全国のドクター9,336人の想いを取材
クリニック・病院 158,521件の情報を掲載(2024年5月19日現在)

  1. TOP
  2. 香川県
  3. 高松市
  4. 片原町駅
  5. みき内科外科医院
  6. 三木 明寛 院長

三木 明寛 院長の独自取材記事

みき内科外科医院

(高松市/片原町駅)

最終更新日:2022/11/15

三木明寛院長 みき内科外科医院 main

高松市の中心部にある「みき内科外科医院」は、三木明寛院長が2022年9月に開院したクリニックだ。同院では内科と外科、肛門外科とアレルギー科という幅広い診療を受けることができる。外来はもちろん、訪問診療にも力を入れており、訪問範囲は半径16キロメートル。高松赤十字病院で経験を積んだ三木院長は、手術後の患者の受け皿である訪問診療や、地域のクリニック体制が不十分だと感じて開院した。内科と外科の両方を診療可能にすることで、外来はもちろん、内科的な処置がメインの訪問診療にも尽力している。全身トータルで診療できるのは医院の強みであると、三木院長は語る。三木院長はインタビュー中にあった来客に対しても丁寧で、真面目そのものといった印象だ。だからこそ患者を第一に考え、安心感を与えてくれるように感じられた。

(取材日2022年10月7日)

生まれ育った場所に恩返ししたい

まずは開院おめでとうございます。開院から約1ヵ月たちましたが、この間を振り返ってみていかがですか?

三木明寛院長 みき内科外科医院1

ありがとうございます。外来はまだそこまで多くないですね。今は企業の健診でいらっしゃる方が多いです。訪問診療についてはすでに結構、お問い合わせを頂いています。他院からなど私が想像していた以上の患者さんを紹介していただいていますね。当院の訪問診療範囲は半径16キロメートルなので、ご家族だけでなく、病院やケアマネジャーさんからもご相談いただいています。

医師をめざしたきっかけを教えてください。

物心ついたときには医療というものが心にありました。というのも、幼い頃の私は病弱で、頻繁に入退院を繰り返していたんです。そのため病院や医療というものが身近で、人生の基礎ともなっていました。自然と意識が医療に向いていたんでしょうね。中学・高校の時にはもう医師になると決めていました。私には3学年上の兄がいるんですが、兄も早くから医療の道をめざしていて歯科医師になりました。その影響も多少はあると思います。大学は関西の方面に進みましたが、卒業後はすぐ地元に戻ってきて、そこからはずっと基幹病院で勤務していました。

開院する場所にこだわりはありましたか。

三木明寛院長 みき内科外科医院2

開院するなら、生まれ育った場所の近くがいいと思っていました。歯科医師である兄のクリニックも近いですからね。お世話になった地域に恩返しがしたいと考えたんです。当院の立地としては市の中心部で公共交通機関でも通いやすいですし、隣にコインパーキングもあるので車での通院も比較的楽だと思います。大きいとはいえないクリニックですが、若い人でも通いやすいような雰囲気はめざしました。明るく、開放感のある内装は私も気に入っています。

多くの手術経験を生かし、質の高い医療の提供をめざす

これまで急性期の病院で勤務医としてご活躍されていたそうですが、なぜ開院しようと思われたのでしょうか。

三木明寛院長 みき内科外科医院3

実は開院を考えたのは、ここ3年ぐらいの間なんですよ。私は高松赤十字病院で主に消化器外科を診療していました。消化器系を選んだのは、学ぶうちに興味が出たことと、学生時代に祖母が膵臓がんになったことがきっかけです。消化器外科の病気のほとんどは、手術が必要となります。急性期の病院ですから、手術はたくさん行ってきました。中には手術で治らない方もいらっしゃいます。手術はできても根治には至らない方も多いです。そんな患者さんは緩和ケアであったり自宅での療養を希望されたり、地域の病院にお世話になったりすることになります。急性期の病院でできることには限りがありましたからね。しかし訪問診療や通院先の病院の体制が十分ではないことも少なくないんです。そういったことを考えるうちに、開院を決意しました。私の知識や技術が地域医療に貢献できればと考えたんです。

訪問診療にも力を入れていると伺いました。

はい。一般的に訪問診療といえば内科的な診療がメインになるんですが、当院は内科と外科の対応が可能です。全身トータルで診療できますので、患者さんにとっては内科と外科で違う医師を呼ぶ手間が省けます。寝たきりの患者さんはよく褥瘡(じょくそう)という、いわゆる床ずれができやすくなるんです。これは外科的な処置が必要となりますので、当院の訪問診療でも対応できます。

印象に残っている患者さんはいらっしゃいますか。

三木明寛院長 みき内科外科医院4

私が患者さんを診療するときは「自分の家族だったらこんな治療をしたい」と思いながら接しています。そのため、私が診療した患者さんのことは大体覚えているんです。急性期の病院でなおかつ消化器系の病気は、症状が重い患者さんも多く、病状が急変する患者さんも少なくありません。基本的に長期の入院はしませんから、患者さんの移り変わりが激しいのも特徴です。それでも私が担当した患者さんのことは今でも思い出せますし、皆さんそれぞれに思い出もあります。

患者だけでなく、スタッフも心地良く働ける環境を

かわいらしいロゴマークですね。ロゴマークにもこだわりがあるのでしょうか。

三木明寛院長 みき内科外科医院5

パステルカラーにしたのは、兄の歯科医院と共通のロゴマークにしているからです。ロゴマークは医院名の頭文字「みき」であるMをモチーフにしています。その中に「思いやり」「地域密着」「心地良さ」という3つの思いを込めました。「思いやり」を持って診療し、患者さんへのわかりやすい説明と、満足度の高い医療を提供できるよう努めています。「地域密着」は地域貢献にもつながりますね。地域の皆さんへ、質の高い医療を提供し続けていきたいです。外来だけでなく、往診や訪問診療にも素早く駆けつけて対応できるように体制を整えています。「心地良さ」は言葉どおり、患者さんに気持ち良く通っていただき、診療を受けていただけるようなクリニックでありたいという想いです。患者さんだけでなく、スタッフも心地良く働けるような職場づくりをめざしています。

休日はどのように過ごされていますか。

学生時代からゴルフは好きで、今でも少しやっています。あとは幼少期に祖父より教えてもらった囲碁をやるのも好きですね。私は高松高校出身で、当時は漫画の影響もあって、囲碁が流行していた頃でした。最初は興味本位で入部したんですが、徐々に囲碁の面白さにのめり込んでいったのですが、運良く高松高校囲碁部はその年に全国大会に行けたんですよ。団体と個人で全国大会に出場できたのは今となっては良い思い出です。現在はインターネットを介しての対戦をしています。コンピューターやAIと対戦するのもいいですが、私はやはり人と対戦するのが好きですね。囲碁は相手の人となりが見えるというか、きっと先を常に読みながら細かく分析するのが、私自身は好きなんだと思います。

最後に、読者へメッセージをお願いします。

三木明寛院長 みき内科外科医院6

医院名にあるように、内科と外科、そして肛門外科も診療できます。まだ開院して間もないですが、全身トータルで診療できるという医療方針は変えないでいこうと思っています。体の不調を感じる中で、何科に行けばいいのかわからないことって多いと思うんです。そんなときは一度当院に来ていただけたらと思います。実際、何科を受診すべきか迷って来られる患者さんもいらっしゃいますよ。当院での診療が難しいものや、他のクリニックや基幹病院のほうがいいと思ったら、そちらへもご紹介できますので安心してください。私達を地域のかかりつけ医として使ってもらえたらうれしいです。もちろん、訪問診療のご相談も歓迎しています。

Access