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小山田 和弘 院長の独自取材記事

金沢八景駅前ハートクリニック 循環器内科・内科

(横浜市金沢区/金沢八景駅)

最終更新日:2023/12/07

小山田和弘院長 金沢八景駅前ハートクリニック 循環器内科・内科 main

再開発によりさらに機能性を増した金沢八景駅、潮風香るこの街には、学生から高齢者まで幅広い世代が集い、活気にあふれている。そんな駅前のビル5階に2022年11月オープンした「金沢八景駅前ハートクリニック」を訪ねた。たっぷりの日差しが差し込む明るい院内で迎えてくれたのは、横浜市内の総合病院で長く循環器診療を手がけてきた小山田和弘院長。柔和な笑顔と穏やかな語り口が印象的で、狭心症や心筋梗塞のカテーテル治療など、命を預かる循環器内科の現場において、実績を持つベテラン医師だ。「20年以上住み慣れた横浜の街で皆さんのお役に立てる場を設けられ、うれしく思っています」と話す小山田院長に、同院の特徴やめざす医療などを聞いた。

(取材日2022年12月15日)

生活習慣病の早期発見と管理。治療後のフォローを柱に

開院おめでとうございます。まずは院長のご経歴と開院に至られた経緯を伺えますか。

小山田和弘院長 金沢八景駅前ハートクリニック 循環器内科・内科1

ありがとうございます。出身は東京なのですが、約20年にわたりみなとみらいの「けいゆう病院」に勤めており、住まいも近くに構えています。総合病院の勤務医として寝食以外のすべての時間を医療に捧げるような時期もありましたが、いずれは慣れ親しんだ横浜でクリニックを構えて地域に貢献したいと考えていました。直近では医局の関係で静岡の病院に新幹線通勤をしていたのですが、富士山など美しい車窓の風景に癒やされながらも、やはり開業は横浜でという思いを強めました。そんな折に、偶然再開発が完了した金沢八景駅前にテナントを見つけ、駅前の利便性はもちろん、世代問わず多くの人が行き交う活気ある街並みや、近隣で活躍する同世代の医師が多く連携を取りやすい点などに惹かれ、この場所での開院を決めました。

ビルの一室ながら明るく、広々とした空間が気持ち良いクリニックですね。

5階を選んだことで思っていた以上に光が入り、慌てて遮光スクリーンなどを用意したほどです(笑)。ビルでの診療というと一般的には「便利だけれど圧迫感には耐える必要あり」といったイメージだと思いますが、当院に関してはこのイメージは当てはまらないと自負しています。ご来院いただく患者さんにはお見せできないのが残念ですが、スタッフの休憩室では窓から海を望むことができます。慌ただしい勤務の合間でも、ほっと一息つけることで、より良い診療へとつなげることができるのではないかと期待しています。感染症専用の入り口と待合室や、自動精算機など、この時期のクリニックに求められる機能も加えることができました。

診療面での特徴を教えてください。

小山田和弘院長 金沢八景駅前ハートクリニック 循環器内科・内科2

20年を超える循環器内科での経験を生かし、2つの柱を設けての診療を考えています。一つは、虚血性心疾患などを引き起こす原因ともなる、生活習慣病の管理です。地域におけるゲートキーパーとして、循環器を中心とした検査でリスクを早期に発見し、適切な治療へとつなげていきます。もう一つの柱が、病診連携による循環器疾患治療後の患者さんのフォローアップです。総合病院時代にはカテーテル治療も多く経験してきました。総合病院でカテーテル治療や外科手術を受けられた患者さんの治療後の対応を担うことで、地域医療における歯車の一つとして機能していきたいと考えています。

感染症や生活習慣病など、身近な疾患も幅広く診療

循環器内科を軸とした診療を展開されるということでしょうか。

小山田和弘院長 金沢八景駅前ハートクリニック 循環器内科・内科3

長く診てきた循環器疾患の診療には力を入れていきたいと思います。しかし、同時に専門領域の垣根を越え、日常生活の中でよく見られる病気も幅広く診ていきたいと思っています。私は日本内科学会総合内科専門医でもあり、日常起こりがちな諸々の内科的症状や健康診断結果を受けてのご相談にも幅広く対応できます。もちろん、息苦しさや動悸、胸の痛みといった循環器に起因すると思われる症状では、原因を探る検査の体制も整えています。また、「なんとなく健康に不安がある」「何科を受診すべきかわからない」といったケースも気軽にご相談いただければと思います。

開院からまだ1ヵ月ではありますが、どのような方が受診されていますか。

診療を始める前は高齢者が中心になるのではないかと予想していたのですが、20代の学生さんなど若い世代の受診も多く、少し驚いています。総合病院に比べて敷居が低く、受診しやすいと感じていただけるのでしょうか。循環器疾患は突然死に結びつけられやすいこともあり、不安を抱える方が世代を問わず多くいらっしゃることを再認識しました。若い世代では病気の可能性は高くなく、診療を通して安心を提供するというのも当院のようなクリニックの大事な役割だと考えています。実際、丁寧にお話を聞くことで、すっきりしたと笑顔でお帰りいただく方も多くいらっしゃるのです。

診療の際に心がけていらっしゃることがあれば教えてください。

小山田和弘院長 金沢八景駅前ハートクリニック 循環器内科・内科4

お帰りの際に「来て良かった」と思っていただけることを大切にしています。そのためには、予約から受付、診療、処方、薬の受け取りまでの一連の流れを心を込めて対応することが必要です。このことは一緒に働くスタッフにも開院前から繰り返し伝えており、クリニック全体で共有できていると感じます。診療後の最後の一言が重要と考えており、会計時などにふと漏らされた言葉があれば逃さず共有し、必要な対応につなげるようスタッフには伝えています。一緒にクリニックを育ててほしいという思いから、スタッフ募集の際には近くに住んでいて長く勤めてもらえそうな方を中心に選考しました。お互いの経験を持ち寄って、さまざまな意見を言い合える、良い雰囲気のチームになってきています。

「来て良かった」と思われる診療で、地域医療へ貢献

医師を志し、循環器内科をご専門に選ばれたきっかけは?

小山田和弘院長 金沢八景駅前ハートクリニック 循環器内科・内科5

父が医師で、兄が医学部に進学していたタイミングで自身の進路を考え、当初は特に医師にはならなくても良いかなと考えていたのですが、やはりスキルを身につけて職に就きたいと医学部を検討するようになりました。その頃、内科診断学をストーリー仕立てで紹介する本があると知り、面白そうと感じたことも後押しになりました。医学部ではアメフト部に所属し、楽しくてのめり込んでいましたから、ゼロベースで現場での仕事をスタートし、診療を通して鍛えられました。各科を回る中、魅力を感じたのは「忙しい科」で、救急や当時骨髄移植を始めたばかりの血液内科も考えましたが、運と縁に導かれて循環器内科へ。カテーテル治療のスタートアップにも関わることができました。思えば、中学生の頃の吹奏楽部立ち上げにはじまり、組織として新規立ち上げに関わる機会が多い人生のように感じます。新しいことを始める現場は、常にワクワクしますね。

医師として心に残るエピソードなどはありますか。

患者さんに育てていただいたという思いは常にどこかにありますね。先にお話ししたような学生時代を経て現場に飛び出しましたから、力及ばずお叱りを受けることもありました。ただ、逆に良い結果を出すことができなかった際にもご家族から励ましのお言葉を受けるようなこともあり、医師として関わったすべての皆さんから学ばせていただきました。循環器の現場では緊急を要する処置も求められ、昔は怒号が飛び交うようなこともありました。しかし、現場をまとめる立場に立ってみると人を動かすのは怒号ではないことに気づき、自身の振る舞いも見直すようになりましたね。

休日の気分転換に楽しんでいらっしゃることは何ですか。

小山田和弘院長 金沢八景駅前ハートクリニック 循環器内科・内科6

息子がいますので、現在は「趣味は子ども」といった感じです。大きくなったときに少しでも思い出してくれればいいなと思いながら、家族でスキーに行ったり、みんな温泉が好きなので出かけたりといった休日を過ごしています。一人でやる趣味はしばらくお預けですね(笑)。

今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

循環器疾患のリスクを高める生活習慣病の早期発見と管理、循環器疾患治療後のフォローアップといった2つの柱はぶらすことなく、「来て良かった」と思っていただける診療を続けていきたいと考えています。また、昨今では発熱の外来など、地域のニーズに合わせて、患者さんの声に応える診療にも挑戦していきたいですね。近隣の医療機関との連携もさらに強化し、安心してご受診いただける体制を整えていきます。ふらりとお立ち寄りいただき、お気軽にご相談いただければと思います。

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