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細江 佳子 院長の独自取材記事

クリニック・パーク武蔵小杉 内科

(川崎市中原区/武蔵小杉駅)

最終更新日:2024/05/27

細江佳子院長 クリニック・パーク武蔵小杉 内科 main

周囲に子育て世代の30〜50代の人口も増えている武蔵小杉駅から徒歩7分。芝生の広場の複合施設「KOSUGI iHUG」にあるのが「クリニック・パーク武蔵小杉 内科」だ。同院では内科全般の症状を診るほか、日本腎臓学会腎臓専門医の細江佳子院長が自身の経験を生かし、腎臓病の予防や治療後のフォローアップなどにも対応する。「管理栄養士と協力して、腎臓病も引き起こす生活習慣病の予防や改善に努めていますが、将来は健康をめざす食事教室なども行いたいですね」と話す細江院長に、地域に根差したクリニックとしての特徴などを聞いた。

(取材日2024年3月27日)

一般的な内科症状に加え腎臓分野を専門的に診療

このクリニックの特徴や主な診療内容を教えてください。

細江佳子院長 クリニック・パーク武蔵小杉 内科1

風邪や貧血、腹痛、生活習慣病、花粉症をはじめとしたアレルギーなど、内科全般の症状を診る地域密着のクリニックです。加えて、私は腎臓専門医として腎臓内科領域にも力を入れています。腎臓病の予防や早期発見、専門的な治療を受けた後のフォローアップなどが、当院のような気軽に通えるクリニックで可能な点は大きな特徴でしょう。さらに消化器内科、膠原病およびリウマチは専門の医師が在籍し、より専門的な診療を受けることができます。また、腎臓病や生活習慣病は食事の管理も大切ですから、必要な患者さんには当院在籍の管理栄養士による栄養指導も可能です。健康づくりのためにも食事は非常に重要で、当院では明確に病気とわかる前から食事を含む生活習慣の相談にも対応しています。

特に来てほしい患者さんの年齢層などはあるのでしょうか?

どの年齢でも、健康診断の結果に不安を感じた方、健康に関心がある方に広く来ていただきたいと思いますが、私自身が出産後の不調や栄養不足の大変さなどを経験したことから、特に子育て中の方にご利用いただきたいですね。子どもを産むと女性の体は変わってきますし、一時的な骨密度の低下で食事にも注意点が出てくるなど、内科としてサポートできる部分も多いのです。当院のスタッフも子育て経験者がほとんどですから、連れてきたお子さんが泣いたりしても大丈夫ですよ。診療室や処置室も広くてベビーカーと一緒に入っていただけますから、気軽に来院いただけると思います。

健康状態を知るためにどんな検査が受けられますか?

細江佳子院長 クリニック・パーク武蔵小杉 内科2

腎機能や肝機能をはじめ多様な項目から健康状態を知る手がかりになる血液検査、簡易的な骨密度検査、動脈硬化のリスクを調べる血管年齢検査(血圧脈波検査)などが受けられます。特に腎機能を調べる専門的な検査を行って、腎臓専門医の私が結果を評価できるのは当院の強み。こうした検査の数値は健康状態を詳細に把握するために役立ち、患者さんの行動変容にもつながるので重要と考えています。さらに2024年5月からは検査のスペシャリストである臨床検査技師がスタッフに加わり、超音波(エコー)検査などを担当する予定です。消化管や肝臓・胆道・膵臓などの異常を調べる腹部検査、動脈硬化の進み具合を知るための頸動脈の検査も可能になります。また、睡眠時無呼吸症候群が疑われる方には、ご自宅で就寝時の状態を調べられる検査キットをご利用いただけます。このほかアレルギーが疑われる方にアレルゲンの検査も行っています。

腎臓病の予防や重症化させないための治療に注力

こちらで診療されるようになった経緯などをお聞かせください。

細江佳子院長 クリニック・パーク武蔵小杉 内科3

臓器それぞれ興味深い部分があった中で、腎臓を専門に選んだのは、体内の老廃物を尿として排出する以外に、ホルモン調整など多様な役割がある点に惹かれたからです。卒業後は大学病院や地域の基幹病院の腎臓内科で診療してきましたが、おみえになるのは主に重症の方で、ほとんどが週数回の人工透析も受けていらっしゃいます。透析は腎機能が低下した患者さんにとって重要な治療法とはいえ、病気が進行する前に対処できれば、透析にならずに済んだのではないか、と思われるケースもありました。腎臓病にならない、なったとしても重症化しないよう対処するために、当院は地域の皆さんが気軽に相談できるクリニックでありたいと考えています。腎臓が悪くなっても最初は自覚症状がありませんから、検査による早期発見が大切。予防に役立つ情報提供も行いたいですね。

透析になる原因は何なのでしょうか?

かつては慢性糸球体腎炎により腎機能が低下して人工透析が必要になる方が中心でしたが、現在は糖尿病で腎臓に大きな負担がかかり、腎臓病を併発する糖尿病性腎症が主な原因になっています。また、動脈硬化から腎臓の血管が硬くなる腎硬化症になり、さらに腎臓病へと重症化して人工透析が必要になる方も増えております。どちらも早めに生活習慣の改善に取り組めば、腎臓病を悪化させずに済む可能性は高いと考えています。当院には「以前から健康診断の数値が少し悪くて不安だったので、腎臓病や透析のことを直接聞きたい」と来院される方もいらっしゃいます。腎臓専門医が外来を担当するクリニックですから、ご自身の腎臓で気になる点、疑問などがあれば気軽に受診していただければと思います。

腎臓病に対してどんな治療が受けられますか?

細江佳子院長 クリニック・パーク武蔵小杉 内科4

例えば糖尿病性腎症では糖尿病のコントロールと合わせて、薬による治療を行います。入院治療が必要なほど進行した患者さんの対応は難しいのですが、慢性糸球体腎炎の中でも比較的病状が安定している場合は、病院での治療後に薬物治療を当院で引き継ぐことも可能です。また、腎炎の治療は年単位になることもあるため、転居で新たなクリニックを探している場合の受け入れ先としてもご利用いただけます。腎臓病が人工透析にまで至らず、5年後、10年後も患者さんの生活の質が安定していることをめざして、患者さん一人ひとりの治療をサポートしていきたいですね。

健康をめざしたコンビニ食の活用などもアドバイス

診療の際にはどんなことを心がけていますか?

細江佳子院長 クリニック・パーク武蔵小杉 内科5

患者さんが生活習慣を変えることも必要ですから、自分の病状を理解し、納得していただくことを大切にしています。患者さんによって病気や健康に関する知識は異なり、「詳しく話が聞きたい」と受診された方には専門的な説明も交え、わかりやすくと希望される方には簡略な説明で理解していただくことを重視して話しています。退室されるときに笑顔でお礼を言っていただけたら、ご自身の病状や治療について納得されたのだろうとやりがいを感じますね。若い世代が増えている地域で受診されるのは30〜50代くらいの方が多いのですが、昔からこの辺りに住まれている60代、70代くらいの方も少しずつ増えてきました。また、外資系企業も近く、日本語以外を母語とされる方も多くおみえになっていますね。私含めスタッフも英語は勉強中ですが、英語での診療にも対応し、それ以外の言語は翻訳機を併用して相手に伝わるように留意して診療しています。

クリニックの今後の展望などをお聞かせください。

腎臓病にもつながる生活習慣病を予防するために、診察時の管理栄養士による栄養指導を充実させたいと考えています。病気と診断される前は自由診療ですが、例えば毎年の健康診断でコレステロールや血糖の値が少しずつ悪くなっているような場合、食事や運動などの生活習慣を見直すと改善につながる可能性があります。また、一度尿酸値が上がって痛風になった経験があり、二度と痛風の痛みを味わいたくないという方は、食事をどう気をつけたらいいかのご相談も可能です。高齢の方の場合はタンパク質などの栄養が高い食事を選ぶことも大切ですが、腎臓病を合併している方では逆にタンパク制限食が必要になることもあり、患者さんに応じて適切なご提案ができるよう心がけています。今はライフスタイルもさまざまなので自炊のポイントやコンビニエンスストアで適切な食品を選ぶ、といったその患者さんにとって実行しやすいアドバイスを心がけています。

最後に地域の方にメッセージをお願いします。

細江佳子院長 クリニック・パーク武蔵小杉 内科6

当院のような地域密着のクリニックは、専門の病院に紹介すべき患者さんを早く見つけ、慢性の病気の安定を図って患者さんの生活の質を守る、といった役割があると考えています。そうした中でも、生活習慣病は慢性腎臓病のほかさまざまな病気を引き起こします。健康診断で再検査ではないが要注意とされたなど「未病」の状態で受診していただいて構いません。同施設内にあるレンタルキッチンで、いずれは管理栄養士による「健康をめざす食事の選び方・作り方」などのイベントも開きたいと思っています。ご自身の健康について見直したい方は当院にご相談ください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

医師による診察(30分)/5500円、管理栄養士による栄養指導/初回3500円・2回目以降2000円、腎臓の専門検査/1万円〜、血管年齢検査(血圧脈波検査)/3000円 ※すべて保険適用にならない受診の場合

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