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青木 朝海 院長の独自取材記事

ほまれクリニック

(名古屋市瑞穂区/瑞穂区役所駅)

最終更新日:2023/10/16

青木朝海院長 ほまれクリニック main

名古屋市瑞穂区役所から車で5分ほどの場所に2022年に開業をした「医療法人誉 ほまれクリニック」。院長の青木朝海先生は産業医科大学を卒業後、産業医学の分野で20年ほど研鑽を積んできた。労働衛生コンサルタントの資格も持つ。その経験を地域へ還元するため、同院でも内科、消化器内科と合わせて心療内科も標榜。心にトラブルを抱えた患者のケアも行っている。また通院が困難な高齢者のため、2023年9月から訪問診療を開始。その他、自由診療の対応も始めた。「地域のニーズに合わせた医療を提供していきたい」と語る青木先生に、これまでの経歴や不眠やうつなどの治療、さらに今後の展望についてなど幅広く聞いた。

(取材日2023年9月15日)

地域密着のかかりつけ医をめざして

クリニックの特徴を教えてください。

青木朝海院長 ほまれクリニック1

私はもともと消化器内科が専門なのですが、産業医学も長年学んできました。社会で働く方の中には、メンタルが不調になる方も多くいらっしゃいます。そういった方の話を聞いてサポートなどを行ってきました。当院でも今までの経験や学んできたことを生かし内科と消化器内科、心療内科を標榜し、心と体のアンバランスにお悩みの方の診療もしています。

どのような経緯で開業されたのですか?

ご縁があって、ここのクリニックを事業継承させていただきました。この辺りにはご高齢の方が多くお住まいなのですが、ニーズというのはお一人お一人異なります。丁寧に向き合い、産業医学で学んできた予防の観点と医療行為をうまく組み合わせながら、地域の皆さんに寄り添っていきたいと思っています。

診療方針を教えてください。

青木朝海院長 ほまれクリニック2

丁寧にきめ細かに対応をすることはもちろん、不安な状態でいらっしゃる方が多いと思いますので、その不安をなくせるようにしたいと思っています。だから、患者さんの気持ちをほぐすように心がけています。患者さんがお酒が好きだとおっしゃればお酒の話で盛り上がったり、大きな声でよく笑ったりもしていますね。スタッフにも患者さんと楽しく接するよう伝えていて、ワイワイとした明るくにぎやかな雰囲気をつくってくれています。患者さんの中には、ご自分で育てられた野菜を持ってきてくれる方もいらっしゃいますよ。

地域の皆さんとの楽しい会話が聞こえてきそうなクリニックですね。

地域に密着したかかりつけ医をめざしていますので、そう言っていただけるとうれしいですね。私はお年寄りの方が好きですし、日本を支えてきてくれた方たちなので尊敬をしています。クリニック名の「ほまれ」は当グループの有料老人ホームの名前でもあるのですが、私のお年寄りの方々への思いもあって一瞬でこの名前にしようと決まりました。

不眠やうつなど心のトラブルにも対応

どのような患者さんがいらっしゃいますか。

青木朝海院長 ほまれクリニック3

一般内科の患者さんが8割、心療内科の患者さんが2割くらいです。私は睡眠時無呼吸症候群など睡眠に関して、各種勉強会や専門の先生にご指導をいただき、研鑽をしてきました。そうしたこともあって、最近は睡眠時無呼吸症候群の患者さんを紹介していただくこともあります。

睡眠に関するトラブルは増えているのでしょうか。

不眠で悩まれている方は多いと思います。当院では、睡眠時間やリズムをしっかりとお伺いし、その上で適切な睡眠導入剤を処方しています。薬を飲むことに抵抗のある方はいらっしゃるのですが、眠ることができないと認知症や生活習慣病などさまざまな病気を引き起こしてしまいます。だから「寝たもの勝ちですよ」とお伝えして、まずは1週間分など短期間の量で調整をしながら、その方に合った方法で対応をします。

心療内科を標榜されているので、うつ症状を訴える方もいらっしゃるのではないですか。

青木朝海院長 ほまれクリニック4

そうですね。仕事をお休みされていて、復職をめざされている方なども来院されます。会社員は企業に勤めて給料を得るわけですので、お仕事ができなくなるのは一番困ることですよね。ですから、必ず復職できる道筋をつくってあげるんだという気概で診療をしています。また、会社に産業医や保健師がいる場合は、まずは相談をしていただきたいと思います。復職には、主治医と産業医の連携が極めて大事です。しっかりと連携をしなければ、復職への道筋をつくることができません。私は長年産業医学を学んできましたので、産業医の方へどういうアプローチをすればいいかなどもわかっています。もし、その道筋をつくることにお困りの方がいらっしゃるのであれば、私の専門性を生かしてお手伝いさせていただきますので、ぜひ当院にお越しいただければと思います。

お仕事をお休みされている方にはどのように接していますか?

よく頑張りましょうと言ってはいけないと聞くと思うのですが、私は言っても良い時もあると思っています。その方の心の状況を見ながら適切な言葉を選んで声をかけてあげることで、上昇気流に乗せて復職につなげることができます。もちろん、最初の頃は何も話したくないという方もいらっしゃいます。そうした場合は焦って無理にアプローチしすぎてはいけません。でも休業期間というのは決まっていますので、その中でうまく導けるように、時間をかけてお話を聞くようにしています。お仕事をお休みされている方は、非常に不安を感じられているのが現実です。でも職場に復帰することによって、その不安が喜びに変わるということがあると思います。だから決して諦めないでほしいですね。

地域のニーズをくみ取り、必要な医療を提供していく

医師をめざされた理由を教えてください。

青木朝海院長 ほまれクリニック5

医師への憧れは小学生の頃から持っていたのですが、高校3年生の夏休みにたまたま産業医科大学へ見学に行って、立派な設備に惹かれて進学をしたのがきっかけです。大学時代は海外からの留学生と交流する機会が多く、日本の国民皆保険がなぜ成立しているのかといったことを熱心に勉強していたタイの医学生と議論をすることもありました。学生ならではの青臭さはありましたが、国際交流を通して得られるものがあったので、充実した学生生活でした。

鉄道会社内の診療所で働いていた経験もあるそうですね。鉄道がお好きなのですか?

どちらかというと、鉄道よりも飛行機のほうが大好きだったんですよ。中高生の頃は、実家の八王子市から飛行機を見るため羽田空港まで行ったり、横田基地の航空祭に毎回参加したりしていました。でも働く中で、鉄道の知識も増えましたし、新幹線の運転台へ入らせてもらったり、リニアにも乗せてもらったりして楽しい思い出も多いです。今は歩くことが趣味で、毎朝ウォーキングをしています。以前はウォーキングのイベントにもよく参加していました。かなり歩くほうで、名古屋駅の近くに住んでいた時は、そこから安城駅くらいまでの約36キロ、6万歩以上を歩いたのが一番長いウォーキング距離です。

今後の展望を教えてください。

青木朝海院長 ほまれクリニック6

産業医学を学ぶ上で、労働衛生コンサルタントという国家資格も取得しましたので、今後はその事務所を開設して労働環境向上のお手伝いをしたいと思っています。また、要望の多かった訪問診療を今年9月から開始しました。それと、自由診療の対応も始めたところです。慢性的な疲れに関するお悩みなどをお持ちの方はぜひご相談いただければと思います。あとは、近隣の小学校の学校医を今年から担当させていただくことになり、その学校に通っている児童が発熱や腹痛の際に来てくれるようになったのが最近の変化ですね。これからも地域のニーズに合わせてさまざまなチャレンジをしていきたいと思っています。

最後に読者へメッセージをお願いします。

患者さんが社会生活を送る上で、困らないような状況にしてあげるのが私の役割だと思っています。病気というのは単純なものではなく、一人ひとり症状は違います。複雑な連立方程式のようなものですが、ギュッと固く絡めてしまうのではなく、やわらかく解きほぐしながら最適な治療法を出していきたいと思っています。楽しい診察というのはないかもしれませんが、スタッフも含め和やかな雰囲気で患者さんと接するようにしていますので、何かあればお気軽に相談にお越しいただければ幸いです。

自由診療費用の目安

自由診療とは

にんにく注射/2200円 ※初回のみ、診療料3300円がかかります

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