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小池 宏秋 院長の独自取材記事

こいけ歯科医院

(世田谷区/下北沢駅)

最終更新日:2024/01/04

小池宏秋院長 こいけ歯科医院 main

下北沢駅から徒歩1分、ビルの地下1階にある「こいけ歯科医院」。奥まった場所にありレトロな趣きを持つ歯科医院だ。院長の小池宏秋先生は2022年に開業したばかりだが、20年以上地域医療に貢献してきた前医院の内装などを「これまで通っていた方々が安心できるように」と、ほぼそのまま残した。一方、先進の検査機器を新たに導入して診断の精度の向上を図りつつ、専門とする補綴治療をはじめとした幅広い診療にあたる。そんな小池院長に、同院の特徴や患者への想いについて詳しく話を聞いた。

(取材日2023年8月23日)

義歯などの補綴や歯周病治療に強みを持つクリニック

まず、歯科医師になったきっかけやご経歴をお聞かせください。

小池宏秋院長 こいけ歯科医院1

10歳前後から高校生まで矯正をしていたのですが、お世話になった先生がとても優しくて憧れの存在でした。歯科医師をしている親戚を見て、面白そうだなと思った記憶もあります。鶴見大学歯学部に進学した後は、矯正の道を考えたこともありましたが、補綴に強い興味を持つようになりました。プラモデル作りなど、細かい作業はもともと得意でしたしね。同大学附属病院の補綴科で義歯を中心に5年間経験を積んだ後、指導教授の奥さまのクリニックで7年ほど腕を磨きました。同時に歯周病を専門とする淡路島の歯科医院にも勤務したことで、専門的に診療できる範囲が広がりましたね。当時は下北沢に足を運んだとしても、せいぜい年に1回程度で「古着屋などが多いおしゃれな町」という印象で自分とは縁遠いと感じ、まさかこの地で開業するとは思っていませんでした。

2022年に下北沢に開業した経緯を教えてください。

もともとここには20年以上、地域で親しまれてきた「つるた歯科医院」がありました。閉院を決めていた鶴田先生とご縁ができて院内を見学させていただいたら、初めて来た場所なのになぜか懐かしかったんです。診療方針なども自分と非常に近くて、なくしてしまうのはもったいないと「ここでやらせてもらえませんか」と、気づいたらお願いしていました。長年勤務してきた歯科衛生士さんもそのまま残ってくださって心強かったです。たくさんの患者さんたちから「続けてくれて助かりました」という声をいただいています。以前は女性の先生だったので、戸惑いを感じた人もいるかもしれませんが、患者さんたちが困惑しないよう診療時間はそのままにして、アットホームな内装もあえて変えませんでした。

どのような患者さんが多いのでしょうか?

小池宏秋院長 こいけ歯科医院2

今のところ「つるた歯科医院」時代からの患者さんが約9割です。鶴田先生が皆さんに紹介してくれて助かりました。年齢層は前院長と同世代の60代から70代がメインで、お近くにお住まいの方々が多いです。あとは中高生、クリエイター、飲食業の方や「散歩の途中で見つけました」などと足を運んでくださる方がいたりするのは下北沢らしいところなのではないでしょうか。開業前には距離を感じていましたが、今ではとても面白い町だなと思っています。地域の皆さんともっと関わって、さらに魅力を発見していきたいですね。

保険診療と自費診療を適切に使い分け予防歯科にも注力

保険診療を中心としながら質にこだわった自費診療も受けられるそうですね。

小池宏秋院長 こいけ歯科医院3

特に補綴は長年にわたり研鑽を積んできたので自費診療に関する技術と知識も十分に持っています。確かに自費ならば長持ちしやすいというメリットもありますが、お金が続かず治療を中断せざるを得ないような事態は絶対に避けなければいけません。できれば自費でやっておくべきというポイントは説明しながら、選択は患者さん自身に委ねたいと思っています。やはり、それぞれのライフスタイル、かけられるコストなどに応じて無理なく治療を継続できることが第一ですからね。また、補綴を専門としてきたゆえに、自分の歯を保存することの大切さを肌で感じてきました。できる限り歯の保存に取り組み「とりあえず削りましょう、かぶせましょう」という治療はしません。さらに、そもそも治療が必要ないように予防歯科にも力を入れています。

貴院の予防歯科の特色を教えてください。

歯科衛生士にブラッシング指導やクリーニングなどをしてもらった後に、必ず私がチェックするという点でしょうか。歯石が除去できているか、虫歯や歯周病はないかだけではなく、噛み合わせもしっかりと確認しています。ただ普通に生活しているだけでも、片噛みなどの癖があるとどうしても噛み合わせに問題が発生しがちです。噛み癖は自覚していない方も多いので、私から「右側ばかりで噛んでいませんか?」と、尋ねることもありますね。また、入れ歯の方も定期的なメンテナンスをお勧めしています。実は、入れ歯は自分の歯以上に削れやすく、噛み合わせに問題が生じがちなんです。「せっかく作ってもらった入れ歯だから」などと我慢してしまう方もいるのですが、少しの違和感でも遠慮なく相談していただければと思います。

診療にあたって何を大事にしていますか?

小池宏秋院長 こいけ歯科医院4

患者さん一人ひとりの個性やニーズを尊重することです。たとえ患者さんの希望が歯にとって最適解ではなかったとしても、それを否定することなく、まずは寄り添うように心がけています。現状を可能な限り維持しながら「どこかのタイミングで治療しましょうね」と話し続けて、患者さんがやる気になるまで待つようにしていますね。対照的に、何が嫌なのか遠慮しておっしゃらない患者さんもいます。本当はどうしてほしいのかを探るのは非常に難しいのですが、やりがいもあり腕の見せどころです。患者さんの思いを繊細に配慮しつつ、1本の歯だけではなく口腔内全体の治療計画を立てて行きたいと思っています。ライフステージごとに歯科治療にどれだけ時間やお金をかけられるかも違ってきますから、かかりつけ歯科医として長くお付き合いしつつ、その時々で患者さんにとって最善の提案をしていきたいです。

先進機器も積極的に導入し地域医療へさらに貢献したい

今後の展望をお聞かせください。

小池宏秋院長 こいけ歯科医院5

先進的な検査機器を積極的に導入して、診断の精度を高めていきたいと考えています。CT検査装置を導入して3次元的な画像撮影ができるようになったので、今後は根管治療などにも役立てていきたいですね。一方で、これまでの家庭的な温かさはそのままにして、通いやすい歯科医院であり続けたいです。よく高齢の方で「もう、長くないから保険でいいわ」などとおっしゃる方もいますが、そんなことはありません。しっかりと食事ができるようにして生活の質を向上させれば幸せにもつながります。かといって「自費にしなくてはいけないような気がした」というようなプレッシャーも与えたくありません。患者さんは本当にしてほしいことを気兼ねなく相談できて、私も時には無理なものは無理と言う、本音でコミュニケーションできる場にしていきたいと思っています。

お忙しい毎日ですがリフレッシュ法などはありますか?

最近、あまりできていないのですが、仕事帰りにふらっと飲みに行くことでしょうか。この町をもっと知りたいという思いもありますし、1人で行きやすいお店がたくさんありますしね。患者さんが勧めてくれたところに立ち寄ることもあります。飲食店を経営している患者さんも多く「新型コロナウイルス感染症流行中は大変だったけど、やっとお客さんが戻ってきた」「今年の夏は暑かったけど、うちは高齢のお客さんが多いから、姿を見ないとどうしてるか心配」といったお話もよく聞くのですが、同じ個人事業主として共感することばかりです。患者さんたちのおかげで、私もずいぶん下北沢になじめました。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

小池宏秋院長 こいけ歯科医院6

例えば、歯が割れていたらすぐに抜くという治療方法もあります。しかし、当院では緊急性がない限りいきなり処置をすることはありません。まず、口の中がどういう状況なのか、どんな治療がなぜ必要なのかをじっくりと説明し、抜歯せざるを得ない場合も患者さんが心から同意してくれるまで待つので安心してください。こういった治療スタイルがもどかしい方もいるでしょう。「説明は簡単でいいから、とにかくすぐに治療してほしい」と希望されれば、臨機応変に対応していきます。表通りからは外れていますが駅から徒歩1分という便利な場所にあるので、違う町に住んでいる方も下北沢探索ついでに気軽に立ち寄っていただければうれしいです。

自由診療費用の目安

自由診療とは

入れ歯治療/10万円~
※あくまでも目安となりますので、詳細はクリニックにお問い合わせください。

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