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杉山 肇 院長の独自取材記事

いきいき杉山クリニック

(横浜市保土ケ谷区/天王町駅)

最終更新日:2022/03/11

杉山肇院長 いきいき杉山クリニック  main

相鉄本線の天王町駅、星川駅の両駅から徒歩8分。天王町商店街の一角にある「いきいき杉山クリニック」は、院内に足を踏み入れた瞬間気持ちが明るくなる、そんな雰囲気のクリニックだ。穏やかな笑顔が印象的な杉山肇院長は、長年循環器内科を専門に学んできたベテランドクター。小さな不安や相談にもじっくりと耳を傾けるかかりつけ医として、2009年の開業以降、この街の健康を支えてきた。杉山院長に診療方針や新型コロナウイルス感染症流行下での過ごし方のアドバイスも含めさまざまな話を聞いた。

(取材日2021年11月18日)

待ち時間解消にも取り組み、通いやすいクリニックへ

まずはクリニックの特徴について教えてください。

杉山肇院長 いきいき杉山クリニック 1

当院は、近隣にお住まいの方が多くいらっしゃる地域密着型のクリニックです。ご高齢の方はもちろん、30代~50代の働き盛りの方も来院されます。一番の特徴は狭心症や不整脈など、私の専門である循環器の病気の診療ができる点だと思います。循環器の病気とは、主に心臓や血管に関する病気で、場合によっては命に関わるようなケースもあります。何となくいつもと違う、胸や背中が痛いという方から、学校や会社の健診で心電図に異常があると言われた方まで、多くの方がおみえになります。最近では遠方からの患者さんも増えている印象です。漠然とした違和感や不安、ちょっとした疑問をいつでも気軽に相談できるクリニックと思っていただけたらうれしいですね。

前回の取材から3年たちますが、どのような変化がありましたか?

患者さんからのご相談内容はあまり変わらず、風邪症状や頭痛、腹痛といった一般内科の診察、不整脈や高血圧をはじめとする慢性疾患のフォローアップが多いです。発熱患者さんのための外来枠を設置したため、新型コロナウイルス感染症を疑われる患者さんの診察も、一般の患者さんと分けて行っています。またたくさんの患者さんに来ていただいているため、待ち時間が長くなっていることを常々心苦しく感じていましたので、できるだけお待たせしないで済むように、順番表示システムを導入しました。受付で順番を取ってもらえば、自身の番号が回ってくるまで自宅に戻っていただいたり、近所で買い物していただいたりして構いません。ホームページにも混雑する曜日や時間帯を書いていますので、参考にしていただけたら、待ち時間も短縮されると思います。

さまざまな検査に対応できる機器をそろえていると聞きました。

杉山肇院長 いきいき杉山クリニック 2

エックス線撮影装置や心電図に加え、超音波検査や心臓の状態を24時間記録と解析できるホルター心電図、動悸などの症状が起きたときに計測する携帯型心電図などを用意しています。そのほか睡眠時無呼吸症の簡易検査機、血液凝固検査機、肺機能検査機なども導入しており、症状に苦しんでいる患者さんに対して、できるだけ早期に解決・発見するため、検査機器は豊富に取りそろえています。胸が苦しかったり動悸がしたりと、自覚症状がある場合はもちろん、大きな症状を感じていなくても、たまたま撮った心電図で不整脈が判明することもあります。がんや膠原病といった大きな病気を発見した場合は、専門の医師に紹介するなど、患者さんと大きな病院をつなぐ役割を担っていますので、検査を通じてしっかりと診断したいと考えています。

近所の人と話す感覚で、気軽に相談を

治療方針を教えてください。

杉山肇院長 いきいき杉山クリニック 3

開業当初からずっと一貫しているのですが、体や健康に関わる悩みはどんな小さなことでも相談に応じています。思い立った時に来院できるよう、完全予約制にはしていないので、気がかりなことがあればいつでも来てもらいたいです。当院は内科、循環器内科を診ているクリニックですが、診察をしてみて別の病院での処置が必要であれば連携をとって、責任を持って治療への道筋を立てます。「軽い症状だから」「いつか治る」と病院に行かず、真偽が不明なインターネットの情報を信じるのは心身にとって良くありません。最近うれしいのは、患者さんが敬語を使わずに話してくれるようになったこと。距離が縮まると、近所の人と話す感覚で体の相談に来てくれるようになるんです。とてもいい傾向だと感じています。

どのような患者さんが来られていますか?

シニア世代の方は、家族に迷惑をかけたくないからと、健康に関してものすごく気をつけている方が多く、中には毎日のように来てくださる患者さんもいらっしゃいますね。健康番組なども一生懸命見ていらして、「先生、もしかして私の病気はこれじゃない?」と不安になってしまうお気持ちもすごくよくわかります。私と5分、10分話をして安心してお帰りいだたくことで、一つでも不安材料が減らせたら、こんなにいいことはないですよね。診療ではできるだけ専門用語を使わず、わかりやすく説明するようにしていますので、どんな些細なことでも、漠然とした疑問や不安をそのままにせず、遠慮なく声をかけてください。

新型コロナウイルスの流行以降、日常生活で気をつける点はありますか?

杉山肇院長 いきいき杉山クリニック 4

エビデンスに基づいた感染症対策を徹底してさえいれば、過剰に反応する必要はないということです。マスク・手洗いの慣行、密を避ける。こういったところは、データとして予防に役立つといわれているものですし、私も正しいと思います。ただ新型コロナウイルスだけに限りませんが、今はインターネット上にデマが蔓延している時代。偽りの情報に惑わされ、「家から一歩も出ない」といった必要のない我慢をして、精神的につらい思いをしている方も少なくないのです。院内での感染症対策においても同じで、過剰に行うと診察の効率も落ちかねません。ソーシャルディスタンスの確保や空気清浄機の設置など、標準的な感染症予防策はきちんと講じているので安心してください。新型コロナウイルスに関してはまだ多くの不正確な情報が出回っているため、不明な点は医学知識のある医師に相談するのが最善といえるでしょう。

患者からも周りの病院からも信頼される医師に

休日の過ごし方を教えてください。

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休診日には勉強会やセミナーに出席することが多いですね。以前は参加できる会にはすべて参加していましたが、最近は体力が追いつかず少々ペースが落ちています(笑)。ただオンラインで開催されるものも増え、参加しやすくなったのはありがたいですね。いくつになっても知識の習得は不可欠だと考えています。自分の知識がないばかりに、患者さんに不利益を与えてしまうことは最も恐れるべきこと。100パーセントを網羅することは難しいまでも、それに近い状態を維持することがかかりつけ医としての任務だと思います。医学は常にアップデートが必要。今後も学ぶ姿勢は持ち続けるつもりです。

今後の展望をお聞かせください。

近所のクリニックとして、そして循環器の知識を持つ内科の医師として、患者さんからも連携を取っている病院からも信頼されるドクターになることができたらうれしいです。当院に限りませんが、町のクリニックは日常生活を健康面から支えるだけでなく、患者さんと大きな病院の間に立ち、治療や解決の手助けをする存在も担っていると考えています。患者さんは何かを相談しようと思ってわざわざ来てくださっているわけだから、どんなに忙しくても、「今忙しいから」と、こちらの都合で患者さんを拒否するようなことがあってはなりません。常に患者さんの気持ちを大切にできるクリニックであり続けること、患者さんに「来て良かった」と思っていただける診療を提供すること。それが今一番の望みですね。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

杉山肇院長 いきいき杉山クリニック 6

今はインターネットでいくらでも情報が出てくる時代です。ただ、情報の4割くらいはごく一部の人にしか適用できない印象です。情報を集めること自体は悪いことではないのですが、そのすべてをうのみにするのではなく、医学を学んだ信頼できる人に相談して取捨選択するようにするといいでしょう。私に限らず開業医は「役に立ちたい」という思いで日々診療していますので、一人で悩んでいるよりは気軽に相談してもらって、なんでもなければそれで良し、もし何かあればそれだけ早く治療を始められるのでそれもまた良しと思っていただけたらいいですね。特に循環器を専門とするクリニックは少ないので、健診の結果についてでも、何か気になることがある方はぜひ受診してください。

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