妊娠中から始める小児歯科
家族でずっと通えるかかりつけを
おきた歯科小児歯科クリニック
(福岡市東区/香椎駅)
最終更新日:2024/01/09
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妊娠するとさまざまな体調の変化が起こるが、口腔内で特に注意すべきは歯肉炎だ。「妊娠中はホルモンバランスが崩れやすく、歯肉炎のリスクが高まります」。そう語るのは、乳児、小児、中高生、成人、高齢者といった各世代の診療にとどまらず、スポーツ歯科に至るまで幅広い分野を得意とする「おきた歯科小児歯科クリニック」の沖田直紀院長だ。「マイナス1歳からの小児歯科」を呼びかけ、これから誕生する赤ちゃんの健やかな成長にもつなげたいと話す沖田院長は、「妊娠中だからこそ歯科へ通ってほしい」と力を込める。母体が歯肉炎である場合、早期低体重児出産となる可能性が7倍にもなるといわれているものの、知らない人もまだ多い。そこで今回、妊娠中から小児期までの成長過程で気をつけるべきポイントについて解説してもらった。
(取材日2023年11月9日)
目次
赤ちゃんが誕生してからも家族でずっと通える環境が整った「マイナス1歳からの小児歯科」
- Qなぜ妊娠中の歯科検診が大切なのでしょうか?
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A
妊娠するとホルモンの急激な変化により、歯茎が腫れやすくなったり、虫歯や歯肉炎などのトラブルが多くなります。また、つわりや体調不良で歯磨きがしづらくなるため、歯肉炎のリスクが高まります。妊娠中に歯肉炎になると、早産や低体重児出産のリスクも上昇することを知らない方も少なくありません。また、お子さんが誕生してからも接する機会の多いママに虫歯があった場合、お子さんにうつしてしまう可能性も高まります。出産後はなかなか通院するのが難しくなると思いますので、妊娠中の歯科検診を呼びかけています。ママが歯科検診の重要性を実感されることで、お子さんにも予防の大切さを伝えていくことができると考えています。
- Qお子さんに対しては、どのようなことを心がけていますか。
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A
まずはこの空間に慣れてもらうことですね。最初の印象が良くも悪くもその後に影響しますので、楽しく通える環境づくりを心がけています。虫歯がなければ痛い思いをすることもありませんので、フッ素塗布などでの定期受診の際に、おうちでも取り組んでいただけるようブラッシング指導も行っています。私自身、間もなく3人目の子どもが誕生しますし、小さな子どもには毎日接していますので、どんなことをされると嫌がるのか、どんなことに興味を持ちやすいかなどすぐに判断できるようになりました(笑)。日々の生活で得たものを仕事でも実践できるのは子どもたちのおかげだと思います。最近はおやつなど食育のご相談を受けることも多いですね。
- Q子どもの歯並びはいつ頃から気をつけるべきでしょう。
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A
歯の生え替わりや成長過程はお子さんによって異なりますので、定期検診の際に、歯科医師によるアドバイスを受けられると良いでしょう。今、先天性の疾患がないお子さんにおいて、うまく噛めない、うまく飲めない、うまく発音できない、指しゃぶりがやめられないといった口腔機能発達不全症の症状での来院が増えています。お口がぽかんと開いているお子さんも年々多くなっていますし、歯並びや不正咬合などのトラブルも増えました。そういった場合、早期の改善に取り組むことで本格的な矯正治療をせずに済むことも。当院ではマウスピース型の装置による小児矯正も行っていますので、今後の成長を予測した上で対策法のご提案も行っております。
- Q親子で通いやすいよう、何か工夫されていることはありますか?
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A
当院はキッズスペースやトイレにおむつ替えシートの設置、さらにベビーカーを診療チェアの隣に置いたまま治療を受けられるなど、お子さんだけでなく、ママもお子さんと一緒に治療が受けられる工夫をし、親子で通いやすい環境づくりに取り組んでいます。最近はパパがお子さんを連れて来られることも多いので、どちらが連れて来られても戸惑われることがないよう、一度ママにご説明したことであっても、同じ内容をパパにもお伝えするなど、ご夫婦で情報をうまく共有できるよう状況説明の徹底にも注力。カルテにも誰にどんな説明を行ったのかを残すなど、スタッフ間の情報共有もスムーズに行えるように工夫しながら、日々診療に取り組んでいます。
- Q幼い頃から同じ歯科医院に通うメリットを教えてください。
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A
お子さんの成長過程で親御さんの悩みや心配事は変化していきます。離乳食、歯の生え方、指しゃぶり、歯並び、噛み合わせなど、各成長段階に応じたアドバイスが受けられたり、適したタイミングで対策を行えること。そして、健康な口腔環境の維持をめざせるというのが、小さな頃から通うメリットだと言えるのではないでしょうか。虫歯のない健康な歯は、その後の健やかな成長にもつながります。また、小さな頃から歯科に通うことで、自分の体を大切にする心も育めると思うんですね。上手に歯磨きができるようになったり、お子さんが成功体験を積みながら成長していく過程を一貫して見守ることができるのも、かかりつけならではだと言えるでしょう。
自由診療費用の目安
自由診療とは小児矯正/5万円~
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。