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井藤 尚文 理事長の独自取材記事

八王子クリニック新宿院

(新宿区/新宿駅)

最終更新日:2024/01/26

井藤尚文理事長 八王子クリニック新宿院 main

「働く人を応援します」をコンセプトに掲げ、多忙な働き世代を支える「八王子クリニック新宿院」。東京西部地域の医療に長年貢献する八王子クリニック本院の分院として、2023年11月1日に移転リニューアルオープンした。体への負担が少ない、徹底した低侵襲の日帰りの痔の手術を行う肛門外科を軸に、粉瘤などに対する外科的処置も行っている。また、運営母体である斗南堂グループ傘下のクリニックである特徴を生かし、人間ドックをはじめ、胃・大腸内視鏡検査など、高度な知見や機器を活用した専門的な検診で予防医療を推進する体制を整え、幅広い医療を提供してきた。今回は、同院および医療法人社団斗南堂グループの理事長である井藤尚文先生に、クリニックの強みである肛門外科の特徴や医療にかける想いについてなど話を聞いた。

(取材日2023年11月6日)

好立地への移転で日帰り痔の手術をより多くの人に

利便性の高い場所に拡張移転されたと伺いました。クリニックについて教えてください。

井藤尚文理事長 八王子クリニック新宿院1

八王子クリニック新宿院は八王子クリニック本院を擁する斗南堂グループの分院として2023年11月1日に新宿三丁目から移転リニューアルオープンしました。斗南堂グループは「働く人を応援します」をコンセプトに1990年から日帰りの痔の手術に力を入れています。グループ全体での日帰りの痔核の手術件数は、都内でも相当数の実績があり、そこから得られた経験をもとに、CO2レーザーを用いた低侵襲で、手術翌日からダウンタイムなしで日常生活を送ることができるような手術を行っていることが最大の特徴です。機能・根治性・美観を手術の目的とし、長年の知識とスキルを生かして、手術した後の生活、肛門の機能、美観によるストレスなども考慮した丁寧で繊細な痔の手術を行っています。

CO2レーザーによる手術とはどのようなものですか?

当院では、複数の手技を組み合わせて行っています。従来の手術は病変全体を大きく切除する方法で、病変と一緒に肛門の皮膚を大きく失ってしまいます。そのため、術後の痛みに苦しむ方や、肛門狭窄という合併症を引き起こすケースも少なくありませんでした。そこで当院では、CO2レーザーを用いて病変を切除した上で、手術創を用いてその下にある病変を摘出する方法と内痔核硬化療法を併用することで、過剰な皮膚の切除を行わない術式を取り入れています。CO2レーザーは美容皮膚科や形成外科で用いられることが多いデバイスです。通常のメスと比べ皮膚や細胞の損傷が少ないため傷が早く治りやすく、傷のデザインをコントロールしやすいので、術後の腫れ・痛みを抑えて傷を目立ちにくくすることができ、肛門の機能をしっかり保つことが可能です。しかし、扱いが難しい側面もあり、肛門の機能や構造を理解した上で、熟練した技術が必要になります。

痔の日帰り手術はどのような流れで行われるのですか?

井藤尚文理事長 八王子クリニック新宿院2

手術の方法は患者さまの痔の種類や症状によって異なりますが、手術自体は基本的に約30分で終わります。当日は、来院されてから手術着に着替えていただき、麻酔を行い、手術、そして術後に休んでいただく流れです。トータルで2~3時間程度の滞在で済むでしょう。このため当院では、午前8時からと午後12時半からの、1日2回、手術のスケジュールを組んでいます。また、徹底した低侵襲手術ですから、翌日から仕事に復帰することが可能です。術後の通院も、翌日、1週間後、3週間後の3回程度で、痔ろうの方のみ5週間後も経過観察で来ていただきます。多忙な方でも当院の日帰り手術であれば受けやすいのではないでしょうか。

先進の検査機器と長年のノウハウによる高度な医療

先進的な新型のマルチスライスCTや内視鏡を完備した理由を教えてください。

井藤尚文理事長 八王子クリニック新宿院3

長年にわたり肛門外科として診療する中で、痔と思って受診した患者さまが、痔以外の病気であることがしばしばありました。少ない割合ではありますが、大腸がんも発見しています。痔だけを見つけて治す医療ではなく、痔以外の病気の発見にも注力し、早期発見と専門医療機関への紹介で肛門外科として高度な医療を提供できるよう努めています。当院は医療法人として、長年人間ドックも取り扱っているため、検査の技術や病気を発見するノウハウのある医師や専門スタッフも在籍し、精度の高い検査も行っています。

大腸検査も行っているのですか?

内視鏡には、上部内視鏡の胃カメラと下部内視鏡の大腸カメラがあります。どちらも、カメラであるファイバースコープを挿入して行います。大腸の検査については、カメラの挿入をせずにCT検査装置を用いて行う方法があり、3D-CTC検査と呼ばれています。先進国の中でも日本は大腸の検査率が低いことが問題だといわれてきました。3D-CTC検査はこの問題解決に有用であると研究されている新しい検査です。まるで内視鏡で見るように大腸内の様子を検査できる方法ですが、専門用語のままでは患者さまにはイメージがしにくいと思い、私たちは大腸カメラによる検査を「リアル内視鏡検査」、3D-CTC検査を「バーチャル内視鏡検査」と呼び、院内でそれぞれの呼称を使っています。私たちは検査の選択肢を広げ、患者さまの検査への負担を軽減するため2種類の大腸検査を提供しています。

そもそも痔になる方というのは多くいるものなのでしょうか?

井藤尚文理事長 八王子クリニック新宿院4

痔には、痔核・裂肛・痔ろうがあります。すべて含めると、日本人の3人に1人は生涯で1度は痔を患うといわれています。恥ずかしさなどから人に相談できなかったり、我慢して一人で悩んだりしている方も大勢いらっしゃいます。まずは、ご自分で対処法や治療法を調べて治療する方も少なくありません。しかし、耐えられない症状や長年のストレスから多くの方が受診を決意します。重症で他の肛門外科で入院を勧められるような方も当院に多くいらっしゃいます。当院は、重症な痔核はもちろん、重度の裂肛や痔ろうなども基本的にすべて日帰りで手術を行っています。当院には、女医も在籍しています。一人で悩まれている方や、他の医療機関で入院手術と言われた方も一度ご相談にいらしてください。

質の高い手術や予防医療で多忙な現役世代をサポート

八王子クリニックを擁する斗南堂グループを立ち上げられた理由をお聞かせください。

井藤尚文理事長 八王子クリニック新宿院5

働き盛りの方々の健康のために、質の高い手術や予防医療の面からサポートしたいと思ったからです。少子化が止まらず、超高齢社会が進行する日本では、現役世代が社会を支えるために力を発揮することが不可欠です。これからはますますその果たすべき役割や責任が大きくなるでしょう。そう考えると、まずは活動する源となる健康を実現し、維持していくことが重要です。ただ、そのための医療や介護の恩恵が、現役世代の方々に行きわたっているとは言えないと考えています。そこで、先ほどもふれたように「働く人を応援します」というコンセプトのもと、1990年に夜間診療所を開業したのが当グループの始まりになります。それから約25年にわたって、時代のニーズに応える医療の提供や、サービス型高齢者住宅の運営などを行ってきました。今回、当院を移転して施設を拡充したのもそうした流れの一環です。

働く人を応援するために、どんな工夫をされていますか?

会社や育児を休まずに、そして、手術の後の日常生活にも支障がない痔の治療を受けていただけるよう、日帰り手術を追求してきました。また、症状の多角的な分析や、人間ドックを行うことで、隠れた病気を早期に発見し働く人の健康の維持に貢献するようにしています。

週末も診療を行い、通いやすい環境づくりにも努めていらっしゃると伺いました。

井藤尚文理事長 八王子クリニック新宿院6

土曜日の午後の診療や、隔週ではありますが日曜日に診療しているのも働く人が受診しやすい環境にするための工夫と思っています。同時に、子育てを頑張っているスタッフにも仲間で助け合える環境や意識を持てるような工夫も行っています。今後も患者さまから必要とされる医療を提供していきますので、悩んでいる方はぜひご相談ください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

大腸内視鏡検査:5万2800円、大腸3D-CTC検査:4万1800円、胃の内視鏡検査:3万800円、人間ドック:40万円~

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