関しては白内障、緑内障、強膜炎、網膜剥離、加齢黄斑変性症、糖尿病網膜症など、幅広く対応可能です。ただし角膜移殖の手術はできないので、必要な患者さんがいらっしゃった場合は後輩の病院を紹介するようにしています。

幅広い診療はクリニックの特徴ですが、その中でも特に力を入れたいものはありますか?

やはり高齢者が多いので、白内障の眼内レンズ手術、実際に受診が多い緑内障の治療については地域にとって重要だと感じていますし、注力すべき診療だと感じています。緑内障については薬物療法、レーザー治療に加え、白内障手術と同時に行う低侵襲な手術が可能です。また私自身の専門である硝子体手術に関してもしっかりと続けていきたいですね。硝子体手術はこれまでの経験もあって、近隣の病院やクリニックから紹介でいらっしゃる患者さんも多いのですが、遠方まで行かずとも家の近くで手術が受けられるということを皆さんに知ってもらえたらうれしいですね。

ご開業されてから相談の多い症状についても教えてください。

薄井隆宏院長 鷺沼うすい眼科4

勤務医時代にはあまり気にしていなかったのですが、意外に涙の症状で悩んでいる方が多いようです。その一つが流涙症。当クリニックでも受診の多い症例で、涙道が詰まるなどして涙があふれてしまう病気ですが、目尻から涙が流れ皮膚がただれてしまう方がいらっしゃいます。常にハンカチが手放せないなど日常生活に支障を来してしまうので、今後は私自身も経験を重ねながら診療を行っていきたいと思います。またもう一つ気になっている方が多い症状に、飛蚊症が挙げられます。困っているという方は気軽にご相談ください。

シンプルかつスマート、あっという間に終わる手術を

患者さんと向き合う際に気をつけていることはありますか?

薄井隆宏院長 鷺沼うすい眼科5

一番気をつけているのは、患者さんの目を見ること。自分自身が患者として病院に行くこともありますが、目を見て話してくれない医師に不安を感じたんです。ですから診療する際にはしっかりと目を見て、向き合いながらお話しをするようにしています。眼科ということもあって顕微鏡を挟んでお話しすることが多いので、いつも心がけています。あとはありきたりかもしれませんが、患者さんの話を聞くこと。診療が詰まっていたとしても話をさえぎらず、耳を傾けることを大切にしています。また、手術においては痛みを与えないことが重要。これも自分の経験ですが、歯科治療で抜歯を受けた時に強い痛みを感じてショックを受けました。その経験もあって、シンプルかつスマート、あっという間に終わる手術を目標にしています。

スタッフの皆さんにはどんな方が多いのでしょうか?

自慢ではないですが、優秀なスタッフがそろっていますよ。開業は初めてのことですが、経験を積んだベテランスタッフばかりです。指示をしなくてもテキパキと処置をしてくれますし、丁寧なあいさつで接遇にも自信があります。何よりすごいと感じるのは患者さんに寄り添う姿勢。例えば問診を行う時には患者さんの横に座って同じ目線になって話を伺う。忙しいとなかなかできることではありませんし、当クリニックの自慢の一つです。

最後に今後の目標や読者にメッセージをお願いします。

薄井隆宏院長 鷺沼うすい眼科6

当クリニックのコンセプトは「地域に根差した医療」ですから、大学病院など大きな病院に行かずともここで地域の皆さんの悩みを解決できるようにしていきたいと思っています。そのため今後はオルソケラトロジーのような角膜矯正にも取り組んでいきたいですし、眼内コンタクトレンズなども検討を進めています。将来的には得意としている手術だけではなく、外来診療でも皆さんに頼っていただけるようなクリニックをめざします。当クリニックが提供する医療で皆さんに喜んでもらえれば、この地域で育ってきた身としてもうれしいですね。

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