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骨密度を知ることが予防の第一歩
骨粗しょう症検査の重要性

つくる整形外科 祐天寺駅前スポーツクリニック

(目黒区/祐天寺駅)

最終更新日:2023/05/18

つくる整形外科 祐天寺駅前スポーツクリニック 骨密度を知ることが予防の第一歩 骨粗しょう症検査の重要性 つくる整形外科 祐天寺駅前スポーツクリニック 骨密度を知ることが予防の第一歩 骨粗しょう症検査の重要性
  • 保険診療

加齢とともに骨の量が減少し、骨がスカスカの状態になって折れやすくなってしまう「骨粗しょう症」。超高齢社会の今、患者数は右肩上がりに増え続けており、骨折で寝たきりの状態に陥ってしまうといった深刻な状況を回避すべく、骨密度測定などの検査による早期発見の重要性が注目されるようになった。目黒区祐天寺の「つくる整形外科 祐天寺駅前スポーツクリニック」では、骨粗しょう症の予防・治療に積極的に取り組んでおり、投薬治療にとどまらず、理学療法士による運動指導も交え、骨折しにくい体づくりのアドバイスにも力を注いでいる。院長の中谷創先生に、骨粗しょう症検査の重要性と、具体的な検査手法、治療の進め方などについて聞いた。

(取材日2023年4月5日)

大腿骨や腰椎の骨折がきっかけで寝たきりの状態に陥ることも。特に女性は閉経のタイミングを目安に検査へ

Q骨粗しょう症のリスクが高いのはどんな人ですか?
A
つくる整形外科 祐天寺駅前スポーツクリニック 特に女性の発症リスクが高い骨粗しょう症

▲特に女性の発症リスクが高い骨粗しょう症

治療のためにステロイドを使用している場合などを除けば、一般的には女性のほうが男性に比べて圧倒的に骨粗しょう症のリスクが高くなります。女性の場合、閉経後から骨密度が低下していくためです。また、人の体は外に出て日光を浴びることによって皮膚でビタミンDがつくられ、骨の代謝を促しています。ですから、あまり外出をしない方、運動習慣がほとんどないというような方も注意が必要です。最近は骨粗しょう症に関する情報もメディアで頻繁に取り上げられるようになり、骨密度検査を希望する方が少しずつ増えてきましたが、リスクの高い中高年女性であっても「自分はまだ大丈夫」と考えている方が多い印象です。

Qなぜ検査を受ける必要があるのでしょうか?
A
つくる整形外科 祐天寺駅前スポーツクリニック 自分で気づきにくいからこそ検査を推奨

▲自分で気づきにくいからこそ検査を推奨

骨粗しょう症はご自分でその兆候に気づくことが極めて難しく、残念ながら、骨折するまで気づかないケースも珍しくありません。骨密度は20代で最大になり、それ以降はじわじわと低下していくことが避けられませんから、まず自分の骨が今どういう状態なのかを適切に知った上で、予防あるいは骨折を防ぐ手立てを考えていくことが大切なのです。骨折は直接命に関わるものではありませんが、骨粗しょう症が原因で背骨の圧迫骨折や大腿骨、股関節の骨折をしてしまった方が寝たきりに近い状態に陥ってしまうケースも多くあります。健康寿命を長く保っていくために、女性は閉経のタイミングを目安に一度検査を受けるようにしましょう。

Qこちらではどのような検査を行っていますか?
A
つくる整形外科 祐天寺駅前スポーツクリニック DEXA法の骨密度測定装置を設備している

▲DEXA法の骨密度測定装置を設備している

骨粗しょう症は長く継続して治療していく必要のある疾患だということを念頭に、当院ではDEXA法の骨密度測定装置を導入し、大腿骨と腰椎、股関節での検査を行っています。特に腰の骨は内部にある「海綿骨」と呼ばれる層が大きいため、腰椎の骨密度の経過を追っていくことによって、薬の効果までしっかりと判別できるというメリットがあります。検査の際、患者さんにはベッドにあおむけに寝ていただくだけで、所要時間は5分ほど。検査時の放射線被ばく量もエックス線検査よりかなり少なく済みます。骨密度測定の後、血液検査で骨の新陳代謝の速度を測る「骨代謝マーカー」の検査も併せて行います。

Qクリニックではどのような治療ができるのでしょうか?
A
つくる整形外科 祐天寺駅前スポーツクリニック 骨密度の数値や血液検査の結果をもとに治療を決める

▲骨密度の数値や血液検査の結果をもとに治療を決める

飲み薬か注射薬を使って治療を行います。その際、骨密度の数値と血液検査の結果、患者さんの年齢と活動度を考慮して適したお薬を決めていきます。治療のスタートは飲み薬が基本ですが、注射薬のほうがより体に吸収されやすく、高い効果が期待できますから、検査の時点で骨密度の数値が極めて低い方などに対しては、最初から注射をお勧めすることもあります。近年、治療薬の種類も増え、患者さんの状態とライフスタイルに応じて選択の幅が広がっています。注射薬の中にはクリニックに通院して使うもののほか、患者さん自身が自己注射で対応するものもあります。

Q予防や改善のために、日常生活の中でできることはありますか?
A
つくる整形外科 祐天寺駅前スポーツクリニック 日常生活でも取り入れやすい予防もある

▲日常生活でも取り入れやすい予防もある

骨の健康を保っていくためには、適度な運動がとても効果的です。とはいえ、ジムに通うような時間が取れない方も多いと思いますから、昼間は外に出て日光にあたること、そしてウォーキングなど骨に刺激が加わる運動を取り入れることを意識してみてください。1日6000~8000歩程度歩くことで骨密度を高めることがめざせるというデータもありますから、天気のいい日に散歩がてら始めてみてはどうでしょうか。また、骨の主成分であるカルシウムやタンパク質、骨の形成に欠かせないビタミンD、ビタミンKを多く含む食材、例えば牛乳やチーズ、しらす、納豆、小松菜、モロヘイヤなどを日々の食事で上手に取り入れていくこともお勧めします。

ドクターからのメッセージ

中谷 創院長

加齢とともに骨密度は下がり続けますから、そのスピードを抑えていくために薬を使用して骨折を未然に防ぐというのが、骨粗しょう症治療の基本的な考え方です。骨折は命に直接関わるものではありませんが、部位によっては生活の質を大きく損なうものです。転倒して骨折してしまう時点で歩行能力が低下していることは否定できず、それは生活の質が下がってきていることを知らせるサインでもあります。日々運動して筋力をつけて、歩行能力が下がらないように意識していると、骨も運動による物理的な刺激によって強くなると思います。無理なく続けられる運動習慣を身につけ、骨折しにくい体づくりを始めましょう。

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