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石井 龍之 理事長の独自取材記事

VERNO SKIN CLINIC

(世田谷区/桜新町駅)

最終更新日:2023/07/19

石井龍之理事長 VERNO SKIN CLINIC main

2023年5月、慶應義塾大学で再生医療の研究を手がける石井龍之理事長は、桜新町駅から徒歩5分の場所に「VERNO SKIN CLINIC」を開業した。大学病院のサテライトクリニックとして、皮膚科や形成外科などの保険診療に加え、美容医療までトータルでケアをする総合スキンクリニックだ。慶應義塾大学医学部形成外科の皮膚再生・若返り医療研究チームの医師を中心に、皮膚科や形成外科の専門医師による診療で、眼瞼下垂、わきがや多汗症など、保険・自費診療ともに幅広く対応。皮膚症状に合わせた化粧品の開発にも力を入れ「皮膚のことならばVERNOに行けば解決できる」と信頼されるクリニックをめざす。「皮膚科・形成外科・美容医療に特化した、いわば小さな大学病院なんです」と話す石井理事長に開業の経緯や今後の展望を聞いた。

(取材日2023年7月7日)

専門的な視点で皮膚を科学するクリニック

先生は慶應義塾大学で再生医療の研究をされているそうですね。なぜ開業されたのですか?

石井龍之理事長 VERNO SKIN CLINIC1

私は慶應義塾大学医学部形成外科の皮膚再生・若返り医療研究チームの一員です。大学から充てられた研究費の中で皮膚の再生などの研究を進めていますが、整容面を目的とした医療については研究費のサポートが得られにくいという状況があります。そこで考えたのが、専門知識を生かしての臨床の場であるサテライトクリニックです。皮膚の研究者でもある皮膚科や形成外科の専門医師が高水準の医療サービスを提供し、当院で得た収益の一部を研究費に充て、より良い形として患者さんに還元。ひいては新たな治療の開発など、日本の美容医療の発展に貢献していきたいと思っています。一般的に大学病院の使命は臨床と研究ですが、それは私たちも同じこと。当院は皮膚を科学する、いわば小さな大学病院と考えています。

チーム医療に携わる医師やスタッフについてご紹介ください。

私の他にも皮膚再生・若返り医療研究チームに所属する医師たちが在籍。皮膚科や形成外科の専門医師の視点から安全性が確認できる治療機器や薬剤を選び、大学病院レベルの治療を提供できるよう努めています。今後、研究チームの医師が当法人内で開業をしたり、チーム独自で開発した治療機器や治療法を臨床に用いたりと、さらに慶應義塾大学との連携強化を考えています。外部の研究員もメンバーに加わっており、症状や治療に合わせた化粧品の開発なども手がけていく予定です。看護師や受付も、それぞれ皮膚科や美容皮膚科の知識をもつスタッフぞろい。患者さんに安心してカウンセリングや治療を受けていただけるよう、環境づくりや接遇面にも気を配っています。

院名の「VERNO」はどのような意味をもつ言葉なのでしょうか?

石井龍之理事長 VERNO SKIN CLINIC2

もともとラテン語に「Verno(ヴェルノ)」という言葉があり、若返り、再生、成長、新たな始まりなどの意味をもちます。私にとっては再生医療も美容医療も同じ医学領域で、すべてが「Verno」のもつイメージにあてはまります。再生医療と美容医療の両立を可能にするための取り組みを「Verno」と捉え、法人名と院名につけました。

「お肌のかかりつけ医」として皮膚に関する悩みに対応

先生の研究している「再生医療」とはどのような内容なのでしょうか?

石井龍之理事長 VERNO SKIN CLINIC3

皮膚や臓器を再生するという研究で、行き着くところは失った組織を丸ごと再生させるような医療です。とはいえ人体での実現には程遠いのですが、実はイモリのようにすでにその能力を持った動物もいるんですよ。それらの動物は、手足だけでなく、脳や心臓を損傷しても傷痕も残さずに再生するのです。「そのメカニズムを解明し、人間にも応用できないだろうか」というテーマで、いくつかの大学と共同で研究を行っています。

その知識を診療でどのように生かそうとお考えですか?

診断や治療を行う上で研究の知識や経験は大いに役立ちます。皮膚の再生研究などでは「ヒト」の細胞や組織を扱った実験も行うため、教科書や臨床経験だけでは得られない細胞の反応や組織の微細構造が理解できるようになります。そのため、レーザー治療で得られる効果やリスクの正確な評価につながったり、インターネットで出回るような知識に惑わされることなく正確に評価し、患者さんにわかりやすく説明できるようになります。医療には必ずリスクも伴うため、単なる経験だけではなく専門的な知識を習得した医師にしっかりと説明を受けてから施術を受けることが重要です。

診療時に心がけていることをお聞かせください。

石井龍之理事長 VERNO SKIN CLINIC4

まずは患者さんの話をしっかり聞き、悩みの本質を見極めるようにしています。美容が命を左右することはないのでしょうが、人生をより生き生きとさせるために必要なものだと私は思います。「見た目」を科学的にサポートすることで、人生をより豊かにするお手伝いができるよう尽力しています。しかし人間にはイモリのような再生能力はありませんし、現代の医療にも限界があるのは確か。中には効果が期待できる反面、日常生活に影響を及ぼす結果となる治療も存在します。効果だけではなく限界やリスクもきちんとお伝えし、患者さんにとって良い選択ができるよう情報提供も心がけています。

医療ブランドとして新たな価値を作りたい

ところで、先生はなぜ医師をめざしたのですか?

石井龍之理事長 VERNO SKIN CLINIC5

子どもの頃から「人の役に立つ仕事がしたい」と思っており、医師という職業に興味をもっていました。アニメやSF映画で腕が再生するシーンなどを見て「こういうことが実際にできたらすごい」と興奮したり、当時から再生医療に関心があったのかもしれません。富山大学を卒業後はさらに研究を深めるべく、現在当院の顧問理事も務めている貴志和生教授の誘いを受けて、慶應義塾大学医学部形成外科学教室で再生医療の研究を始めたのです。そして2023年5月、高度な美容医療の提供と研究費の充当というミッションを掲げて、当院を開業することとなりました。「人の役に立つ仕事がしたい」という夢が一つずつ実現しています。大学病院のサテライトクリニックとして臨床・研究・開発も行っていこうという、あまり類を見ない試みですが、このようなクリニックができたことを知ってもらえるとうれしいですね。

今後「VERNO」はどのように進んでいくのでしょうか?

一つの医療ブランドとして、当院に通っていることを患者さんが誇りに思えるような、信頼感あるクリニックへと成長していきたいです。ホテルのような落ち着いた内装にもその思いを込めていますし、先ほど挙げた化粧品の開発もその一環です。ゆくゆくは新しい治療法を当院でいち早く取り入れたり、その臨床データをもとにさらに研究を重ねたり、それをまた高度な医療として患者さんに還元できるようにしたいですね。「皮膚のことならばVERNOに行けば解決できる」と信頼してもらえるようなクリニックをめざしています。そうして得た収益を研究費に充てながら、美容医療の発展や難病支援にも役立てていきたいです。

最後に、読者へメッセージをお願いします。

石井龍之理事長 VERNO SKIN CLINIC6

当院は総合スキンクリニック、美容医療に特化したいわば小さな大学病院だと考えています。眼瞼下垂、皮膚のできもの、わきがや多汗症など、保険診療・自費診療ともに皮膚科や形成外科の専門医師が科学的に診療を行っています。適正な利益と患者さんの通いやすさを考えた料金設定で、高度な治療を提供いたします。皮膚に関するお悩みならどのようなことでも、お気軽にご相談ください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

QスイッチYAGレーザー/5500円~、CO2レーザー/7500円~

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