全国のドクター9,299人の想いを取材
クリニック・病院 158,579件の情報を掲載(2024年6月11日現在)

  1. TOP
  2. 北海道
  3. 札幌市南区
  4. 真駒内駅
  5. アルバアレルギークリニック
  6. 続木 康伸 院長

続木 康伸 院長の独自取材記事

アルバアレルギークリニック

(札幌市南区/真駒内駅)

最終更新日:2024/05/15

続木康伸院長 アルバアレルギークリニック main

札幌中心部から車で約30分。豊平川沿いの緑を望むビルの3階に「アルバアレルギークリニック」はある。外科、救急科などでの幅広い診療経験をベースに、アレルギーを専門とする医師として診療を続けてきた続木康伸院長が2020年に開院した。院名の「アルバ」という言葉は、スペイン語やイタリア語で「夜明け」を意味し、患者たちの新しい始まりの場所になればという思いが込められている。クリニックにはアレルギーの症状に苦しむ子どもから大人まで、札幌市内だけでなく遠方からも多くの患者が訪れる。患者に有用な治療を求めて、国内外を飛び回り学びを重ねて来た続木院長。治療に対してとことんこだわる続木院長に、クリニックやアレルギー治療についての話を聞いた。

(取材日2024年4月16日)

子どもから大人まで幅広いアレルギー治療に携わる

大学で歯学部から医学部に編入されたと聞きました。

続木康伸院長 アルバアレルギークリニック1

はい。もともと歯科医師になりたいと思い歯学部で学んでいたのですが、歯学部6年生の時に教授から、「医学部に行かないか」と突然言われたんです。それまで医学部に行こうとは思ったこともなかったのですが、そうやって教授から勧められるということは、僕のことを医学部向きだと思ってもらったのかもしれないと思うと、「行きません」と簡単に断ることはできませんでした。編入試験は大変でしたが、歯学部卒業と同時に医学部の3年に無事編入することができました。

その後、アレルギーを専門に選ばれたきっかけは何だったのでしょうか。

最初は美容整形外科をめざしていたので、初期研修の2年間は外科コースを選択していました。当時、美容整形外科を志す医師は、まず形成外科という傷や手術の痕跡にアプローチする診療科で経験を積むのが一般的だったので、外科コースで2年間、救急科も含めて幅広く多くのことを学びました。初期研修終了を目前に形成外科の先輩医師に進路の相談をした時に、形成外科や美容整形外科に進みたいのなら、特殊な診療科を選ぶことになるから、その前に何年間か総合的な診療に携わり、医師として幅広く学んだほうがいいとアドバイスをいただきました。なので、その後の3年間は総合診療科に在籍したんです。そこでたまたま多く診ていたのがアレルギーの患者さんで、アレルギーの症状のある子どもたちが年々増えていく様子を目の当たりにしました。治療のために勉強をして知識も経験も重ねていくうちに、アレルギーを専門とするようになり、今に至ります。

こちらでのアレルギー治療の特徴について教えてください。

続木康伸院長 アルバアレルギークリニック2

子どもから大人まで、アレルギーの種類を問わず全般的に診ています。患者さんによって症状も原因も異なるので、カスタマイズをする感覚で、一人ひとりの患者さんに合わせて治療しています。例えば小児科の場合、風邪薬はこれを出す、この病気にはこんな治療をするといったある程度標準的な治療方法が決まっています。その標準的な治療方法で対応できないお子さんもいらっしゃいますが、それでも治療を終わらせることなく、その人に合った治療を探求することが当院の方針です。特別なことは行っていませんが、国内・海外の先進的なアレルギー治療を学び、治療の選択肢を広く持つようにしています。そういった新しい治療も含めて患者さんに提案し、患者さんも僕も治療を諦めないことが大事だと考えています。広い分野を診るアレルギーの医師を育てる目的で、講演会などで今まで学んできた治療の話をすることもありますね。

国内外の先進的な治療を取り入れる

生物学的製剤を使う新しい治療方法にも取り組まれていらっしゃるそうですね。

続木康伸院長 アルバアレルギークリニック3

はい。アレルギーに対する生物学的製剤の治療は、注射を使って行います。治療自体は注射を打つだけなので特別難しいというわけではないのですが、まだ生物学的製剤を導入している医療機関は多くありません。どんな治療も慣れがある程度必要ですし、情報不足から不安を抱く医師もいるかもしれませんね。ここでは多くの患者さんに生物学的製剤を使った治療を行っていますので、経験と知識は豊富です。当院はもともと遠くから来る患者さんが多いのが特徴でもあるせいか、治療に対してとことん諦めない方が多いように思います。そういった治療に前向きに取り組む方のためにも、新しい治療方法を積極的に導入したいと思っています。

院内のこだわりを教えてください。

院内の設計の際には、患者さんの動きとスタッフの動きが最適化できるように考えました。積極的に海外から機材や知識を導入することも当院のこだわりですね。そのため開院以来、当院の診療に使用する機材はどんどん増えています。

今まで医師として活動されてきた中で、心に残っていることは何ですか。

続木康伸院長 アルバアレルギークリニック4

患者さんにまつわることではないんですけど、初期の研修医の時、米軍基地が近い病院に入職し、米軍の医師たちとも交流していました。その中で僕と同期のアメリカ人医師とは特に親しくて、当時「初期研修が終わったら総合診療科に進みたい」と彼に話をしていました。手稲渓仁会病院では、アメリカに住んでいた医師を迎えて総合診療科を立ち上げたところで、そこで働きたいと希望していました。当時面識のあった米軍病院の院長に推薦状を頼んだのですが、「今海外にいて書けない」とあっけなく断られてしまったんです。途方に暮れていたところ、郵便受けに見慣れないオレンジ色の封筒がありました。開けてみると、推薦状と例の同期の医師からの「君にいつも助けてもらっているから、今度は私が君を助ける」と書かれた手紙が入っていたんです。ちょうど彼が内科のチーフに昇格して、僕のために推薦状を書いてくれたのでした。今でも忘れられない思い出ですね。

今後さらにレーザー機器を導入し、拡大をめざす

2024年秋に、移転する予定だそうですね。

続木康伸院長 アルバアレルギークリニック5

そうなんです。2024年10月1日に移転予定でして、もう少し市街地に近い澄川という地域に移ります。澄川に新しい高齢者住宅が建設中で、その敷地内に90台ほどの自動車を止められる広い駐車場も備える商業施設が入る予定です。その一角にクリニックが複数入る建物も建ち、そこに当院も入ることが決まりました。今のクリニックが手狭になってきて患者さんが入りきらなくなってきたこともあり、このタイミングで移転することを決断しました。次はここの1.5倍くらいの広さになる予定ですので、患者さんにとっても快適で過ごしやすいクリニックになると思います。

スタッフさんについてお聞かせください。

今のスタッフは、受付も看護師も朗らかで優秀なメンバーがそろっています。みんなきっちりと仕事をしてくれるので、仕事の上でストレスになるようなことはまったくないといっても過言ではないくらいです。また、スタッフにストレスがかかることがないようなクリニック運営を僕がしないといけないなとも感じています。クリニックのメンバー全員をちゃんと守っていきたいですね。

読者へメッセージをお願いします。

続木康伸院長 アルバアレルギークリニック6

当院はこれから新しいレーザー機器を次々に導入して、変革の時期を迎える予定です。僕が今力を入れていて、患者さんからのニーズが高まっているのはニキビの治療です。当院は治すことをめざして診療を行っているので、これからも治療の選択肢を増やすために、国内だけでなく海外の新しい有用な治療にも広く目を向けて、取り入れていきたいと思います。

自由診療費用の目安

自由診療とは

薬物アレルギーのセカンドオピニオン/3万5000円

Access